WordPressのプラグインは、機能を追加できる便利な仕組みです。無料のものだけで6万点以上あります。
だからこそ、初心者ほど入れすぎます。そして入れすぎたサイトは、遅くなり、不具合の原因も特定できなくなります。
この記事では、最初に入れる5つと、入れないほうがいいものを整理します。
この記事で分かること
- 最低限入れておく5つの役割
- 入れないほうがいいものと、その理由
- 選ぶときに見る3つの基準
- 入れすぎたサイトの整理のしかた
大原則|テーマの機能で足りるなら入れない
最初にこれをお伝えします。
有料テーマの多くには、目次・装飾・SEO設定・SNSシェアといった機能が最初から入っています。同じ機能のプラグインを別に入れると、二重に動いて表示が遅くなり、干渉して不具合の原因にもなります。
プラグインを探す前に、使っているテーマの公式マニュアルを確認してください。「その機能、テーマにありました」ということがよくあります。
最初に入れる5つ
製品名ではなく役割で挙げます。具体的なプラグイン名は、テーマとの相性や更新状況で変わるためです。
| 役割 | 必要度 | 備考 |
|---|---|---|
| お問い合わせフォーム | 必須 | WordPress標準にはない機能 |
| スパム対策 | 必須 | フォームを置くなら必ず |
| SEO設定 | 必須 | 各ページの説明文を設定する。テーマにあれば不要 |
| 画像の圧縮 | 高 | 表示速度に直結。アップロード時に自動圧縮 |
| バックアップ | 状況次第 | サーバー側の機能で足りるなら不要 |
5つと書きましたが、実際は3つで足りることも多いです。SEO設定がテーマにあり、バックアップがサーバー側にあるなら、フォーム・スパム対策・画像圧縮の3つです。
お問い合わせフォームで確認すること
- 送信内容をデータベースにも保存できるか(メールが届かないときの保険)
- 自動返信メールを設定できるか
- スパム対策と組み合わせられるか
1つ目を必ず有効にしてください。メールは届かないことがあります。管理画面に記録が残っていれば、取りこぼしに気づけます。
必要になったら入れるもの
| 役割 | いつ必要か |
|---|---|
| リダイレクト管理 | URLを変更したとき |
| キャッシュ(高速化) | 表示が遅く、画像の圧縮では解決しないとき |
| 目次の自動生成 | テーマにない場合 |
| 予約・カレンダー | 予約機能が必要なとき |
| 多言語対応 | 英語版などを作るとき |
| 二段階認証 | 複数人で管理するとき |
「あると便利そう」で入れないでください。必要な場面が実際に来てから入れる、で十分間に合います。
入れないほうがいいもの
1|更新が止まっているもの
最も重要な基準です。プラグインの詳細画面に「最終更新」が表示されます。1年以上更新されていないものは避けてください。
更新が止まったプラグインは、脆弱性が見つかっても修正されません。WordPress本体の更新で動かなくなることもあります。サイト改ざんの侵入経路として最も多いのが、この種のプラグインです。
2|同じ役割のものを重ねる
キャッシュ系を2つ、SEO系を2つ——これは高い確率で不具合を起こします。役割が重なるものは、必ずどちらか1つにしてください。
3|「全部入り」を謳うもの
高速化・セキュリティ・SEO・バックアップをまとめて提供するタイプです。便利に見えますが、1つのプラグインへの依存度が非常に高くなります。
不具合が起きたときに原因の切り分けが難しく、外そうとしても設定が絡み合って抜けにくい、という状態になりがちです。
4|配布元が不明なもの
公式ディレクトリ以外から入手したもの、特に有料プラグインの無料配布版は絶対に使わないでください。不正なコードが仕込まれている例があります。
5|見た目を大きく変えるもの
ページ作成ツール系のプラグインは、それ専用の形式でページが保存されます。プラグインを外すと、ページが崩れるか、意味のない文字列だけが残ります。
使うなとは言いませんが、後戻りしにくくなることは理解して導入してください。ブロックエディタで足りるなら、そちらのほうが安全です。
選ぶときの3つの基準
| 基準 | 見方 |
|---|---|
| 最終更新 | 1年以内か。これが最重要 |
| 有効インストール数 | 1万以上なら、情報も見つかりやすい |
| 対応バージョン | 使用中のWordPressに対応しているか |
評価の星の数は、あまり参考になりません。更新の新しさと利用者数を見てください。
何個までなら大丈夫か
| 有効なプラグイン数 | 評価 |
|---|---|
| 〜10個 | 健全 |
| 11〜20個 | 許容範囲。重複がないか確認したい |
| 21個以上 | 見直しの余地が大きい |
ただし数だけの問題ではありません。軽いプラグインが20個より、重いものが5個のほうが遅い、ということもあります。数は目安として使ってください。
入れすぎたサイトの整理
- バックアップを取る(必須)
- 一覧を眺め、何のために入れたか思い出せないものを書き出す
- 役割が重複しているものを見つける
- 1つずつ無効化し、そのつどサイトの表示を確認
- 問題なければ削除する(無効化のままにしない)
4番を守ってください。まとめて無効化すると、何が原因で崩れたのか分からなくなります。面倒でも1つずつです。
削除に不安があるものは、テスト環境で先に試すのが安全です。手順はバージョンアップでサイトが壊れたときの対処にまとめています。
よくある質問
Q. 無効化しておけば安全ですか?
安全ではありません。無効化してもファイルはサーバー上に残ります。そこに脆弱性があれば、攻撃の対象になり得ます。使わないものは削除してください。
Q. 有料プラグインは買うべきですか?
無料版で足りるなら不要です。有料版の価値はサポートと継続的な更新にあります。事業に直結する機能(決済・予約など)なら、有料版で確実に動かすほうが安全です。
Q. セキュリティ系プラグインは必要ですか?
あると有効ですが、万能ではありません。本体・テーマ・プラグインを最新に保つことのほうが、はるかに重要です。プラグインを入れて安心し、更新を怠るのが最悪のパターンです。
Q. プラグインを更新したら表示が崩れました
直前に更新したプラグインを無効化して、直るか確認してください。管理画面に入れない場合は、FTPで /wp-content/plugins/ のフォルダ名を変更すると全プラグインを止められます。詳しい手順はこちらです。
Q. 更新の通知が多くて面倒です
プラグインの数が多い証拠でもあります。整理すれば通知も減ります。また「月に1回、更新の日を決める」という運用にすると、都度対応しなくて済みます。更新しないという選択だけは避けてください。
まとめ
- テーマの機能で足りるなら入れない。まず公式マニュアルを見る
- 最初はフォーム・スパム対策・画像圧縮の3つで足りることが多い
- 選ぶ基準の第一は最終更新が1年以内か
- 同じ役割のものを重ねない
- 使わないものは無効化ではなく削除
- 整理するときは1つずつ。まとめて外さない
公開前の設定はWordPressの初期設定チェックリスト、テーマ選びは有料WordPressテーマ比較をご覧ください。
