クリニックのホームページに必要なコンテンツ|医療広告ガイドライン対応の実務

医療・クリニック|クリニックのホームページに必要なコンテンツ|医療広告ガイドライン対応の実務

クリニックのホームページは、診療内容だけでなく、診療時間、初診の手順、費用、予約方法を患者さんが確認するためのものです。

医療広告のルールに沿って原稿を確認し、医院が情報を更新できる構成にします。

本記事は2026年10月3日に、厚生労働省の医療広告等ガイドライン(令和8年3月30日最終改正)、Q&A、事例解説書第6版を確認しています。

公式の公表ページから最新資料を参照してください。

個別の掲載可否は、内容・媒体・見せ方を含めて医院の責任者が確認し、判断が必要なものは医療機関を所管する自治体の窓口へ相談します。

目次

医療広告の確認は「禁止内容」と「掲載できる事項」を分ける

自院への受診を促し、医院が特定できるサイトなどは医療広告として規制の対象になります。

サイト、SNS、動画、広告出稿を別々に扱わず、医院の発信として確認します。

まず禁止される内容でないかを確認し、次に広告可能事項に該当するか、限定解除の要件が必要かを確認します。

限定解除は、禁止された広告を許可する制度ではありません。

医療広告等ガイドラインの該当箇所と照合してください。

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主な禁止内容確認する表現・掲載方法
虚偽医学上あり得ない安全・効果の保証、実態と異なる内容
比較優良他院より優れている旨、最高・No.1などの優良性の訴求
誇大事実の誇張や、実際と異なる印象・期待を与える説明
公序良俗に反する内容わいせつ・残虐な図画など
主観・伝聞に基づく治療等の体験談患者や家族、スタッフなどによる治療内容・効果の感想
誤認させる術前術後の写真等必要な説明がない写真、効果があるように見せる加工など

この表だけですべての規制を判断できるわけではありません。

広告可能事項以外の掲載や、費用・特典を強調した誘引、他の法令との関係も確認します。

「事実だからNo.1を使える」「患者が同意したから体験談を使える」とは判断しないでください。

体験談・Google口コミの転載をどう扱うか

禁止の対象は、患者その他の者の主観や伝聞に基づく、治療等の内容・効果に関する体験談です。

「患者さんの感想すべてが、どんな場面でも禁止」と広げず、対象となる内容と医院の関与を確認します。

自院サイトで治療効果の感想を紹介したり、口コミのよい内容を選んで強調したりする方法は避けます。

「個人の感想」「効果を保証しない」と注記するだけでは、禁止の対象から外れません。

転載ウィジェット、自院SNS、動画も確認対象に含めてください。

第三者の口コミサイトなどに、医院が掲載依頼のための費用負担等の便宜を図っていない、自発的な体験談がある場合とは区別します。

詳しくは公式Q&AのQ1-18、Q2-9〜Q2-11を参照してください。

既存の掲載に問題がある場合は、公開を止めて原稿と根拠を保存し、医院で修正方針を確認します。

名前を「FAQ」や「治療の流れ」に変えるだけでは解決しません。

適切な説明へ作り直す場合も、内容とURLの役割を確認してから統合・転送を判断します。

医療広告の確認を、公開後の変更にも組み込む

制作会社に渡す原稿は、下の項目を埋めながら整理できます。実際に提供する内容と、問い合わせ後に個別確認する内容を分け、受付担当が同じ説明をできる形にそろえます。

表が収まらない場合は横にスクロールできます。

整理する項目原稿・仕様に記入する内容
原稿の作成診療内容・費用・写真の出典と確認する担当者
院内承認修正箇所、確認日、承認者を記録
公開作業本文、画像、PDF、予約先の条件を照合
変更対応料金改定や担当医変更時に確認する関連ページ

受付と更新を担当者が続けられる形にする

最初の公開時だけで確認を終えず、変更された原稿を誰が承認するかまで決めます。制作会社が作ったチェック表の通過だけで適法性が保証されるわけではないため、院内で内容を確認し、最新の公的資料と照合する運用にします。

限定解除を使う場合の4要件

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要件原稿・表示で確認すること
患者等が自ら求めて入手する情報媒体と閲覧方法が要件に合うか
容易に照会できること問い合わせ先が分かるか
自由診療の治療内容・費用等通常必要な内容、期間・回数、標準的な費用を具体化する
自由診療の主なリスク・副作用等治療に対応した説明を、分かる形で提供する

後半の2要件は、自由診療について情報を提供する場合に必要です。

保険診療のサイトでも、前半の要件や禁止内容の確認は省けません。

バナー広告や費用を払って表示する検索広告は、自ら求めて入手する情報という要件を満たさないため、サイトの原稿をそのまま転用しないでください。

未承認薬・機器や、承認と異なる効能・用法などを使う自由診療では、追加の記載が必要です。

未承認等の明示、入手経路、国内の承認品の有無、海外の安全性等の情報、公的な救済制度の対象に関する説明を、実際の製品・使い方と最新資料に沿って医師が確認します。

通常の費用・リスク欄だけで済ませないでください。

症例写真は、説明と見せ方を一緒に確認する

術前術後の写真は「4項目さえあれば掲載可」と機械的には判断できません。

限定解除の要件、誤認のおそれ、写真の加工・撮影条件、説明の具体性を合わせて確認します。

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記入欄原稿の準備方法
治療内容実施した方法と通常必要な治療を医師が説明する
期間・回数通常必要な目安と、症例の条件を区別して書く
費用標準的な総額・範囲、内訳、追加費用の条件を確認する
主なリスク・副作用該当する治療について具体的に説明する
写真と掲載条件症例との対応、誤認させる加工がないか、掲載同意・取扱いを確認する

説明を別ページへのリンクだけにしたり、メリットより極端に小さい文字で表示したりしないでください。

スマートフォンでも写真と対応する説明を読めるか確認します。

患者の同意は個人情報・掲載条件の確認であり、広告規制の確認の代わりにはなりません。

事例解説書第6版には、治療内容、期間・回数、費用、リスク、未承認薬等の説明例があります。

例の数値やリスクを他の治療へコピーせず、医院の実際の内容に置き換えてください。

患者さんが確認する情報からページを組み立てる

以下はサイト構成の例です。

法律上必須のページ名・ページ数を示すものではありません。

医院の診療と患者さんの利用方法に合わせ、同じ情報を複数ページに重複させすぎない構成にします。

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ページ・掲載場所患者さんが確認すること医院の確認担当の例
トップ・診療時間診療科目、受付時間、休診、電話、予約方法受付責任者
診療案内対象、診療・検査の流れ、保険・自由診療の区別診療担当医
医師紹介氏名、経歴、資格の正式名称・認定団体、診療方針医師・医院責任者
初診の方へ予約の要否、持ち物、受付・問診・診察の流れ受付・診療担当
アクセス・院内紹介入口、移動経路、駐車場、設備、利用上の案内受付・施設担当
費用・自由診療の説明内容、期間・回数、費用、主なリスク等診療担当医・会計担当
お知らせ・FAQ休診・臨時診療、よくある手続きの質問更新担当と承認者
予約・個人情報の案内受付と予約確定の違い、情報の取扱いシステム・受付責任者

医師の経歴・資格や設備も、事実なら無条件にすべて広告できるわけではありません。

広告可能事項や限定解除の必要性、正式名称・認定団体・有効な資格との対応を確認します。

患者さんの不安への回答は、実際の診療・手続きを根拠に書き、効果や予約率を保証する説明にしないでください。

歯科の構成例は歯科サイトのページとディレクトリ設計、素材と原稿の準備は原稿・写真の準備で説明しています。

予約導線は、受付から確定まで確かめる

診療時間・休診、電話受付、Web予約の利用条件を、主要ページから見つけられるようにします。

固定ボタンを使う場合は、本文や表、個人情報の案内を隠さないか確認してください。

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確認場面確認する操作・表示
診療時間を見るテキストや表で読める。臨時休診と通常時間が矛盾しない
電話する電話番号と受付時間を確認でき、対応端末で発信できる
外部予約へ進む遷移先と運営サービスが分かる。戻る方法と予約の状態を確認する
予約画面を操作するスマホ、キーボード、エラー、完了案内を確認する
受付後受付通知と予約確定を区別し、変更・取消・連絡方法を示す

画像の診療時間表は、拡大や読み上げへの配慮が必要です。

「画像なら検索エンジンに一切読まれない」とは断定せず、利用者が確実に確認できる表示にします。

地図サービスや外部予約にも情報を載せている場合は、医院名・電話・診療時間・URLとの整合を確認します。

予約ボタンのクリック数と、受付・予約確定・来院は別の指標です。

サイトの目的に合わせて記録し、氏名・症状など患者さんの個人情報をアクセス解析へ送らない設計を確認してください。

公開前の承認と更新の台帳

  1. 原稿・写真・症例・予約画面・SNS等の対象とURLを一覧にする。
  2. 医師が医学的内容・治療条件を確認し、掲載根拠と未確認点を残す。
  3. 広告可能事項、禁止内容、限定解除、他法令との関係を確認する。
  4. 制作担当がPC・スマートフォンで本文・表・写真・必要な説明と導線を確認する。
  5. 医院の承認者が版と公開範囲を承認し、更新担当と次の確認条件を残す。
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記録欄記入例
対象・版自由診療の案内ページ、原稿C01・第2版
内容の確認者診療担当医〇〇、会計確認〇〇
未確認使用製品の承認・使用条件の記載。確認まで公開しない
表示確認スマホで費用・リスク欄を確認、予約先との整合を確認
公開承認・見直し〇月〇日、医院責任者〇〇。治療・料金・公式資料変更時に再確認

これは管理方法の例で、実際の医院の承認記録ではありません。

公開後も、治療内容、費用、診療時間、担当、資料の変更を反映します。

SNS・動画では、必要な説明を外部リンクへ分散させず、一体的に確認できるかを第6版の事例と照合します。

制作会社へ確認すること

禁止内容と限定解除を区別して説明できるか、症例投稿で説明漏れを確認できるか、医院の承認前に公開しない運用を作れるかを確認します。

ガイドライン改正への対応、予約連携、撮影、原稿確認を保守・制作費のどこに含むかも決めてください。

比較する際は制作会社の選び方と医療機関の制作会社一覧を参考に、各社の公式情報と対応条件を確認します。

クリニックのデザイン事例は見せ方の参考であり、掲載表現の適法性や成果を保証するものではありません。

費用は診療ページ数、撮影・原稿、予約連携、移行、承認範囲をそろえて見積もります。

MOTOKIへ相談する際は、医院のサイトURL、必要な診療案内・更新機能、既存の予約サービス、公開期限をお知らせください。

患者さんの個人情報や症例写真そのものを、初回の相談フォームへ添える必要はありません。

よくある質問:クリニックのホームページに必要なコンテンツを考えるとき

医療広告の確認は、どの順番で行いますか?

まず禁止される内容でないかを確認し、次に広告可能事項に該当するか、限定解除の要件が必要かを確認します。

限定解除は、禁止された広告を許可する制度ではありません。

個別の掲載可否は、内容・媒体・見せ方を含めて医院の責任者が確認し、判断が必要なものは医療機関を所管する自治体の窓口へ相談します。

患者さんの体験談やGoogle口コミは、載せてよいですか?

禁止の対象は、患者その他の者の主観や伝聞に基づく、治療等の内容・効果に関する体験談です。

「患者さんの感想すべてが、どんな場面でも禁止」と広げず、対象となる内容と医院の関与を確認します。

自院サイトで治療効果の感想を紹介したり、口コミのよい内容を選んで強調したりする方法は避け、「個人の感想」「効果を保証しない」と注記するだけでは、禁止の対象から外れません。

術前術後の症例写真は、載せてよいですか?

「4項目さえあれば掲載可」と機械的には判断できず、限定解除の要件、誤認のおそれ、写真の加工・撮影条件、説明の具体性を合わせて確認します。

説明を別ページへのリンクだけにしたり、メリットより極端に小さい文字で表示したりしないようにします。

患者の同意は個人情報・掲載条件の確認であり、広告規制の確認の代わりにはなりません。

予約の導線では、何を確認しますか?

診療時間・休診、電話受付、Web予約の利用条件を主要ページから見つけられるようにし、診療時間を調べるところから、電話・Web予約、受付後の案内まで実際の操作で確認します。

受付通知と予約確定を区別し、変更・取消・連絡方法を示します。

画像の診療時間表は、拡大や読み上げへの配慮が必要です。

公開前には、どう承認しますか?

原稿・写真・症例・予約画面・SNS等の対象とURLを一覧にし、医師が医学的内容・治療条件を確認して掲載根拠と未確認点を残します。

広告可能事項、禁止内容、限定解除、他法令との関係を確認し、制作担当がPC・スマートフォンで表示を確認したうえで、医院の承認者が版と公開範囲を承認し、更新担当と次の確認条件を残します。

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