ドメイン名は、公開後も長く使うことを前提に選びましょう。
後から変更することもできますが、旧URLからの転送、サイト内のリンク、メールや印刷物など、影響する範囲の確認が必要です。変更だけで検索評価がすべて失われるわけではありません。移転中は検索順位が一時的に変動することがあります。
この記事では7つの基準を使って候補を絞ります。短さだけで即決せず、伝えやすさ、他との紛らわしさ、継続して使えるかを確かめましょう。
この記事で分かること
- ドメイン名を決める7つの基準
- 後から後悔しやすいパターン
- 希望の名前が取られていたときの対処
7つの基準
1|口頭で伝えられるか
最も実用的な基準です。電話で「ホームページのアドレスは○○です」と言ったとき、相手が正しく入力できるか。
| 伝えにくい | なぜ |
|---|---|
| ハイフンが入っている | 「ハイフン」と言わないと伝わらない。位置も説明が要る |
| 数字が混じる | 「1」か「i」か、「0」か「o」か区別がつかない |
| 長い | 覚えられない。聞き返される |
| 同音異義がある | 「サイト」なのか「site」なのか |
実際に声に出してみてください。言いにくければ、その名前は日常的に不便です。
2|短いか
ここでは候補を比べる便宜上、15文字以内、できれば10文字前後を目安にします。登録やSEOの必須条件ではないので、短くするために意味の分からない略語にする必要はありません。
長いと入力ミスが増え、名刺やチラシに載せたときも読みにくくなります。会社名が長い場合は、略称や通称を使うことを検討してください。
3|綴りに迷わないか
ローマ字表記が複数ある言葉は避けたほうが無難です。
- 「おおの」→
ono/oono/ohno - 「しんじゅく」→
shinjuku/sinzyuku - 「ふじ」→
fuji/huzi
どうしても使いたい場合は、一般的な表記を選ぶか、間違えやすい綴りのドメインも押さえて転送する方法があります。
4|事業が変わっても使えるか
見落とされやすい基準です。
地名やサービス名を入れると分かりやすくなりますが、事業が広がったときに足かせになります。
| 例 | 起きうること |
|---|---|
shibuya-cafe.com | 2店舗目を別の街に出したとき、合わなくなる |
tokyo-reform.com | 新築も手がけるようになったとき、狭く見える |
◯◯-blog.com | 事業サイトに育ったとき、ブログという語が残る |
社名や屋号は、事業内容を限定しにくい候補です。ただし、他と紛らわしくないか、今後の名称変更も含めて使い続けられるかを確かめてください。
5|他と紛らわしくないか
決める前に、その名前で検索してみてください。
- 同名・類似名の会社やサービスが既にないか
- 同じ文字や似た読み方の商標が出願・登録されていないか
- まったく別の意味を持つ言葉ではないか
有名なブランド名に似せるのは避けてください。紛らわしいドメインは、法的な問題に発展する可能性があります。 商標の確認は、特許庁の商標検索案内を参考に、J-PlatPatで文字だけでなく読み方と対象の商品・サービスも調べます。空きドメインであることや検索で見つからないことだけでは、使用上の問題がないとは判断できません。判断に迷う候補は弁理士などへ相談してください。
6|意図しない読み方にならないか
単語をつなげたとき、区切りによって別の意味に読めることがあります。文字を小さく印刷した場合や、区切らずに読んだ場合も確認してください。
単語の切れ目が分かりにくい場合は、ハイフンを1つ入れるという判断もあります(基準1とのトレードオフです)。
7|末尾(.com など)が用途に合っているか
迷ったら .com で問題ありません。日本の法人なら .co.jp も有力です。
種類ごとの違いは.com / .jp / .co.jp の違いと選び方で解説しています。
後悔しやすいパターン
| やりがちなこと | 後で起きること |
|---|---|
| キーワードを詰め込む ( tokyo-cheap-reform-service.com) | 長い、覚えられない、SEOの効果もほぼない |
| 流行りの言葉を入れる | 数年で古く見える |
| 希望が取られていたのでハイフンで妥協 | 本家と間違えられる。口頭で伝えにくい |
| 安いからと珍しい末尾を選ぶ | 更新料が高い、信頼されにくい場合がある |
| 個人名にする(法人の場合) | 代表が変わったときに困る |
1行目について補足します。GoogleのSEOスターターガイドでは、ドメイン名に含めたキーワードだけのランキング効果はほとんどないと説明しています。業種を伝えるために語を添えることはできますが、順位を上げる目的で詰め込まず、覚えやすさと伝えやすさを優先しましょう。
希望の名前が取られていたら
よくあることです。次の順で検討してください。
| 対処 | 評価 |
|---|---|
| 末尾を変える(.com → .jp / .co.jp / .net) | 登録資格・更新料と、既存の名前との混同を確認する |
語を足す(◯◯-design.com のように業種を添える) | 良い。意味が通れば自然 |
| 別の名前を考え直す | 時間はかかるが、良い結果になることも |
| ハイフンで区切って似せる | 避ける。本家と間違えられる |
| 取得済みの所有者から買う | 高額になりやすい。特別な理由がなければ不要 |
末尾やハイフンだけを変えても、既存の会社・サービスとの紛らわしさが解消するとは限りません。同じ分野ですでに使われている名前なら、別の候補から検討してください。購入を検討する場合も、価格だけでなく権利関係と移管条件の確認が必要です。
候補を絞って確認する手順
- 候補を5つ書き出す(社名そのまま、社名の略、社名+業種 など)
- それぞれ声に出して読む。伝えにくいものを消す
- 残ったものを検索。紛らわしいものがあれば消す
- 取得サービスで空き状況を確認
- 登録条件・更新料・他との紛らわしさを確認し、残った候補から事業に合い、伝えやすいものを選ぶ
最後に、候補を知らない人へ口頭で伝え、正しく入力できるか試してください。取得できる名前でも、他との混同がないとは限りません。紛らわしさが残る場合は確認を続け、登録条件や更新料も納得してから決めましょう。
よくある質問
Q. 日本語のドメインはどうですか?
会社名.jp のような日本語ドメインも取得できます。覚えやすい反面、利用環境によってはPunycodeという英数字の形式で表示・コピーされることがあります。メールへの利用も、使うサービスやソフトの対応を確認する必要があります。事業用途では英字をおすすめします。
Q. ハイフンは絶対にだめですか?
だめではありません。単語の切れ目が分かりにくいときは、1つ入れたほうが読みやすくなります。避けたいのは、2つ以上入れることと、他社に似せるために使うことです。
Q. ドメイン名は検索順位に影響しますか?
特定のキーワードを含めるだけで上位表示を狙うものではありません。Googleは、ドメイン名に含まれるキーワードだけの効果はほとんどないと説明しています。検索順位のために不自然な名前にするより、事業との対応や利用者への伝わりやすさで選びましょう。
Q. 後から変えたくなったらどうしますか?
新しいドメインを用意し、旧URLと対応する新URLを整理して、301などの永続的なリダイレクトを設定します。Googleのサイト移転ガイドでは、永続的なリダイレクト自体によるPageRankの損失はないと説明しています。ただし、再クロール・再登録中は検索順位が一時的に変動することがあり、順位の維持を保証するものではありません。
変更前に、移転先の各ページ、内部リンク、画像、問い合わせ先を確認します。ドメインをメールにも使っている場合は、サイトの転送とは別にメールの移行も準備してください。名刺・SNS・案内資料のURLも洗い出しておきましょう。
公開後も旧URLから目的の新ページへ到達できるか、Search Consoleで新旧URLの状況を確認します。Googleはリダイレクトを一般に1年以上保持するよう案内しています。旧ドメインをすぐに手放さず、維持費も含めて移転を計画してください。
まとめ
- 最優先は口頭で伝えられるか。声に出して確かめる
- 短さは比較の目安。意味や伝わりやすさを犠牲にしない
- 地名やサービス名は、事業が変わったときに足かせになる
- 社名・屋号を候補にし、他との混同や将来の変更も確認する
- キーワードを入れるだけの順位向上は期待しない。覚えやすさを優先
- 取られていたら別の候補も含めて検討する。末尾を変えるだけで混同を解消できるとは限らない
名前が決まったら、独自ドメインの取り方に進んでください。
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この記事は「ドメイン名を決める基準」を扱っています。
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