産婦人科のホームページの作り方|3つの入口・分娩費用・緊急連絡

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産婦人科クリニックのホームページを、これから作るか作り直す方に向けた記事です。

3つの入口の分け方・分娩費用と出産育児一時金の表示・予約と緊急連絡・医療広告のきまりなど、産婦人科に固有の論点に絞っています。

診療時間や受付方法、トップページの基本はクリニック・診療所のホームページの作り方にまとめているので、あわせてお読みください。

読み終えたときに、制作会社へ伝える範囲と見積もりの中身を自分で決められる状態を目指します。

目次

1. このサイトで何が決まれば成功か

来院の目的が違う3種類の患者さんが、それぞれ自分の入口を見つけて、予約や連絡に進めることを目指します。

産婦人科のサイトに来るのは、目的の異なる3種類の人です。

  • 妊娠がわかり、妊婦健診の受け方と、このクリニックで産めるかを知りたい人
  • 出産を考えていて、分娩の費用、立会いや無痛分娩の有無、部屋の様子を知りたい人
  • 月経の不調や検診、避妊の相談など、婦人科として受診したい人

3つの入口が混ざると、婦人科で受診したい人が分娩の案内を読まされ、妊娠中の人が緊急時の連絡先を探せなくなります。

分娩を扱わないクリニックでは、「分娩は行っていない」ことと、紹介先への移り方を最初の画面で示してください。

公開後は、入口ごとの予約数と、緊急連絡の案内ページが見られた回数を分けて確かめます。

ページ名を決めるときの例

「地域名+産婦人科」「里帰り出産の受け入れ」「無痛分娩」などは、ページの内容を考える際の架空の例です。

実際に受け入れている分娩の条件・連携している病院・対応できる検査など、提供している内容を具体的に書きます。

検索の需要や順位は別に確かめ、入口を分けるだけで予約が増えるとは断定しません。

2. ディレクトリ構成(ページの一覧)

ページ構成とURLの案です。

分娩を扱うクリニックと、妊婦健診と婦人科だけのクリニックでは、必要なページが変わります。

すべてのページを一律に作る必要はありません。

既存ページのURLをこの表だけを理由に変えず、原稿の準備と確認担当、制作の見積もり範囲を照らし合わせてください。

URLページ載せる内容更新の担当
/トップ3つの入口、分娩の有無、緊急時の連絡先、診療時間と休診院長・受付
/maternity/妊婦健診初回の受診時期、健診の間隔、自治体の受診券の使い方、持ち物助産師・受付
/delivery/分娩分娩の有無、立会い、無痛分娩の有無、里帰り出産の条件、母子同室院長・助産師
/delivery/price/分娩費用分娩費用の目安、入院日数、個室の差額、出産育児一時金の扱い会計・院長
/delivery/room/病室・設備部屋の種類と写真、食事、面会の決まり受付
/gynecology/婦人科月経の不調、検診、避妊や更年期の相談、保険と自由診療の区別院長
/postpartum/産後のケア産後健診、母乳相談、産後ケア事業への対応助産師
/emergency/緊急時の連絡陣痛・破水・出血時の連絡先、夜間の対応、電話がつながらないときの手順院長
/doctor/医師・スタッフ紹介経歴、専門医の資格、助産師の人数院長
/access/アクセス住所、駐車場、夜間の入口受付
/faq/よくある質問里帰りの時期、上の子の面会、支払い方法受付・助産師
/news/お知らせ休診、分娩の受け入れ状況、面会の変更受付

緊急時の連絡ページは、全ページから1回で届く位置に置く

夜中に破水した人は、トップから「分娩」を探してから連絡先を読む余裕がありません。

ヘッダーかスマホの画面下に「緊急時の連絡」を固定し、電話番号はタップで発信できる形にします。

かかりつけの妊婦さん向けの番号と、一般の問い合わせ番号が同じ場合は、夜間はどちらの用件を受けるかを書いてください。

3. 必要な機能

産婦人科で基本となる案内と、運用に応じて選ぶ機能を分けます。

予約システムは、妊婦健診の次回予約と婦人科の初診で受け方が違うため、現在の受付の流れを確かめてから選びます。

機能要否理由・補足
3つの入口の案内基本の案内妊婦健診・分娩・婦人科をトップで分け、各ページの先頭にも同じ案内を置く
緊急時の連絡先基本の案内全ページから1回で届く位置に固定し、夜間の番号と手順を明記する
分娩費用の表基本の案内分娩を扱う場合に、目安の金額、入院日数、追加費用の条件、一時金の扱いを載せる
分娩の受け入れ状況基本の案内予定日ごとの受け入れ可否や里帰りの締切を、受付が自分で更新できる形にする
Web予約選択婦人科の初診から始め、妊婦健診は院内で次回を取る運用もある。初診と再診の扱いをそろえる
問診票の事前入力運用で選択妊娠の有無や病歴は要配慮個人情報にあたるため、保管場所と削除の決まりを先に決める
病室・設備の写真基本の案内部屋の種類ごとに、差額の有無と面会の決まりを添える
両親学級などの申込選択開催日と定員を更新する担当を決めてから、フォームを置く
出産体験談の掲載原則不要治療の内容や効果に関する患者さんの体験談は、医療広告で認められない

妊婦健診・分娩・婦人科の3つの入口を分ける

入口を分ける目的は、患者さんが自分に関係のないページを読まずに済むようにすることです。

トップの最初の画面に3つの入口を横に並べ、各ページの先頭にも同じ3つの案内を置きます。

妊婦健診のページに書くこと

妊婦健診は、国の基準で妊婦1人につき出産までに14回程度が目安とされ、自治体から公費の助成があります。

回数の目安と時期ごとの間隔はこども家庭庁の妊婦健診のページに出ているので、自院の説明もこれに合わせてください。

ページには、初回の受診時期・受診券の出し方・券で足りない分の支払い・持ち物を書きます。

助成の額や対象の検査は自治体ごとに違うため、金額を自院のページに書かず、自治体の案内へ誘導します。

分娩を扱わないクリニックの場合、何週ごろまでに分娩先へ移るのかと紹介状の出し方も、このページに書く内容です。

分娩のページに書くこと

分娩のページで最初に示すのは、分娩を扱っているか、いまの受け入れ状況はどうかです。

次に、立会い・無痛分娩・里帰り出産・母子同室・帝王切開への対応を「できる・できない」で書きます。

産科医療補償制度に加入している場合は、その旨と登録証の扱いを書きます。

制度の内容は厚生労働省の産科医療補償制度のページにあり、加入機関の一覧を確かめられるのは運営組織のサイトです。

無痛分娩について「安全」「痛みがない」と言い切る表現は、何と比べて安全かが不明で、誇大広告として扱われるおそれがあります。

実施の条件・麻酔を担当する医師・対応できない場合を、事実として書いてください。

婦人科のページに書くこと

婦人科のページは、月経の不調・検診・避妊や更年期の相談など、受診の目的ごとに分けます。

自治体の検診・保険診療・自由診療が混ざる分野なので、どれに当たるかを目的ごとに見出しの近くで示してください。

自由診療の料金は、保険が使えない旨と標準的な費用、主なリスクを併記する必要があります。

原稿の確認表は医療広告ガイドライン対応の実務にまとめているので、そちらを使ってください。

婦人科は妊娠中の人と待合を分けたいという相談も多いため、待合や受付の分け方があれば、受診前にわかるよう書きます。

分娩費用と出産育児一時金の表示

分娩費用は、患者さんが施設を選ぶときに最初に比べる項目です。

医療広告等ガイドラインでは、分娩を実施している旨・分娩のための費用・出産育児一時金の受領委任払いの説明が、広告できる事項とされています。

載せてよい情報なので、「お問い合わせください」で止めず、目安を表にします。

出産育児一時金と直接支払制度の説明

出産育児一時金は、公的医療保険の加入者が出産したときに、子ども1人につき原則50万円が支給される制度です。

2023年4月から原則42万円が50万円に引き上げられており、厚生労働省の出産育児一時金等のページで現行の額と条件を確かめられます。

直接支払制度を使える施設では、費用の総額から一時金を引いた残りを窓口で支払います。

サイトに書くのは、直接支払制度を使えるか・使えない場合の手続き・窓口で払う金額の目安です。

制度の額は改定されることがあるため、金額を本文に書く場合は確認した日付を添え、改定時に直す担当を決めます。

費用の表に入れる項目と「出産なび」との整合

分娩を扱う施設の費用とサービスを施設ごとに見られるサイトが、厚生労働省の出産なびです。

直接支払制度を使う施設は、一定の条件のもとで出産なびに費用の情報を公表することになっています。

自院のサイトの金額と出産なびの金額がずれていると、患者さんはどちらを信じてよいか判断できません。

費用の表には次の項目を入れ、出産なびへ出した数字と同じ時点のものにそろえます。

  • 正常分娩の費用の目安と、含まれる入院日数
  • 個室や特別室の差額と、食事などの追加サービスの料金
  • 時間外や休日の分娩、無痛分娩など、追加になる費用の条件
  • 出産育児一時金を引いたあとに窓口で払う金額の目安
  • 支払方法と、費用を問い合わせできる窓口

帝王切開は保険診療にあたるため、正常分娩の費用とは分け、保険が使える旨を書きます。

表の金額を変えたときは、出産なび・院内の掲示・サイトの3か所を同じ日に直す手順を決めてください。

予約と緊急連絡を分ける

産婦人科の電話には、予約の変更と、いますぐ来院すべきかの相談が同じ番号にかかってきます。

サイト上でこの2つを分けると、受付の負担と患者さんの不安の両方を減らせます。

予約は入口ごとに受け方を書く

妊婦健診は、受診のたびに院内で次回を取る運用もあり、Web予約は初回だけという形も選択肢です。

「婦人科の初診はWeb予約・再診は電話」のように入口ごとに受け方が違う場合は、その違いを予約ページの先頭に書きます。

予約システムを入れる場合は、妊婦健診の枠と婦人科の枠を分けられるか、妊娠週数で枠を制限できるかを確かめます。

予約の確定方法と変更やキャンセルの連絡先も、システムの画面と同じ内容でサイトに書いてください。

緊急連絡は「いつ・どこへ・何を伝えるか」まで書く

緊急時の連絡ページに書くのは、連絡すべき症状の例・連絡先・伝えること・来院の方法の4つです。

  • 連絡すべき症状の例(陣痛の間隔、破水、出血、胎動の変化など)
  • 診療時間内と夜間・休日の連絡先、電話がつながらないときの再連絡の手順
  • 電話で伝えること(名前、予定日、症状が始まった時刻)
  • 夜間の入口と、来院時に持ってくるもの

かかりつけでない人が緊急の相談をする場合に備え、救急車を呼ぶか迷ったときの相談窓口も案内します。

総務省消防庁の救急安心センター事業(#7119)は、医師や看護師などに電話で相談できる仕組みで、実施地域が広がっています。

自院の地域で使えるかを確かめてから、番号を載せてください。

緊急連絡の案内は、自院で受けられる範囲を超えて「いつでも対応」と書かず、受けられない時間帯の行き先を書きます。

4. 見た目・レイアウトの方向性

ロゴ / 予約 / 緊急時の連絡 待合・病室の写真 / 分娩の有無と診療時間 妊婦健診 分娩・出産 婦人科 緊急時の連絡(陣痛・破水・出血) 分娩費用と一時金 分娩の受け入れ状況 病室・設備・面会 医師・スタッフ紹介 お知らせ・アクセス
産婦人科クリニックのトップページの構成例。3つの入口と緊急時の連絡を最初の画面に置き、分娩費用と受け入れ状況へ進める構成です。

最初の画面には、3つの入口と緊急時の連絡、分娩の有無を置きます。

写真の主役は待合と病室で、部屋の種類ごとに実際の広さと設備がわかるものを選んでください。

赤ちゃんや家族の写真を使う場合は、本人と保護者の同意を文書で取り、掲載をやめる申し出があれば外せる体制にします。

色はやわらかい色調でも構いませんが、緊急時の連絡だけは目立つ色にして、他の案内と区別します。

妊娠中はスマホで見る人が多いので、費用の表が横に崩れないかと電話番号がタップで発信できるかは、公開前の確認項目です。

ページ・原稿・写真・費用の表の確認担当と公開後の更新範囲をそろえると、見積もりを比較しやすくなります。

判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。

5. よくある失敗

公開前は、3種類の患者さんがそれぞれ目的のページと連絡先にたどり着けるかを、次の観点で点検してください。

  • 分娩を扱っているかどうかが、ページを探さないとわからない
  • 分娩費用が「○○万円〜」だけで、入院日数と追加費用の条件がわからない
  • サイトの費用と出産なびの費用が違う
  • 緊急時の連絡先が診療時間の欄に埋もれ、夜間の手順が書いていない
  • 妊婦健診と婦人科で予約の受け方が違うのに、予約ページに区別がない
  • 出産の体験談や口コミを転載している

6. 費用を見積もる前に決めること

基本の制作範囲ページ数、入口ごとの原稿を誰が書くか、病室の撮影、費用の表の確認担当
予約と連絡予約システムの種類と枠の分け方、緊急連絡の番号と夜間の体制、問診の保管先
公開後の運用受け入れ状況の更新、費用の改定と出産なびとの整合、一時金の制度変更への対応を誰が行うか

制作費は、ページ数だけでなく、入口ごとの原稿を院長や助産師が書くか制作会社が下書きするかで変わります。

当社が2026年に全国470社を調べたところ、料金を公式サイトに載せる制作会社は26%で、最低プランの中央値は30万円でした。

原稿作成を掲げる会社は9%にとどまるので、医療の原稿を書ける前提で見積もりを頼まないでください。

調査の内訳はホームページ制作会社470社の調査で公開しています。

公開時期は、費用の表の確定と医療広告の確認が終わる日から逆算して決めます。

複数の会社へ相談する場合も同じ範囲を伝え、税込総額・追加作業・公開後の引き継ぎと解約時の条件を確認してください。

産婦人科クリニックのサイトを頼める制作会社を探す

医療機関の制作に対応する会社は、クリニックのホームページ制作会社7社の記事で、実績の確かめ方とあわせて紹介しています。

現在の実績と料金、医療広告の確認に対応するかは、各社の公式情報と見積もりで確認してください。

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この記事を書いた会社

産婦人科クリニックのホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。

この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。

  • 約60件ホームページ制作実績
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制作・構築の件数は非公開案件を含む概数です。

上記は当社公式サイトと会社紹介の2026年11月6日時点の記載にもとづきます。

受け入れ状況・費用の表・休診のお知らせはWordPressで更新できる形を検討します。

予約は既存サービスへのリンクも含め、枠の分け方と問診の保管先・費用を別にご相談ください。

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実際に公開されている医療機関のサイトを見て決めたい場合は、制作者がわかっているものだけを集めたクリニック・医療機関のホームページデザイン事例をご覧ください。

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MOTOKI合同会社(埼玉・所沢)は、WordPressの企業サイト制作を主な事業としています。公開中の制作実績は46件で、業種ごとの必要なページと問い合わせの導線から設計します。この記事の構成をそのまま相談の材料にしていただけます。

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