LP(ランディングページ)は、1ページで完結させて、申し込みや問い合わせに直結させるページです。
通常のホームページとは設計思想がまったく違います。回遊させないことが目的だからです。メニューもリンクも最小限にして、上から下へ読ませ、最後に行動してもらう。
この記事では、構成の型と、各ブロックに何を書くかを具体的に解説します。
この記事で分かること
- 通常のサイトとの違いと、LPを使うべき場面
- 8ブロックの構成の型
- ファーストビューとCTAの作り方
- よくある失敗
通常のホームページとの違い
| 通常のホームページ | LP | |
|---|---|---|
| 目的 | 会社を知ってもらう | 1つの行動をしてもらう |
| ページ数 | 複数 | 1ページ |
| メニュー | あり(回遊させる) | なし、または最小限 |
| 外部リンク | あり | 置かない |
| 主な流入 | 検索 | 広告・SNS・チラシのQRコード |
| 成果の測り方 | 複数の指標 | 申込率・問い合わせ率の1つ |
「メニューを置かない」のが最大の特徴です。他のページに移動されると、そこで離脱します。読み進めるか、離れるかの2択にするのが設計思想です。
LPを使うべき場面・使わないほうがいい場面
| 使うべき | 使わないほうがいい |
|---|---|
| 広告を出す(費用をかけて集客する) | 検索からの流入を増やしたい |
| 単一の商品・サービスを売る | 複数のサービスを紹介したい |
| 期間限定のキャンペーン | 会社の全体像を伝えたい |
| セミナー・イベントの申込 | 採用サイトとして使いたい |
| 資料請求を集める | 継続的に記事を増やしたい |
検索からの集客が目的なら、LPは向きません。1ページでは扱えるテーマが限られ、記事を増やしていく設計にもできないためです。その場合は通常のサイトを作ってください。
逆に、広告費をかけて流入を作るなら、LPのほうが成果は上がります。迷わせる要素を削れるからです。
構成の型|8ブロック
| 順 | ブロック | 役割 |
|---|---|---|
| 1 | ファーストビュー | 3秒で「自分に関係ある」と思わせる |
| 2 | 共感 | 読者の困りごとを言葉にする |
| 3 | 解決策の提示 | それをどう解決するか |
| 4 | 証拠 | 実績・事例・お客様の声・数字 |
| 5 | 選ばれる理由 | 他とどう違うか |
| 6 | 料金・プラン | いくらかかるか |
| 7 | よくある質問 | 申し込み前の不安を潰す |
| 8 | CTA(行動の誘導) | 申込・問い合わせ |
CTAは1か所ではなく、途中に3〜5回置いてください。読者が「もういい、申し込もう」と思うタイミングは人それぞれです。最後まで読まないと申し込めない構成は損をします。
目安として、ファーストビュー直下・解決策の後・証拠の後・料金の後・最後、という配置です。
ファーストビューが8割
スクロールせずに見える範囲のことです。ここで離脱するかどうかが決まります。
入れる4要素
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 誰向けか | 「◯◯でお困りの方へ」と明示する |
| 何が得られるか | 具体的に。抽象的なキャッチコピーにしない |
| 根拠 | 実績数、導入社数、受賞歴など(あれば) |
| CTAボタン | ここにも置く |
避けたい書き方
| 弱い | 強い |
|---|---|
| 心を、つなぐ。 | 採用に悩む中小企業の、応募数を3倍にした採用サイト |
| 高品質なサービスを提供します | 創業18年・320件の施工実績。◯◯市の工務店 |
| あなたのビジネスを加速する | 問い合わせが月1件から10件になった、サイト改善の方法 |
左側は「かっこいい」が、誰向けか分かりません。LPでは、詩的な表現より具体性が勝ちます。
また、スマートフォンでの見え方を必ず確認してください。広告からの流入はスマートフォンが大半です。PCで作り込んでも、スマートフォンで文字が小さければ意味がありません。
CTAの設計
文言を具体的にする
| 弱い | 強い |
|---|---|
| 送信する | 無料で見積もりを依頼する |
| お問い合わせ | 30分の無料相談を予約する |
| 詳しくはこちら | 資料をダウンロードする(無料) |
押した後に何が起きるかが分かる文言にしてください。「送信する」だけでは、何が送信されるのか分かりません。
心理的なハードルを下げる
ボタンのすぐ近くに、一言添えてください。
- 「入力は1分で完了します」
- 「しつこい営業はいたしません」
- 「2営業日以内にご連絡します」
- 「ご相談内容は第三者に開示しません」
特に2つ目が効きます。問い合わせをためらう最大の理由は「売り込まれそう」という不安だからです。
スマートフォンでは固定表示に
画面下部に常に表示されるボタンを置いてください。どこまでスクロールしても、すぐ申し込める状態にしておきます。
作る前に決める3つ
| 決めること | なぜ |
|---|---|
| ゴールを1つに絞る | 「問い合わせも資料請求も電話も」だと、どれも中途半端になる |
| 誰に見せるか | 広告の配信対象と、LPの内容が一致していないと成果が出ない |
| どこから流入させるか | 広告/SNS/チラシのQRコードで、書くべき内容が変わる |
3つ目が見落とされがちです。広告から来た人は、その広告の文言を見て来ています。広告とLPの内容がずれていると、その時点で離脱します。
よくある失敗
| 失敗 | なぜ問題か |
|---|---|
| LPを作れば売れると思っている | 流入がなければ誰も見ない。広告費とセットで考える |
| グローバルメニューを付ける | 他ページに逃げられる。LPの意味がなくなる |
| ファーストビューが抽象的 | 誰向けか分からず、3秒で離脱される |
| 料金を書かない | 申し込み前の最大の不安が残る |
| 長すぎる | 必要な情報だけに絞る。冗長だと最後まで読まれない |
| 画像が重い | 広告費を払って呼んだ人が、表示前に離脱する |
| 作って放置する | 数字を見て改善するのが前提のページ |
1行目が最も多い誤解です。LPは検索から人を集めるページではありません。広告やSNSで流入を作って、初めて機能します。制作費だけを用意して広告費を用意しないと、誰にも見られないページができあがります。
6行目も広告を出す場合は深刻です。表示が遅いと、クリック課金を払った人が表示される前に離脱します。画像の最適化は表示速度の改善をご覧ください。
公開後にやること
LPは作って終わりではなく、数字を見て直すページです。
- 申込率を測る(訪問数に対する申込数)
- どこまでスクロールされているかを見る
- 離脱が多い箇所を特定する
- ファーストビューの文言を変えて比べる
測り方はGA4・Search Consoleの初期設定を、フォームの改善は問い合わせフォームの改善をご覧ください。
よくある質問
Q. 費用はどのくらいですか?
15万〜60万円が目安です。内訳と、価格帯ごとに何が含まれるかはLP制作費用の相場で解説しています。加えて広告費が必要な点にご注意ください。
Q. どのくらいの長さにすべきですか?
商材によります。高額・検討期間が長いものほど長く、安価で即決できるものほど短くなります。目安として、数万円のサービスなら短め、数十万円以上なら長めです。長さより「必要な情報が漏れなくあるか」で判断してください。
Q. 既存サイトの1ページとして作れますか?
作れます。ただしそのページだけメニューを非表示にする設定が必要です。テーマによっては標準機能で対応できます。依頼するときに伝えてください。
Q. 検索からも人を集められますか?
難しいと考えてください。1ページでは扱えるテーマが限られ、情報量も足りません。検索からの集客を狙うなら、通常のサイトで記事を増やすほうが確実です。両方やる場合は、役割を分けてください。
まとめ
- LPは1つの行動に絞るページ。メニューも外部リンクも置かない
- 広告費とセットで考える。作るだけでは誰も来ない
- 構成は8ブロック。CTAは途中に3〜5回置く
- ファーストビューが8割。抽象的なコピーにしない
- CTAの文言は押した後に何が起きるかが分かるように
- 広告の文言とLPの内容を一致させる
- 公開後に数字を見て直すことが前提
通常のサイトの設計はコーポレートサイトに必要なページをご覧ください。
