小児科クリニックのホームページの作り方|予防接種・健診の案内と予約

小児科クリニックのホームページの作り方|予防接種・健診の案内と予約のアイキャッチ画像

小児科クリニックのホームページを、これから作る院長・事務長の方に向けた記事です。

保護者が知りたい順番(診療時間・混雑・持ち物)に情報を並べる方法と、予防接種と乳幼児健診の案内をまとめます。

Web予約で受付が確かめること、医療広告ガイドラインで気をつける点も扱います。

クリニック全般の作り方はクリニック・診療所のホームページの作り方にあるため、ここでは小児科に固有のことに絞ります。

読み終えたときに、制作会社へ渡すページの一覧と、予約の範囲が決まっている状態を目指します。

目次

1. このサイトで何が決まれば成功か

保護者が「今日この子を連れて行けるか」を、電話をかけずに決められることを目指します。

小児科の患者は子どもで、サイトを読むのは保護者です。

熱のある子どもを抱えたまま、スマートフォンで片手で読む場面を前提にします。

決めてもらうことは、次の3つです。

  • 今日受診できるか(診療時間・本日の休診・発熱時の入り方・順番待ちの状況)
  • 予防接種と乳幼児健診を、いつ・どう予約するか(対象月齢・予約方法・持ち物)
  • 何を持って行くか(母子健康手帳・保険証・医療証・お薬手帳・予診票)

この3つが決まらないと、保護者は電話をかけ、受付は電話対応で診療の補助が止まります。

公開後は、電話の件数と予約の件数を分けて数え、サイトで減った問い合わせを確かめます。

ページ名を決めるときの例

「地域名+小児科」「予防接種の同時接種」「日曜診療」などは、ページの内容を考えるときの例です。

同時接種の方針や専用の時間帯など、実際に行っている受付の条件を具体的に書きます。

行っていない受付を検索対策のために書くと、電話での訂正が増えるだけです。

2. ディレクトリ構成(ページの一覧)

ページ構成とURLの案です。

自治体から受けている健診の委託、予防接種の専用時間帯の有無に合わせて選びます。

すべてのページを一律に追加する必要はありません。

右の列の「更新の担当」は、原稿を書く人ではなく、公開後に内容を確かめて直す人です。

URLページ載せる内容更新の担当
/トップ診療時間・本日の休診・順番待ちの入口・予防接種と健診の入口受付(毎日)
/schedule/診療時間・休診一般診療と予防接種・健診の専用枠を同じ表に、臨時休診、混雑の目安受付
/first/はじめての方へ持ち物、受付の流れ、発熱・感染症が疑われるときの入り方、問診票受付
/vaccine/予防接種取り扱うワクチンの一覧、定期と任意の区別、対象月齢、予約方法、持ち物医師・看護師
/checkup/乳幼児健診自治体委託の月齢と対象の自治体、自費の健診、予約方法、持ち物医師・受付
/reserve/予約・順番待ち予約の種類ごとの手順、確定か申請かの区別、変更・取消の方法受付
/sick/受診の目安発熱・嘔吐・けいれんなど、受診の目安と夜間・休日の相談先医師
/facility/院内の案内隔離待合室、授乳室、おむつ替え、ベビーカー置き場、キッズスペース受付
/doctor/医師紹介氏名、資格と経歴、診療の方針医師
/access/アクセス住所、駐車場の台数、ベビーカーでの入口、近くの薬局受付
/news/お知らせ臨時休診、ワクチンの入荷と品薄、流行している感染症、更新日受付

予防接種と健診は、一般診療と別のページにする

予防接種と乳幼児健診は、受付の条件や持ち物が一般診療と違います。

一般診療のページに混ぜると、保護者は「当日に行けば受けられる」と誤解します。

/sick/(受診の目安)の原稿は医師が書き、公開前に医師が確かめます。

病気の解説を長く書く必要はなく、「このときは受診」「このときは夜間でも相談」の線引きが分かれば足ります。

3. 必要な機能

保護者に見せる案内と、受付の運用に合わせて選ぶ機能を分けます。

Web予約や順番待ちのシステムは、受付が枠と在庫を毎日見られるかを確かめてから選びます。

機能要否理由・補足
診療時間と休診の更新基本の案内受付が当日に直せる形にする。SNSだけで知らせると、サイトに古い案内が残る
発熱・感染症の入り方基本の案内事前連絡の要否、入口、待つ場所を書く。受け入れていない症状も書く
持ち物の一覧基本の案内一般診療・予防接種・健診で持ち物が違うため、3つに分けて書く
電話番号のタップ発信基本の案内片手で読む保護者が、そのまま電話をかけられるようにする
順番待ち・時間予約選択外部サービスへのリンクか、自院で受けるかを決める。院外で待てる仕組みがあるかを明記
予防接種のWeb予約運用で選択同時接種の組み合わせ、接種の間隔、在庫を受付が確かめられる手順とセットで導入する
問診票のダウンロード運用で選択紙の問診票をPDFで配ると、受付の時間が短くなる。Web問診は入力項目を最小限に
地図と駐車場の案内基本の案内駐車場の台数と、ベビーカーで入れる入口を書く
チャット・SNSでの相談不要医療相談を文字で受けると、返答の責任と担当が決まらない。受診の目安のページで代える
病気の解説を集めた記事後回し医師の確認が要るため、受付の案内を整えてから。公的機関のページへのリンクで代えられる

予防接種・乳幼児健診の案内とWeb予約

小児科のサイトで、問い合わせが一番多いのが予防接種と健診です。

自治体の制度に乗っている部分と、医院が決めている部分を分けて書くと、電話が減ります。

定期接種は自治体の制度、任意接種は医院の料金で書く

定期接種は、予防接種法に基づいて市町村長が行うものです。

対象の月齢、無料で受けられる期間、予診票の配布は自治体が決めています。

医院のサイトには、取り扱うワクチンと受けられる曜日、予約方法と持ち物を書きます。

対象の月齢と費用は、自治体の案内へリンクします。

任意接種は自費のため、1回あたりの費用を税込で書きます。

接種スケジュールの図は、国立健康危機管理研究機構の予防接種スケジュールへリンクし、自院で描き直さないほうが安全です。

2026年10月1日版ではHibワクチンの表示が終わるなど、図は年に何度も変わります。

自院で図を作るなら、変更のたびに直す担当を先に決めます。

項目定期接種任意接種
対象と期間自治体の案内へリンク(医院で書き換えない)医院が決めた対象年齢を書く
費用自治体の予診票があれば無料、期間を過ぎたときの扱いを書く1回あたりの税込の費用
持ち物母子健康手帳、自治体の予診票、保険証と医療証母子健康手帳、保険証、医院の予診票
予約受付の方法、同時接種の方針、体調不良のときの変更方法

乳幼児健診は、自治体の委託分と自費分を分ける

1歳6か月児と3歳児の健診は、母子保健法第12条で市町村に実施が義務づけられています。

3〜6か月児や9〜11か月児の健診は自治体によって仕組みが違い、医療機関に委託している自治体もあります。

制度の全体はこども家庭庁の乳幼児健診に関する取組みにまとまっています。

医院のサイトには、自院で受けられる健診の月齢と対象の自治体を表にします。

受診券の要否と予約方法も、同じ表に入れます。

入園前の健診など自費のものは、費用と所要時間を並べて書きます。

委託の内容は年度で変わるため、自治体からの通知が来たら直す担当を決めておきます。

Web予約は、受付が「組み合わせ」を確かめられる形にする

予防接種のWeb予約は、枠が空いていれば取れる一般診療の予約と違います。

同時接種の組み合わせや前回からの間隔を、だれかが確かめる必要があります。

ワクチンの在庫と、自治体の予診票の有無も同じです。

予約システムに任せきりにせず、予約が入ったあとに受付が確かめる手順を決めてから導入します。

次の点を、制作会社と予約サービスの両方に伝えます。

  • 予約が「確定」なのか「申請」なのか、保護者にどの画面で伝えるか
  • 子どもの生年月日と接種歴を、どこまで入力してもらうか
  • 当日に熱があるときの変更方法と、変更の締め切り
  • きょうだいを同じ枠で予約できるか
  • 予約枠の管理と在庫の確認を、受付のだれが毎日行うか

外部の予約ページへのリンクを置く作業と、予約の情報を自院のシステムへ自動で同期する開発は、別の作業です。

見積もりの範囲がどちらなのかを、先に確かめてください。

保護者が知りたい順番に並べる(診療時間・混雑・持ち物)

小児科のトップページは、医院の理念よりも先に「今日行けるか」を答えます。

順番は「受診できるか」「どのくらい待つか」「何を持って行くか」の3段です。

1番目は「今日受診できるか」

診療時間の表には、一般診療の枠と、予防接種・健診の専用枠を同じ表に入れます。

専用枠を別のページにだけ書くと、保護者は一般診療の時間に予防接種へ来てしまいます。

本日の休診と、順番待ちの状況へのリンクは、トップの最初の画面に置きます。

熱や発疹がある子どもの入り方も、同じ画面から読めるようにします。

事前の電話や別の入口など、医院で決めた手順を書きます。

2番目は「どのくらい待つか」

混雑の目安は、曜日と時間帯の表で十分です。

月曜の午前と土曜は混む、予防接種の専用枠は待ち時間が短い、といった実際の傾向を受付が書きます。

順番待ちのシステムがあるなら、院外で待てるか、呼び出しに遅れたらどうなるかを書きます。

待ち時間を数字で約束せず、「目安」と書き、更新した日を添えます。

3番目は「何を持って行くか」

持ち物は、一般診療・予防接種・健診の3つに分けて一覧にします。

  • 母子健康手帳(予防接種と健診は忘れると受けられないことを書く)
  • 健康保険証またはマイナ保険証、乳幼児の医療証
  • お薬手帳、飲んでいる薬
  • 自治体の予診票や受診券(定期接種・委託の健診)
  • 着替え、おむつ、飲み物など、待ち時間に使うもの

授乳室やおむつ替えの台、隔離待合室の有無は、写真と一緒に院内の案内へ載せます。

「あるかどうか」を事前に知れることが、保護者の電話を減らします。

4. 見た目・レイアウトの方向性

ロゴ / 電話 / 順番待ち 本日の診療・休診 発熱・感染症の方の入り方 待合室・診察室の写真 一般診療 予防接種 乳幼児健診 診療時間の表(専用枠を含む)・混雑の目安 はじめての方へ・持ち物 お知らせ(流行・ワクチン入荷) アクセス・駐車場
小児科クリニックのトップページの構成例。最初の画面で本日の診療と発熱時の入り方を答え、写真の下に一般診療・予防接種・健診の入口を並べる構成です。

最初の画面には、本日の診療と休診、発熱時の入り方を置きます。

電話と順番待ちへの入口も、同じ画面に入れます。

写真の主役は、待合室と隔離待合室、診察室とキッズスペースです。

子どもの顔が写る写真は、保護者の同意を書面でもらい、使う場所と期間を決めます。

イラストやキャラクターは控えめにし、文字の読みやすさを優先します。

淡い色の文字や細い書体は、屋外や暗い寝室で読む保護者には見えません。

ボタンは親指で押せる大きさにし、電話番号は文字でも表示します。

ページ、原稿、写真、予約機能と公開後の更新範囲をそろえると、見積もりを比較しやすくなります。

判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。

5. よくある失敗

公開前は、保護者が電話をかけずに決められるかを、次の観点で点検します。

  • 予防接種の予約が電話だけなのに、トップに「Web予約あり」と書いてある
  • 接種スケジュールの図を自院で作り、古い版のまま残っている
  • 発熱や発疹があるときの入り方が、どこにも書いていない
  • 持ち物に、自治体の予診票と医療証が入っていない
  • 臨時休診をSNSだけで知らせ、サイトでは診療中になっている
  • 混雑の目安がなく、専用枠の待ち時間が短いことが伝わらない

6. 費用を見積もる前に決めること

基本の制作範囲ページ数、原稿と写真の分担、医師が確認するページ、受付が更新するページ
予約と外部サービス順番待ち・時間予約・予防接種予約のサービス名、リンクで済ませる範囲と連携する範囲
公開後の運用診療時間と休診の更新、自治体の通知への対応、保守と更新代行の費用

制作費はページ数よりも、原稿をだれが書くかと予約の連携範囲で変わります。

全国470社の制作会社の調査では、料金を公式サイトに載せる会社は26%、最低プランの中央値は30万円でした。

原稿の作成をサービスに掲げる会社は9%のため、予防接種と健診の原稿は医院側で用意する前提で進めます。

原稿の集め方はホームページの原稿・写真素材の準備にまとめています。

公開時期は、自治体の年度替わりと、予防接種の繁忙期(秋のインフルエンザ)を避けて決めます。

初期の制作費と、サーバー・保守・予約サービスの継続費用を分けて、同じ範囲で複数の会社に見積もりを頼んでください。

小児科クリニックのサイトを頼める制作会社を探す

医療機関の制作実績がある会社は、クリニックのホームページ制作会社7社にまとめています。

現在の実績・料金と、予約サービスの連携や院内撮影に対応するかは、各社の公式情報と見積もりで確かめてください。

都道府県別のホームページ制作会社一覧を見る

この記事を書いた会社

小児科クリニックのホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。

この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。

  • 約60件ホームページ制作実績
  • 約53サイトSWELL構築実績
  • 単一の自社メディアで月間30万PVを達成した過去の実績(現在の月間PVではありません)
  • 技術メディアWAZAでWordPressの実装・運用方法を公開

制作・構築の件数は非公開案件を含む概数です。

上記は当社公式サイトと会社紹介の2026年10月21日時点の記載に基づきます。

診療時間、休診、予防接種と健診の案内はWordPressで受付が更新できる形を検討します。

順番待ちや予防接種の予約は既存サービスへのリンクも含め、連携の対応範囲と費用を別に相談します。

公開後に、診療時間や自治体の委託内容、流行の案内を確かめて更新する担当を決めます。

自社更新と代行の範囲、予約情報を管理する場所と担当、個人情報の取扱い、保守と外部サービスの費用を相談してください。

ご相談いただける内容の例です。

  • この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
  • いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
  • 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘

ホームページの制作・改善について相談する

当社では相談・見積もりを無料で受け付けています。

当社の新規サイト制作では、企業サイト・オウンドメディア制作を55万円(税込)からで案内しています。

これは業界共通の相場や予約機能・撮影をすべて含む固定価格ではありません。

医院のページ数、原稿・写真、予約と運用の範囲に応じて個別に見積もります。

他社の提案も同じ範囲と費用条件で比較してください。

実際に公開されている医療機関のサイトを見て決めたい場合は、制作者が分かっているものだけを集めたクリニック・医療機関のホームページデザイン事例をご覧ください。

制作会社とスタッフの名前まで載せています。

小児科クリニックのホームページ制作を相談したい方へ

MOTOKI合同会社(埼玉・所沢)は、WordPressの企業サイト制作を主な事業としています。公開中の制作実績は46件で、業種ごとの必要なページと問い合わせの導線から設計します。この記事の構成をそのまま相談の材料にしていただけます。

新規サイト制作の内容を見る 相談・見積もりを依頼する

近い業種の作り方は耳鼻咽喉科クリニックのホームページの作り方でも説明しています。

関連する業態のガイド

次の関連記事は、医療・子どもに関わる別の業態のガイドです。

受付の方法や法令の違いを分けて参考にしてください。

CONTACT

お問い合わせ

成果を出すホームページ制作は私たちにおまかせください。
まずはお気軽にご相談を!

目次