WordPressをインストールしたあと、公開前に済ませておくべき設定があります。
ひとつずつは数分で終わりますが、公開後に気づくと手間が何倍にもなる項目が混じっています。特にパーマリンクは、後から変えると記事のURLがすべて変わります。
この記事はチェックリスト形式にしました。上から順に潰していってください。全部で1時間ほどです。
この記事で分かること
- 公開前にやる15項目(優先度つき)
- 後回しにすると面倒になる設定
- 公開ボタンを押す前の最終確認
最優先|記事を書く前にやる3つ
1|パーマリンクを「投稿名」にする
設定 → パーマリンク
記事のURLの形式を決めます。「投稿名」を選んでください。
後から変更すると、公開済みの記事のURLがすべて変わります。検索エンジンからの評価を失い、外部から貼られたリンクも切れます。記事を1本でも公開する前に決めてください。
あわせて、記事を書くときはURL部分(スラッグ)を英数字で入力する習慣をつけてください。日本語のままだと、コピーしたときに長い記号列になります。
2|ユーザー名を確認する
ユーザー → プロフィール
「admin」になっていたら危険です。不正ログインの試行で真っ先に狙われます。
ユーザー名は後から変更できません。該当する場合は、別名の管理者ユーザーを新規作成し、そちらでログインし直してから元のユーザーを削除してください(記事の所有者は移行できます)。
あわせて「ブログ上の表示名」を、ユーザー名と別のものに設定してください。記事の著者名からユーザー名が推測されるのを防げます。
3|SSLを有効にする
サーバー管理画面 →(無料SSL設定)/ 設定 → 一般
- サーバー側で無料SSLを設定する
- WordPressの「設定 → 一般」で、2つのURLを
https://に変更 - http でアクセスしたら https に転送されるようにする
記事を書き始めてから切り替えると、本文中の画像リンクが http のまま残り、鍵マークが出なくなることがあります。先に済ませてください。
基本設定|7項目
| 場所 | やること | |
|---|---|---|
| 4 | 設定 → 一般 | サイトのタイトルを設定。検索結果に出る名前になる |
| 5 | 設定 → 一般 | キャッチフレーズを書き換えるか空にする(初期値のままにしない) |
| 6 | 設定 → 一般 | タイムゾーンを「東京」に。予約投稿の時刻がずれるのを防ぐ |
| 7 | 設定 → 一般 | 管理者メールアドレスを、受信できる共有アドレスに |
| 8 | 設定 → ディスカッション | コメントを閉じる(企業サイト・メディアの場合) |
| 9 | 設定 → メディア | 画像サイズの設定を確認。使わないサイズは0にすると容量を節約できる |
| 10 | 設定 → 投稿設定 | 既定のカテゴリーを「未分類」以外に変更 |
5番を忘れる人が多くいます。キャッチフレーズの初期値は「Just another WordPress site」です。これが残っていると、検索結果やSNSのシェアに表示され、作りかけの印象を与えます。
整理|3項目
| やること | 理由 | |
|---|---|---|
| 11 | サンプルの投稿・固定ページ・コメントを削除 | 公開時に残っていると恥ずかしい |
| 12 | 使わないテーマを削除 | 無効化ではなく削除。脆弱性の入口になり得る |
| 13 | 使わないプラグインを削除 | 同上。初期状態で不要なものが入っていることがある |
12・13が重要です。使っていないテーマやプラグインも、ファイルがサーバー上に残っている限り、そこに脆弱性があれば攻撃の対象になります。無効化では不十分で、削除が必要です。
テーマは、使用中のもの1つと、標準テーマを1つ残せば十分です(トラブル時の切り分けに使います)。
安全・記録|2項目
14|バックアップの方法を確認する
サーバーの自動バックアップがあるかを確認し、一度、復元の手順を実際に見ておいてください。
「バックアップはある」と思っていたら、復元が有料だった、申請制で数日かかった——というのは実際に起こります。困る前に確認しておくのが安全です。
15|ログイン情報を1か所にまとめる
WordPress・サーバー・ドメイン、3つの管理画面のIDとパスワードを記録してください。
個人でも数年経つと忘れます。会社なら、担当者以外もアクセスできる場所に置いてください。台帳の形式は管理情報が分からないときの調査手順に用意しています。
公開ボタンを押す前の最終確認
ここまで済んだら、公開前に次を確認してください。
- 設定 → 表示設定 の「検索エンジンがインデックスしないようにする」のチェックを外したか
- 鍵マークが出るか(https で表示されるか)
- お問い合わせフォームから送信して、メールが届くか(迷惑メールフォルダも確認)
- スマートフォンの実機で全ページを見たか
- 会社名・住所・電話番号などの事実情報に誤りがないか
- プライバシーポリシーのページを作ったか
- 404ページが表示されるか(存在しないURLを開いてみる)
- Googleアナリティクスとサーチコンソールを設定したか
1つ目は最重要です。制作中にチェックを入れたまま公開してしまい、「何か月経っても検索に出ない」という相談は実際によくあります。
3つ目も必ず自分でやってください。フォームからのメールが届かないまま数か月、というのも珍しくありません。確認方法は問い合わせが来ない原因診断に詳しく書いています。
公開後すぐにやること
- サーチコンソールにサイトマップを送信する(認識が早くなる)
- Googleビジネスプロフィールがあれば、URLを登録する
- 名刺・パンフレット・SNSのプロフィールにURLを載せる
- 1か月以内に一度、自分で記事を投稿してみる
最後の項目をおすすめします。操作は3か月空けると忘れます。公開直後に一度やっておくと、その後の運用が定着しやすくなります。
よくある質問
Q. パーマリンクを変えてしまいました
記事数が少ないうちなら影響は小さいので、そのまま進めてください。すでに検索流入がある場合は、旧URLから新URLへの転送(301リダイレクト)を設定します。転送用のプラグインで対応できます。
Q. ユーザー名が admin でした。どうすればよいですか?
別名の管理者ユーザーを新規作成し、そちらでログインしてから元のユーザーを削除してください。削除時に「すべてのコンテンツを新しいユーザーに割り当てる」を選べば、記事は失われません。
Q. コメントは開けておくべきですか?
企業サイトやメディアでは閉じるのが一般的です。スパムコメントの対応に手間がかかり、放置すると印象も悪くなります。読者との交流を重視する個人ブログなら、開けたうえでスパム対策を入れてください。
Q. 設定を変えたのに反映されません
キャッシュが原因のことが多いです。ブラウザのシークレットウィンドウで確認してみてください。それでも変わらない場合、サーバー側やプラグインのキャッシュを削除する必要があります。
まとめ
- 記事を書く前にやるのは3つ:パーマリンク・ユーザー名・SSL
- パーマリンクは「投稿名」。後から変えると全URLが変わる
- キャッチフレーズの初期値を消す
- 使わないテーマ・プラグインは無効化ではなく削除
- 公開時に「インデックスしない」のチェックを外す
- 公開前にフォームのテスト送信を必ず行う
プラグインの選び方は入れるべきプラグイン/入れてはいけないプラグイン、全体の手順はWordPressの始め方をご覧ください。
