ホームページの表示速度改善|Core Web Vitalsと画像最適化の実務

サイト改善|ホームページの表示速度改善|Core Web Vitalsと画像最適化の実務

ページを開いてから表示されるまで、何秒かかっていますか。

読み込みに時間がかかるサイトは、その時点で訪問者を失っています。特にスマートフォンからのアクセスでは影響が大きく、内容を見てもらう前に離脱されるという、最も避けたい損失が発生します。

この記事では、速度を測る方法と、測定結果に応じた改善の優先順位を解説します。

この記事で分かること

  • Core Web Vitalsの3指標が何を測っているのか
  • 無料で速度を測定する方法
  • 原因に応じて改善策を選ぶ方法
  • WordPressサイト特有の対処法
目次

遅いと何が起きるか

  • 離脱が増える:表示を待たずに戻られる。読み込みが数秒延びるだけで影響が出ます
  • 問い合わせが減る:フォームページが遅いと、送信前に離脱されます
  • 検索評価に影響する:ページ体験は検索順位の要素の一つとされています
  • 広告の効率が落ちる:クリック課金の広告では、遅さがそのまま費用の無駄になります

特に影響が大きいのは、電波状況の悪い場所からのスマートフォンアクセスです。オフィスの光回線で確認して「速い」と判断するのは危険です。

Core Web Vitalsの3指標

Googleが定めた、ページ体験を測る指標です。名前を覚える必要はありませんが、何を測っているかは知っておくと改善の方向が分かります。

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指標測っているもの良好とされる目安主な原因
LCP画面内で最大の画像やテキストが表示されるまでの時間2.5秒以内画像の読み込み、サーバー応答、描画の遅延
INPクリックなどの操作への反応の速さ200ミリ秒以内JavaScriptの処理が重い
CLS表示中にレイアウトがずれる量0.1以下画像サイズの未指定、広告の後読み

CLSは体感として分かりやすい指標です。ボタンを押そうとした瞬間に画像が読み込まれて位置がずれ、別のリンクを押してしまう——あの現象です。

良好かどうかは、モバイルとパソコンを分け、実際の訪問の75パーセンタイルで評価します。

指標の定義と目安はGoogleのWeb Vitals解説で確認できます。

測定方法

ツール特徴
PageSpeed InsightsURLを入れるだけ。改善提案まで表示される。まずはこれ
Search Console「ウェブに関する主な指標」で、実際の訪問者のデータを見られる
ブラウザの開発者ツールどのファイルが重いかを特定できる

まずPageSpeed Insightsで、トップページと、アクセスの多い下層ページを1〜2枚測り、モバイルとパソコンの両方を確認してください。

PageSpeed Insightsの公式説明では、Lighthouseのパフォーマンススコアは90以上が良好、50〜89は改善が必要、50未満は不良とされます。

実際のユーザーデータは過去28日間の集計、ラボデータは一定条件で行う診断なので、両者を分けて読みます。

データ不足の場合はページの結果が表示されず、オリジン全体の結果になることもあるため、表示対象を確認してください。

通常のLighthouseのページ読み込み診断ではINPを測れないため、TBTを手掛かりにしつつ、INPは実際のユーザーデータで確認します。

改善前後の比較では、対象URL・測定日時・デバイス・測定条件を記録し、同じ条件で複数回確認してください。

改善の優先順位

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確認順の例対策効果の目安予算の例
1画像の最適化大0〜10万円
2不要なプラグインの削除中〜大0〜5万円
3キャッシュの導入中〜大0〜10万円
4サーバーの見直し中月額差額
5不要なスクリプトの整理中5万〜20万円
6テーマの見直し・作り直し大数十万円〜

表は確認する順序の例であり、実際の優先順位は診断で見つかった原因と影響範囲で決めます。

画像の最適化と読み込みの確認

LCPは画像の容量だけでなく、サーバー応答・読み込み開始の遅れ・描画の遅れにも左右されます。

対策内容
サイズを適正化する表示幅と端末の画素密度に合う画像を配信し、srcset・sizesの設定を確認する
圧縮する見た目を保ったままファイル容量を減らす。無料ツールで可能
次世代フォーマットを使うWebPなどを比較し、画質と容量の両方を確認する
遅延読み込み画面外の画像に使い、LCPになる主要画像には適用しない
幅と高さを指定するレイアウトのずれ(CLS)を防ぐ

画像の容量は一律に200KB以下と決めず、表示サイズ・画質・ページ全体の転送量を見て調整してください。

画像の読み込みがボトルネックなら、縮小・圧縮・形式の変更を試し、画質と指標の変化を確認します。

運用ルールには、画像の掲載サイズ・圧縮後の画質確認・変更前後の測定を含めてください。

画像がLCPに関係するかと読み込みの遅れはGoogleのLCP改善ガイド、端末に合うサイズの配信はレスポンシブ画像の解説を参照してください。

WordPress特有の対処

不要なプラグインを削除する

プラグインによってはCSS・JavaScriptやサーバー処理が増えるため、使っていない機能や重複する機能を確認します。

個数だけで遅さを判断せず、バックアップと依存関係を確認し、検証環境で不要なプラグインを無効化して影響を測ってから整理してください。

プラグイン・画像・キャッシュなどの確認項目はWordPress公式の最適化ガイドでも紹介されています。

キャッシュを導入する

毎回ページを組み立てるのではなく、生成済みのページを配信する仕組みです。多くのレンタルサーバーがサーバー側の機能として提供しており、管理画面から有効にするだけの場合もあります。

ただしキャッシュは更新が反映されないというトラブルの原因にもなります。導入後は、記事を更新して正しく反映されるかを必ず確認してください。

PHPのバージョンを上げる

古いPHPは処理速度が遅く、セキュリティ面でもリスクがあります。サーバー管理画面から変更できますが、プラグインやテーマが対応していないと壊れることがあります。手順はバージョンアップでサイトが壊れたときの対処をご覧ください。

やりすぎに注意

PageSpeed Insightsのスコア100を目指す必要はありません。

スコアを追いすぎると、次のような弊害が出ます。

  • 画像を圧縮しすぎて、写真の品質が落ちる
  • 必要な機能まで削ってしまう
  • 高速化プラグインを複数入れて、かえって不具合が出る
  • 投資に見合わない工数がかかる

スコア50や体感3秒を改善完了の基準にせず、Core Web Vitalsの各指標と、必要な内容・操作が問題なく使えるかを確認してください。

写真の美しさが価値になる業種(飲食店、工務店、美容など)では、画質を落としてまでスコアを上げるのは本末転倒です。

費用の目安

作業費用
現状測定・診断レポート3万〜10万円
画像の一括最適化3万〜15万円
プラグイン整理・キャッシュ導入5万〜15万円
スクリプトの読み込み最適化10万〜30万円
テーマの改修30万円〜

掲載額は作業範囲を考えるための予算例であり、確定料金や市場相場の調査結果ではありません。

外注する場合は、対象ページ数・原因調査・作業内容・表示とフォームの確認・復元対応を見積もりに含め、診断結果に沿って依頼してください。

よくある質問

Q. スコアが30台です。作り直すべきですか?

スコアだけで作り直しを決めず、LCP要素・サーバー応答・スクリプト処理などの診断結果から原因を絞ってください。

Q. 高速化プラグインを入れれば解決しますか?

効果はありますが、設定を誤ると表示が崩れます。特に複数の高速化プラグインを同時に使うと不具合が起きやすくなります。導入後は全ページの表示とフォーム送信を確認してください。

Q. サーバーを変えれば速くなりますか?

サーバー応答がボトルネックなら候補になりますが、画像やスクリプトが主因なら、それぞれの対策が必要です。

Q. 速度を上げれば検索順位は上がりますか?

GoogleはCore Web Vitalsをランキングに使いますが、良好な結果だけで上位表示が保証されるわけではありません。

詳しくはGoogleのページエクスペリエンス解説を確認してください。

まとめ

  • 測定はモバイル・パソコン別に、実際のユーザーデータとラボ診断を見る
  • 原因を診断してから画像・サーバー応答・スクリプト等の対策を選ぶ
  • プラグイン整理やキャッシュ導入は機能と表示への影響を検証する
  • テーマの作り直しは最後の手段
  • 各指標と使いやすさを確認し、50点だけで十分と判断しない
  • 運用ルールとして「アップロード前に画像を縮小する」を決める

速度改善は、測定・原因の特定・対策・再測定の順で進めてください。

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