アフィリエイトの始め方とステマ規制への対応|PR表記の実務

メディア運営|アフィリエイトの始め方とステマ規制への対応|PR表記の実務

確認・改訂:2026年10月21日

記事が増えてくると、収益化を考えたくなります。

その代表がアフィリエイトです。

ただし2023年10月から、いわゆるステマ規制が始まっています。

広告であることを分かりにくくした表示は、景品表示法上の問題になります。

広告を掲載するときは、広告主・ASPの条件と、読者に広告関係が伝わるかを確認します。

この記事では、始め方と、あわせて必要な表記の実務をまとめます。

この記事で分かること

  • アフィリエイトの仕組みと始め方
  • ステマ規制で何が求められるか
  • PR表記の書き方と、置く場所
  • 収益より先に考えるべきこと

※本記事は一般的な実務の解説であり、法的助言ではありません。

個別の表示の適否については、消費者庁の公表資料をご確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。

目次

仕組み

商品やサービスを紹介し、契約で定められた成果が承認されると報酬を受け取る仕組みです。

申込みが発生しても、取消しや対象外条件によって承認されない場合があります。

  1. ASP(仲介事業者)に登録する
  2. 紹介したい商品・サービスの提携を申請する
  3. 専用のリンクを取得して、記事に貼る
  4. 読者がそのリンク経由で申し込むと、成果として計上される
  5. 成果の承認、最低支払額、振込日・手数料を確認する

登録費の有無は利用するASPの条件を確認してください。

サイトの運営費、商品購入や検証、記事の更新にかかる時間も別に見込みます。

報酬額より先に成果条件を確認する

確認項目記録する内容
成果条件購入・申込みなど、どの行動が対象か
承認条件取消し・重複・対象外の利用者など
報酬定額か割合か、特別単価の期限、適用日
掲載条件使える素材・禁止表現・広告表示・リンク改変の可否

発生件数と承認済み報酬、実際の入金を分けて記録します。

収益額や到達時期は一律ではありません。

記事を増やすだけで収益が出るとは考えず、読者に必要な紹介か、確認・更新にかかる負担に見合うかを判断してください。

規制対象と、記事での表示を分けて考える

消費者庁Q&Aでは、規制対象は表示内容の決定に関与した広告主とされています。

依頼を受けるアフィリエイターは原則対象外ですが、共同して商品等を供給する場合は例外があります。

掲載者も広告主・ASPの条件を確認し、広告関係を読者に伝える必要があります。

無償提供や自費購入という事実だけで判断せず、依頼・報酬・取引関係などを確認します。

自主的な感想と広告として依頼された表示を混同しないでください。

PR表記の書き方と置く場所

実務では、広告を含む記事の冒頭に分かりやすく表示し、個別の提供・依頼関係が伝わりにくい箇所には近くでも説明します。

冒頭に一文あれば十分という判定ではなく、文字の大きさ・色・位置を含む表示全体を確認してください。

確認場所確認すること
記事の冒頭広告表示が本文と区別でき、見落としにくいか
提供品・依頼コメントの付近誰からの提供・依頼か伝わるか
スマートフォン小さい文字、折りたたみ、重なる表示で隠れていないか

文言の例

本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。

※本記事はプロモーションを含みます。

この記事は広告を含みます。紹介した商品を購入いただくと、
当サイトに紹介料が支払われることがあります。

「PR」も消費者庁が例示する表現です。

用語だけで適否が決まるのではなく、読者が広告だと分かる表示にします。

上の文言は例です。

実際の報酬・提供関係に合わせて選び、掲載画面で確認してください。

運用を仕組みにする

記事ごとの入れ忘れを減らすため、表示方法を決めます。

次のいずれかで仕組み化してください。

  • テーマの機能を使う(PR表記の設定を備えたテーマがある)
  • 該当記事に共通の表示ブロックを差し込む
  • アフィリエイトリンクを含む記事に自動で表示させる

あわせて、運営者情報のページに広告掲載の方針を書いておくことをおすすめします。

収益源、紹介する基準、報酬の有無が評価に影響するかどうか。

方針ページだけで個別記事の表示を済ませず、公開後のページでも確認してください。

表記以外の注意点

表記さえすればよい、という話ではありません。

内容そのものが問題になることがあります。

避けるべき表現問題
使っていない商品を「使ってみました」と書く虚偽。信頼を失うだけでなく法的な問題にもなり得る
根拠のない「No.1」「最安」優良誤認・有利誤認のおそれ
実在しない体験談を作る同上
効果を断定する商材によっては業法にも触れる
他社を根拠なく貶める比較広告としての問題
古い価格を放置する結果的に誤った情報を伝えることになる

最後の行は見落とされがちです。

料金は変わります。

比較記事を書いたら、「最終更新」を明記し、定期的に見直す運用にしてください。

収益より先に考えること

最後に、実務的な話をします。

報酬額と、読者に勧める根拠を分けます。

比較条件を揃え、向く用途・向かない条件、確認できた事実を示してください。

未使用の商品を扱う場合は、公式資料による比較と実体験を明確に区別します。

やること理由
使用経験と資料調査を区別する未使用のものを体験談にしない
デメリットも書く制約や追加費用も判断に必要
「向かない人」を明示する読者が正しく判断できる
報酬額で紹介先を決めない紹介する根拠を読者の用途に置く
リンクを貼りすぎない回答を読む妨げにならない位置に置く

事業サイトでは、本業の相談・販売と広告収益の両方を目的別に記録します。

どちらが大きいかは事業によるため、実績と運用費用で優先度を決めてください。

よくある質問

Q. 記事の一部にしかリンクがなくても表記は必要ですか?

リンク数ではなく、広告関係と表示全体を確認します。

冒頭の表示に加え、提供品や依頼コメントの関係が伝わらない箇所は、その付近でも補足してください。

Q. 表記しないとどうなりますか?

告示に違反する広告主は措置命令の対象になり得ます。

掲載者自身の規制対象性は前述の区別を確認し、ASPや広告主からの修正依頼にも対応します。

Q. どのASPを使えばよいですか?

読者に紹介したい商材の有無、成果条件、支払条件、掲載ルールと問い合わせ窓口を比較します。

登録前に利用規約と費用を確認してください。

Q. 収益が出るまでどのくらいかかりますか?

一律には決められず、収益が発生しない場合もあります。

閲覧、リンク経由の申込み、成果承認、入金は別の段階なので、利用するASPの条件と実績を分けて確認します。

Q. 確定申告は必要ですか?

収入・必要経費を記録し、他の所得や控除も含めて確認します。

国税庁の案内はアフィリエイトも対象に挙げています。

事業所得か雑所得かを名称だけで決めず、申告要否と区分を税務署・税理士へ確認してください。

まとめ

  • 広告主・ASPの掲載条件を確認し、広告関係が読者に伝わる表示にする
  • 冒頭の表示と、必要な箇所での関係説明を確認する
  • 「広告」「PR」など、関係が分かる表示を使う
  • 入れ忘れを防ぐため仕組みで自動化する
  • 表記だけでなく内容の正確さも問われる。古い価格の放置に注意
  • 報酬額と紹介する根拠を分け、成果承認と入金を記録する

企業サイトでの表記全般についてはステマ規制・景品表示法とWebサイトの表記で詳しく解説しています。

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