動物病院のホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
来院前の飼い主が、診療対象の動物、診療時間、初診の受け付け方法を判断できる状態を目指します。
通常の診療予約、予防についての相談、時間外の問い合わせでは必要な案内が異なるため、院内で実際に対応できる範囲を先に整理します。
夜間対応を行わない場合も、受け付け可能な時間と時間外の案内を明確にし、対応しているように見える表示を避けます。別の病院を案内する場合は、案内先の公式情報で対象動物・受付時間・事前連絡の要否を確認し、確認日と更新担当を記録します。リンクを載せるだけで受診を保証せず、来院前に案内先へ受け入れ可否を確認する手順を示してください。
どう検索されるか
情報を整理するための検索語の例は、「地域名+動物病院」「地域名+犬 皮膚科」「猫 健康診断 費用」などです。
実際の診療対象、診療内容、受付時間、費用の説明をそろえ、対応していない診療を提供しているように見せないようにします。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
動物病院のページ構成とURLの案です。
診療内容、受付方法、掲載する情報量に合わせて必要なページを選び、見積もりの制作範囲と照らし合わせてください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 診療時間・電話・夜間対応の有無 |
| /about/ | 病院紹介 | 実際の院内設備と、掲載できる手術室・入院室などの写真 |
| /staff/ | 獣医師・スタッフ紹介 | 確認できる資格・認定、担当する診療、勤務日時、掲載可能な写真 |
| /medical/ | 診療案内 | 対応している動物種と診療科目 |
| /prevention/ | 予防医療 | 実施する予防の内容・費用・注意点を獣医師が確認して案内 |
| /price/ | 料金の目安 | 掲載する診療の内容と、通常必要な費用・算定条件を確認できる |
| /first/ | 初めての方へ | 持ち物・キャリーの準備・待合室でのルール |
| /access/ | アクセス | 駐車場の場所・入り方と、公共交通での来院方法 |
| /news/ | お知らせ | 休診・ワクチン入荷・混雑状況 |
| /recruit/ | 採用情報 | 実際の募集職種と応募条件・勤務条件 |
ここが分かれ目
ページ一覧は構成のたたき台として使い、掲載する情報量と院内の更新担当に合わせてページ数を決めます。
予防案内と料金を別ページにするかは、掲載項目の量と、飼い主が診療内容・費用・注意点を一緒に確認できるかで判断します。
初診案内を作る前に、予約の要否、受付の締め切り、来院時に持参してほしい資料、駐車場への入り方を院内で確認しておきます。
診療対象は犬・猫だけと省略せず、受け付ける動物と、事前の電話確認が必要な動物を実際の診療体制に合わせて記載します。
3. 必要な機能
来院前に必要な診療・受付情報を確認できることを基本とし、予約や更新の機能は院内の運用に合わせて選びます。
診療時間や対応動物種が変わるときの確認者、更新担当、電話や予約への対応方法も決めておきます。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 診療時間表 | 基本情報 | 診療・受付時間と、手術・往診等で受付が異なる時間帯を確認 |
| 対応動物種の明記 | 基本情報 | 実際に受け付ける動物と事前確認が必要な動物を明記 |
| 電話発信ボタン | 電話受付で検討 | 受付時間・対応範囲と合わせて押せる電話番号を掲載 |
| 料金の目安 | 診療説明と併せる | 通常必要な費用と条件を、実施する診療内容と合わせて説明 |
| 予防スケジュール表 | 案内内容で判断 | 対象動物と実施内容を獣医師が確認し、案内の更新方法を決める |
| Web予約 | 予約運用で判断 | 予約枠・確定方法・院内の管理手順を決めて検討 |
| お知らせ投稿機能 | 更新方法を用意 | 臨時休診・受付変更の確認者と更新担当を決める |
Web予約は、予約枠を院内で管理できる場合に検討する機能です。
導入前に、初診と再診の受付区分、予約できる診療、当日の受付、キャンセル方法、受付担当の確認手順を決めます。
予約送信だけで確定する方式か、病院からの連絡後に確定する方式かを明記し、電話で確認してほしいケースを予約画面の前に案内します。
予約機能を付けただけで待ち時間が短くなるとは限らないため、予約枠と当日の診療をどう調整するかまで含めて選びます。
受付画面には、回答を確認する時間帯と、電話で確認が必要な場合の連絡先を案内し、Web送信が即時の診療対応を意味するような表示を避けます。
入力項目は受付に必要な情報に絞り、連絡や予約確認に使う情報の利用目的、管理する担当者、使用する外部サービスを確認します。
通常診療・予防・急ぎの相談で入口を整理する
制作会社に渡す原稿は、下の項目を埋めながら整理できます。実際に提供する内容と、問い合わせ後に個別確認する内容を分け、受付担当が同じ説明をできる形にそろえます。
表が収まらない場合は横にスクロールできます。
| 整理する項目 | 原稿・仕様に記入する内容 |
|---|---|
| 対象動物 | 対応する動物と、事前相談が必要な場合 |
| 予約内容 | 診察・健診等、予約時に選ぶメニューの違い |
| 来院準備 | 過去の記録、移動方法、受付時に伝えること |
| 受付時間 | 通常受付、時間外の案内、臨時変更の反映先 |
受付と更新を担当者が続けられる形にする
診療時間と電話で対応できる時間が違う場合は分けて表示します。写真や説明から治療結果を保証せず、来院・相談の方法を実際の診療体制と合わせて案内してください。
4. 見た目・レイアウトの方向性
実際の院内設備、スタッフ、受付から診療までの環境が分かる写真を選びます。
飼い主やスタッフ、診療中の動物が写る場合は、撮影と掲載の可否、写り込む個人情報、公開する範囲を院内で確認します。
撮影できない場所や場面は、掲載できる設備写真や図などで説明し、素材写真を実際の院内や診療の写真と誤解させないようにします。
見積もりでは、ページ・写真・原稿の準備、予約受付、公開後の更新を誰が担当するかも比較します。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
制作前に、次の情報の不足や運用上の不明点を確認してください。
- 診療対象の動物や事前確認が必要な場合が分からない
- 掲載した診療の内容・通常必要な費用・主なリスク等を確認できない
- 受付時間や夜間・救急対応の範囲が分からない
- 駐車場の場所や公共交通での来院方法が分からない
- 写真の掲載可否や、実際の設備・受付体制との一致を確認していない
法令上の注意
動物病院のサイトは、掲載内容と、広告・チラシ・SNSなどから誘導する方法を合わせて確認します。
農林水産省の獣医療広告ガイドラインでは、飼い主が施設の情報を得るために自らURLを入力したり検索して閲覧したりする通常のサイトは、原則として獣医療法上の広告に当たらないとされています。
広告チラシのQRコードから表示されるサイト、バナーと連動するページ、費用負担による検索上位のスポンサー表示などは、ガイドラインのQ&Aに沿って広告としての扱いを確認します。
サイトの全ページを一律に対象とせず、広告に該当するページと、表示形態によって一体とみなされる範囲を確認します。
通常のサイトでも、診療内容等を載せる場合は、問い合わせ先・通常必要な診療内容・主なリスクや副作用・費用をすべて示し、正確に情報を伝えることがガイドライン上望ましいとされています。
広告として診療内容を紹介する場合は、対象となる診療の広告条件と、併記が必要な説明を確認し、通常必要な費用や算定条件を最低価格だけで誤解させないように示します。
獣医師の紹介は、資格・認定の正式名称、認定主体、現在の取得状況を資料で確認し、専門性を広告するときは農林水産省が案内する大臣指定の者による認定と広告条件を照合します。
非常勤の獣医師の専門性を広告する場合は、常時勤務しているとの誤解を避けるため、非常勤であることと勤務する日時を表示します。
設備や診療の説明は実際の導入・対応状況を確認し、虚偽・誇大な説明や他院との優劣比較で誘導しないようにします。
診療説明を監修する獣医師と原稿の最終確認者を決め、個別の表現に迷う場合は農林水産省の獣医療広告の案内と相談窓口一覧から所在地の都道府県の獣医事担当部署などを確認します。
6. 費用の目安
| テンプレート型 | 原稿・写真・ページ数の条件をそろえて見積もりで確認 |
|---|---|
| 個別デザイン・撮影 | 撮影と制作側の原稿作成の範囲を含めて見積もりで確認 |
| 予約・更新対応 | 初期費用と予約・保守・更新の継続費用を分けて確認 |
制作費は、ページ数だけでなく、原稿を誰が作るか、撮影を含むか、予約機能をどう用意するか、公開後に誰が更新するかをそろえて比較します。
依頼時には、掲載予定のページ一覧、診療・受付情報、使用できる写真、原稿の監修担当、予約方法、更新したい項目を同じ資料にまとめます。
見積書では、初期の制作費と、サーバー・ドメイン、保守、更新代行、予約サービスなどの継続費用を分け、含まれる作業と別途費用になる作業を確認します。
既存の予約サービスへリンクする構成と、サイトに予約機能を組み込む構成では作業範囲が異なるため、病院の受付体制に合う方式を決めてから見積もりを依頼します。
同じ条件で比較できるよう、修正回数、撮影範囲、原稿の担当、公開後の更新担当を見積もりの条件として記録しておきます。
撮影は場所・診療の進行・写る人や動物・必要な写真の点数と掲載可否を確認し、撮影時間や追加作業の条件を見積もりに含めます。
動物病院のサイトを頼める制作会社を探す
人の医療機関向けの制作会社を掲載した参考一覧もあります。動物病院の制作実績や獣医療広告の確認体制があるかは、各社へ個別に確認してください。
この記事を書いた会社
動物病院のホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- 約60件ホームページ制作実績
- 約53サイトSWELL構築実績
- 単一の自社メディアで月間30万PVを達成した過去の実績(現在の月間PVではありません)
- 技術メディアWAZAでWordPressの実装・運用方法を公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
制作・構築の件数は非公開案件を含む概数です。
上記は当社公式サイトと会社紹介の2026年10月8日時点の記載に基づきます。
この記事で紹介した診療時間表、対応動物種の表示、電話発信ボタン、お知らせの更新は、WordPressで構築できます。
予約受付と診療情報の確認・更新を誰が行うかに合わせて、使う機能と制作範囲を相談します。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
担当する方と制作会社の作業範囲を決め、診療・受付情報を変更するときの確認と更新の手順を用意します。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のページ構成を、自院の診療・受付体制に合わせる見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
当社の企業サイトの新規制作・全面リニューアルは55万円〜(税込)で、動物病院の案件も内容と作業範囲を確認して個別に見積もります。
現行の価格と受付条件はお問い合わせページでご確認ください。
お見積もり・ご相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
人の医療機関のサイトで院内や受付導線の見せ方を参考にしたい場合はクリニック・医療機関のウェブサイトデザインをご覧ください。
掲載されている制作会社や担当者の情報もご確認ください。
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