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他テーマからSWELLへの移行手順と注意点|失われるものと作業の実際

SWELLへ移行|他テーマからSWELLへの移行手順と注意点|失われるものと作業の実際

テーマの移行は、「着せ替え」ではありません。

テーマを切り替えれば見た目が変わるだけ、と考えていると、公開直後にレイアウトが崩れ、記事内の装飾が消え、問い合わせフォームが動かなくなります。移行とは、旧テーマ独自の機能を、新テーマの仕組みに置き換える作業です。

この記事では、他テーマからSWELLへ移行する場合を例に、実務の手順と注意点を解説します。移行先が別のテーマでも、考え方は共通です。

この記事で分かること

  • 移行で何が失われるのか
  • 作業の手順と、飛ばしてはいけない工程
  • 記事数が多い場合の現実的な進め方
  • 費用と期間の目安
目次

移行で失われるもの

テーマを変えると、次のものが引き継がれません。

失われるもの症状
テーマ独自ショートコード記事本文に [box] のような文字列がそのまま表示される
テーマ独自ブロック「このブロックにはエラーが含まれています」と表示される
カスタマイザーの設定色、ロゴ、レイアウト設定がすべて初期化される
ウィジェットの配置サイドバー・フッターの内容が消える、または位置がずれる
テーマ独自のカスタム投稿タイプ実績・事例などのデータが表示されなくなる
追加CSS旧テーマ向けの指定が効かなくなる、または崩れる
子テーマの編集内容旧テーマの構造に依存した記述は動かない

記事本文と画像、カテゴリー、投稿日といったデータ自体は残ります。失われるのは「見せ方」の部分です。とはいえ、装飾が壊れた記事が数百本あれば、その修正が移行作業の大半を占めます。

最初に確認すること

移行の規模は、次の2点でほぼ決まります。

  • 記事内でテーマ独自機能をどれだけ使っているか
  • カスタム投稿タイプをテーマ側で定義しているか

2つ目は特に重要です。実績や事例を「テーマの機能」で作っていた場合、テーマを外した瞬間にデータが表示されなくなります。この場合はプラグインで定義し直す作業が必要になり、工数が大きく変わります。

移行を検討する段階で、ここを必ず調べてください。

移行の手順

STEP作業目安
1現状の調査(独自機能の使用箇所を洗い出す)2〜5時間
2バックアップ(ファイル+データベース)30分
3テスト環境を作る1〜2時間
4テスト環境でテーマを切り替え、影響を確認2〜4時間
5デザイン設定(色・ロゴ・レイアウト)を再現4〜8時間
6カスタム投稿タイプ・追加CSSの移設案件による
7記事内の装飾を置き換える記事数に比例
8フォーム・プラグインの動作確認1〜2時間
9本番へ反映、全ページ確認2〜4時間

3を飛ばさないでください。本番サイトでテーマを切り替えて確認するのは、訪問者に崩れた状態を見せることになります。多くのレンタルサーバーがテスト環境の機能を提供しているので、必ず使ってください。

STEP1|現状調査のやり方

記事内でどのショートコードが使われているかは、データベースを検索すれば把握できます。技術者に依頼する場合は、この調査を最初に頼んでください。

簡易な方法として、管理画面の検索窓でショートコード名(例:[box)を検索し、該当記事数を数えるやり方もあります。

この段階で、「装飾の置き換えが必要な記事が何本あるか」を数字で把握しておくと、見積もりの精度が上がります。

STEP7|記事内の装飾をどう置き換えるか

最も工数がかかる工程です。方針は3つあります。

方針内容向いているケース
一括置換データベース上で、旧ショートコードを新しい記法に一括変換使用パターンが少なく、規則的な場合
手作業で修正1記事ずつ確認して直す記事数が少ない、または装飾が複雑な場合
アクセスの多い記事だけ直す上位◯記事を優先し、残りは順次記事数が数百本ある場合の現実解

3つ目が実務的です。記事が300本あっても、アクセスの大半は上位20〜30本に集中しているのが通常です。まずそこを直して公開し、残りは運用の中で順次対応する。この判断で、移行の初期コストは大きく下がります。

優先順位の判断には、Search Consoleとアナリティクスのデータを使ってください。設定方法はGA4・Search Consoleの初期設定と見るべき指標をご覧ください。

一括置換の注意点

データベースの一括置換は強力ですが、失敗すると記事本文が壊れます。必ず次を守ってください。

  • 実行前にデータベースのバックアップを取る
  • テスト環境で先に実行し、結果を確認する
  • 置換対象を1パターンずつ実行する(まとめてやらない)
  • 実行後、複数の記事で表示を目視確認する

見落とされやすい確認項目

移行後の確認では、次の箇所が見落とされがちです。

  • 問い合わせフォームの送信テスト:フォームプラグインとテーマの組み合わせで不具合が出ることがあります
  • スマートフォンでの表示:PCでは問題なくても、モバイルのメニューが動かないことがあります
  • アクセス解析タグ:テーマの設定欄に入れていた場合、切り替えで外れます
  • 広告タグ・計測タグ:同上。設置箇所を事前に控えておく
  • 構造化データの設定:テーマ側で出力していた場合、引き継がれません
  • OGP設定:SNSでシェアしたときの表示
  • 404ページ・検索結果ページ:通常のページ確認では見落とします

3つ目と4つ目は特に多い事故です。アクセス解析タグをテーマの設定画面に入れていると、テーマを変えた瞬間に計測が止まります。数週間気づかないこともあります。

これを防ぐには、計測タグをGoogleタグマネージャー経由で設置しておくのが確実です。テーマに依存しなくなります。

検索順位への影響

テーマの移行では、URLが変わらないため、検索評価への直接的な影響は限定的です。ただし次の場合は影響が出ます。

  • 装飾が壊れたまま公開し、内容が読めない状態が続いた
  • 見出しの構造(H2・H3)が崩れた
  • 表示速度が大幅に低下した
  • スマートフォンで正常に表示されなくなった

移行後1〜2週間は、Search Consoleでエラーを監視してください。問題があれば早期に検知できます。

費用と期間

規模費用の目安期間
記事20本程度・独自機能の使用が少ない10万〜25万円2〜3週間
記事100本程度・装飾の置き換えあり25万〜60万円3〜6週間
記事300本以上・カスタム投稿タイプの移設あり60万〜150万円1.5〜3か月
デザインの作り直しも含むリニューアルに準じる2〜4か月

見積もりを取る際は、次の情報を伝えると精度が上がります。

  • 現在のテーマ名
  • 記事数、固定ページ数
  • テーマ独自ショートコードを使っている記事のおおよその数
  • カスタム投稿タイプの有無と、その定義方法
  • デザインを現状維持したいか、作り変えたいか

見積もりの取り方は相見積もりの取り方と見積書の読み方もご覧ください。

よくある質問

Q. 自分でテーマを切り替えてもよいですか?

記事数が少なく、独自機能をほとんど使っていないなら可能です。ただし必ずバックアップを取り、テスト環境で試してから本番に反映してください。本番でいきなり切り替えるのは避けてください。

Q. 移行中、サイトは止まりますか?

テスト環境で作業すれば、本番は止まりません。反映の瞬間だけ数分〜数十分の切り替え時間が発生します。アクセスの少ない時間帯に実施するのが定石です。

Q. 旧テーマのデザインをそのまま再現できますか?

完全な再現は現実的ではありません。テーマごとに構造が違うためです。「同じに見えるように作り込む」ことは可能ですが、それは移行ではなくデザイン制作の工数になります。移行を機に、新テーマの標準デザインに寄せるほうが合理的なことが多くあります。

Q. 記事が壊れたまま公開してもよいですか?

アクセスの多い記事は必ず直してから公開してください。アクセスがほぼない古い記事については、順次対応でも実務上の問題は小さいのが実情です。ただし放置し続けると読者の信頼を損なうため、対応計画は立ててください。

Q. 移行と同時にサーバーも変えられますか?

おすすめしません。問題が起きたときに、テーマ移行が原因かサーバー移転が原因かを切り分けられなくなります。片方を完了させ、安定を確認してからもう片方に進んでください。サーバー移転の手順はサーバー移転の実務手順をご覧ください。

まとめ

  • テーマ移行は着せ替えではない。独自機能の置き換え作業
  • 規模を決めるのは独自ショートコードの使用量カスタム投稿タイプの定義方法
  • 必ずテスト環境で試す。本番での切り替えは避ける
  • 記事数が多い場合はアクセス上位から優先的に修正する
  • 計測タグの外れが最も見落とされやすい事故
  • サーバー移転とは同時にやらない

移行は、事前調査の精度で工数が決まります。「何がどれだけ使われているか」を数えるところから始めてください。

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