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SWELLで作ってもらうということ|発注する側から見た利点と、向かないケース

WordPress・SWELL|WordPressテーマ「SWELL」の特徴とは?人気の理由を徹底解説!

制作会社から「SWELLで作ります」と言われた。
見積書に「SWELLテーマ導入費」と書かれていた。
そのとき、それが自社にとって何を意味するのかを判断できる材料は、意外と見つかりません。

検索して出てくる記事の多くは、これからブログを始める個人に向けて書かれたものです。
企業がホームページを発注する立場で読むと、知りたいことが書かれていません。

この記事は、発注する側から見たSWELLを整理したものです。
テーマそのものの機能紹介ではなく、費用・運用・引き継ぎに何が起きるかを中心に書いています。

この記事で分かること

  • そもそもテーマとは何で、発注側にとって何が変わるのか
  • 制作会社がSWELLを選ぶ理由と、それが発注側の利点と重なる部分
  • 費用と、公開後にかかるお金がどう変わるか
  • SWELLでは無理をすることになるケース
  • 発注する前に確認しておく5つのこと
目次

テーマとは何か、発注側にとって何が変わるのか

WordPressで作られたサイトは、「中身」と「見せ方」が分かれています。
文章・写真・お知らせといったデータが中身で、それをどう並べて表示するかを決めるのがテーマです。

この分離があるおかげで、テーマを入れ替えても記事や画像は消えません。
逆にいえば、テーマの選び方によって、公開後にできることとできないことが決まります。

制作会社がサイトを作るとき、土台の選択肢はおおむね3つです。

土台費用感公開後に自分で更新できる範囲他社への引き継ぎ
ゼロから作る(オリジナルテーマ)デザイン費が2〜3倍になる作り込み次第。狭いことが多い引き継ぎ先が中身を読み解く必要がある
有料テーマをベースにする中間。中小企業サイトの主流広い。文章・写真の差し替えは管理画面で完結する同じテーマを扱える会社なら短時間で把握できる
作成ツール(Wix・ペライチなど)月額1,000〜5,000円広いが、デザインと機能に上限がある他社・他サービスへ移せない

SWELLは2番目に当たります。
土台をゼロから組まないぶんの工数を、中身のほうへ回せる、という位置づけです。

3つの選択肢をもう少し広く比べたい場合は、ホームページの発注先比較をご覧ください。

SWELLとはどんなテーマか

国内で開発されている有料のWordPressテーマです。
基本情報は次のとおりです。

販売元株式会社LOOS
価格17,600円(税込)/買い切り
ライセンスGPL100%。購入者本人であれば複数サイトで利用できる
公開時期2019年3月
更新現在も継続している
編集方式ブロックエディタ(WordPress標準の編集画面)に対応

価格とライセンス条件は変更されることがあります。
2026年9月時点の内容です。
発注の判断材料にする場合は、公式サイトの記載を確認してください。
ライセンスの範囲はSWELLのライセンス・利用規約にまとめています。

発注する側にとって重要なのは、機能の多さより「買い切りであること」と「使っている制作会社が多いこと」の2点です。
理由は次で説明します。

制作会社がSWELLを選ぶ理由は、発注側の利点と重なる

1. 土台を作らないぶん、見積もりの中身が変わる

5〜10ページの小規模なコーポレートサイトの相場は40万〜100万円です。
この金額の3〜4割はデザイン費、2〜3割はコーディング費が占めます。

テーマを使うと、この2つの工程が圧縮されます。
ただし「総額が半分になる」わけではありません。
浮いた工数は、原稿の整理や写真の準備、問い合わせまでの導線設計といった、成果に直結する部分に回るのが本来の使い方です。

見積書を読むときは、テーマを使うことで安くなった総額ではなく、浮いた分が何に使われているかを見てください。
内訳の読み方はホームページ制作費用の相場に一覧があります。

2. 公開後に自分で更新できる範囲が広い

ここが実務上いちばん効きます。

お知らせを1本足す、施工事例を差し替える、料金表の数字を直す。
この程度の作業を毎回外注すると、1件5,000円前後、年12回で6万円ほどになります。
5年で30万円です。

SWELLはWordPress標準のブロックエディタを前提に作られているため、文章と写真の差し替えは管理画面の中で完結します。
独自の編集画面を覚え直す必要がありません。

維持費の全体像はホームページの維持費・ランニングコストで計算できます。

3. 他社へ引き継ぎやすい

制作会社を変えたくなる日は来ます。
担当者が辞める、対応が遅くなる、会社そのものが畳まれる。
理由はさまざまです。

そのとき、オリジナルテーマで作られたサイトは、次の会社が中身を読み解くところから始まります。
調査だけで数時間から十数時間かかり、その分は見積もりに乗ります。

SWELLは扱っている制作会社が多いテーマです。
引き継ぎ先の候補が広く、初回の調査も短く済みます。
これは制作会社側の都合ではなく、発注側の乗り換えやすさの話です。

4. 買い切りで、止めたときに何かが消えることがない

有料テーマには年額のものもあります。
年額型は、支払いを止めるとサポートとアップデートが受けられなくなります。

SWELLは初回の17,600円のみで、以後の支払いはありません。
ライセンス費を理由に保守契約を続けざるを得ない、という状況が起きにくいということです。

5. 開発が続いている

テーマ選びで見落とされやすいのが、開発が止まっていないかどうかです。

WordPress本体とPHPは毎年更新されます。
テーマ側の対応が止まると、数年後のバージョンアップでサイトが壊れます。
実際に何が起きるかはWordPress・PHPバージョンアップでサイトが壊れたときの対処にまとめています。

テーマを比べるときの5つの判断軸は有料WordPressテーマ比較で整理しています。
SWELLに限らず、この5軸で見てください。

SWELLでは無理をすることになるケース

向かない場面もあります。
テーマは万能ではありません。

こういう要件なら理由
会員機能・ログイン領域が中心追加費用30万〜100万円の作り込みになる。テーマの守備範囲ではなく設計の問題
予約・在庫・決済が業務の中核外部サービス連携で10万〜30万円。業務システム側の要件が主役になる
多言語で運用する1言語追加ごとに20万〜60万円。翻訳の運用体制のほうが論点になる
1pxから設計したいブランドサイトテーマの制約を外す作業が積み上がり、オリジナル制作より高くつくことがある
既存サイトが独自機能に依存している移行時にその機能を作り直す工数が別途かかる

とくに4つ目は判断を誤りやすい部分です。
テーマを使うほうが安いはずだ、という前提で無理な作り込みを重ねると、最初からオリジナルで作ったほうが安く済んだ、という結果になります。

そもそもWordPressで足りるのかという段階から考えたい場合は、WordPressで十分なケース、脱WordPressすべきケースをご覧ください。

発注する前に確認しておく5つ

1. ライセンスは誰の名義で買うのか

制作会社が自社のライセンスで作ることもあれば、発注側の名義で購入することもあります。
どちらでも動きますが、後者のほうが乗り換えのときに話が早いのは確かです。

サーバーとドメインを自社名義で契約すべき理由と同じ話です。
詳しくはなぜサーバー・ドメインは「お客様名義」で契約すべきかをご覧ください。

2. カスタマイズをどこに書いているか

デザインの調整は、子テーマや追加CSSに書かれます。
ここに何をどれだけ書いたかを、納品時に一覧でもらってください。

引き継ぎのときに、この一覧があるかないかで調査時間が変わります。

3. どこまで自分で更新できるのかを、画面で見せてもらう

「自社で更新できます」という説明は、契約前には全社が言います。
言葉ではなく、実際の編集画面を見せてもらってください。

お知らせを1本追加する操作を、その場でやってもらうのがいちばん確実です。
それを見て「自分たちには無理そうだ」と感じたなら、更新代行を含めた見積もりに変えてもらってください。

4. 将来テーマを変えるときに何が失われるか

SWELL独自のブロックや装飾を本文中に多用すると、他テーマへ移るときにその部分が壊れます。
記事数が多いサイトほど影響が大きくなります。

何が失われ、どれだけ作業が発生するかは他テーマからSWELLへの移行手順と注意点に書いています。
移行の向きは逆ですが、起きることは同じです。

5. 保守に何が含まれるか

テーマとWordPress本体の更新を誰がやるのか。
更新して不具合が出たときに誰が直すのか。
この2点を契約書で確認してください。

保守費の相場と、価格帯ごとに何が含まれるかはホームページ保守費用の相場にまとめています。

よくある質問

Q. 他社と同じ見た目になりませんか?

設定を初期状態のまま使えば似ます。
実際には色・書体・余白・トップページの構成を変えるため、同じテーマだと気づかれることはほとんどありません。

気になる場合は、その制作会社がSWELLで作った実績を3件見せてもらってください。
3件とも似ているなら、テーマではなくその会社の作り方の問題です。

Q. テーマは自分で買ったほうがよいですか?

自社名義で購入しておくと、制作会社を変えるときに手続きが1つ減ります。
ただし制作会社側のライセンスで作っても違法ではなく、実務上そうしている会社も多くあります。

どちらにするかを、契約前に決めておいてください。

Q. ブログ向けのテーマだと聞きましたが、企業サイトに使えますか?

使えます。
ブログ機能が充実しているのは事実ですが、会社案内・サービス紹介・実績・問い合わせという企業サイトの基本構成は問題なく組めます。

判断すべきなのはテーマの出自ではなく、自社の要件が前の章の「無理をすることになるケース」に当てはまるかどうかです。

Q. 制作会社がSWELLを勧めてくるのは、囲い込みではありませんか?

囲い込みが起きるのは、その会社しか触れない独自の仕組みで作られたときです。
市販のテーマは逆で、扱える会社が多いほど乗り換えやすくなります。

確認すべきなのはテーマ名ではなく、サーバー・ドメイン・ライセンスの名義と、納品物の受け渡し範囲です。

Q. 無料テーマではだめですか?

だめではありません。
有料テーマの価格は、実質的に制作工数の圧縮費用です。
17,600円で数万円分の工数が減るなら、発注側にとっては安い買い物になります。

無料と有料の違いは有料WordPressテーマ比較で表にしています。

Q. あとでSWELLをやめたくなったらどうなりますか?

記事・画像・カテゴリーといったデータは残ります。
失われるのは見せ方の部分と、本文中で使ったSWELL独自の装飾です。

記事数が数百本ある場合、その修正が作業の大半を占めます。
将来の乗り換えを想定するなら、本文中の独自装飾を控えめにしておくのが現実的な備えです。

まとめ

  • テーマはサイトの土台
    SWELLは「有料テーマをベースにする」やり方に当たる
  • 発注側の利点は自分で更新できる範囲の広さ他社へ引き継ぎやすいこと
  • 買い切り17,600円。
    年額の縛りがないので、保守契約と切り離して考えられる
  • テーマを使っても総額が半分になるわけではない
    浮いた工数の行き先を見積書で確認する
  • 会員機能・予約・多言語・ブランドサイトは、テーマ以前に設計の話になる
  • 確認するのはテーマ名ではなく名義と納品物の範囲

テーマの選定は、発注全体から見れば小さな論点です。
それでも公開後の5年間の運用コストには、はっきり効いてきます。

この記事を書いている会社

MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)は、WordPressに特化したホームページ制作会社です。

  • ホームページ制作実績 54件
  • WordPressテーマ「SWELL」での構築 48サイト
  • WordPressの技術記事を331本公開
  • SWELLで作る場合の見積もりと、オリジナル制作との比較
  • いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかの確認
  • 他社で作ったSWELLサイトの引き継ぎ・改善

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他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。

SWELLで実際に何ができるのかは、SWELL専門サイトのWAZAに目的別でまとめています。

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