放課後等デイサービス・児童発達支援のホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
この記事の答え
放課後等デイサービス・児童発達支援のホームページの目的は、見学・体験の申し込みと、支援員の採用です。
読むのは不安を抱えた保護者なので、理念より先に、対象になるか、受給者証はどう取るか、いくらかかるか、空きはあるかに答えます。
必要なページは12ページ前後で、制作会社に頼む費用は30万〜120万円超です。
自己評価と保護者評価の結果はおおむね年1回以上、支援プログラムは2025年4月から、インターネットなどで公表することが省令で決まっているので、その置き場所を最初から設計に入れます。
子どもの写真は保護者の同意と公開範囲のルールを先に決め、効果を断定する言葉は使いません。
- 1. このサイトで何が決まれば成功か
- 2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
- 3. 必要な機能
- 4. 「ご利用までの流れ」と「利用料金」の書き方
- 5. 見た目・レイアウトの方向性
- 6. 法令で「インターネットで公表」が決まっているもの
- 7. よくある失敗
- 8. 子どもの写真と表現のルール
- 9. 費用の目安
- 10. 依頼から公開までの流れ
- 11. よくある質問
1. このサイトで何が決まれば成功か
見学・体験の申し込みと、支援員の採用です。
読むのは、発達に不安のある子どもの保護者です。
多くの保護者は不安と迷いを抱えて調べています。
「うちの子は対象になるのか」「受給者証はどう取るのか」「何をしてくれるのか」が最初の疑問です。
事業所の理念より、この手続きと具体的な支援内容が分かることが先です。
どう検索されるか
「地域名+放課後等デイサービス」に加え、「受給者証 取り方」「療育 いつから」といった手続き・悩みの検索から入ってくることがあります。
この疑問に答える記事を持っていると、地域外からも読まれ、結果として問い合わせにつながります。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
放課後等デイサービス・児童発達支援のホームページに必要なページと、そのURLの案です。
見積もりを見るときは、この表と照らして「足りないページがないか」を確認してください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 対象年齢・空き状況・見学申込・送迎範囲 |
| /about/ | 事業所紹介 | 室内の写真。安全への配慮 |
| /program/ | 支援プログラム | 何をするのか。個別支援計画の考え方 |
| /day/ | 一日の流れ | 学校からの送迎、おやつ、活動、帰宅まで |
| /target/ | 対象となるお子さま | 年齢・受給者証の要否をはっきり書く |
| /flow/ | ご利用までの流れ | 見学から受給者証の取得、契約まで |
| /price/ | 利用料金 | 負担上限月額の仕組みを説明する |
| /staff/ | スタッフ紹介 | 保育士・児童指導員・作業療法士などの資格 |
| /vacancy/ | 空き状況 | 曜日ごとの空き |
| /juyojiko/ | 重要事項説明書・運営規程・公表文書 | 重要事項は掲示で足りるが契約前に読まれる。自己評価の結果と支援プログラムは公表が義務 |
| /recruit/ | 採用情報 | 児童指導員・保育士の募集 |
| /blog/ | 活動ブログ | 日々の様子。写真の扱いには特に注意 |
ここが分かれ目
「ご利用までの流れ」に、受給者証の取得手順を書いてください。
多くの保護者はこの制度を知らず、そこで止まります。
市区町村の窓口名まで書いてある事業所は、それだけで相談先として選ばれます。
3. 必要な機能
「必須」は、無いと集客の仕組みが成立しないものです。
「推奨」は費用対効果が高いもの、「任意」は事業の形によるものです。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 受給者証の取得手順の解説 | 必須 | この業種で最も読まれる内容 |
| 曜日ごとの空き状況 | 必須 | 利用日は曜日固定になるため |
| 見学・体験の申込フォーム | 必須 | 電話が苦手な保護者もいる |
| 重要事項説明書と公表文書の掲載 | 必須 | 自己評価・保護者評価の結果と支援プログラムは公表が義務(6章)。重要事項説明書は契約前に読まれる |
| 負担上限月額の説明 | 必須 | 世帯所得による区分を分かりやすく |
| 送迎範囲の明示 | 必須 | 学校名まで書くと分かりやすい |
| 写真の公開範囲設定 | 推奨 | 児童の写真は特に慎重に扱う |
4. 「ご利用までの流れ」と「利用料金」の書き方
この2ページが、保護者が最初に止まる場所です。
制度の言葉をそのまま書くのではなく、保護者が次に何をすればよいかが分かる順に書いてください。
ご利用までの流れ
| 段階 | 保護者がすること | ページに書くこと |
|---|---|---|
| 相談・見学 | 事業所に連絡して見学する | 見学できる曜日と時間、所要時間、子どもを連れて来てよいか |
| 受給者証の申請 | 市区町村の窓口に申請する | 窓口の名称(市区町村ごとに違う)、必要な書類、医師の意見書や相談支援事業所が関わる場合の流れ |
| 支給決定 | 受給者証を受け取る | 申請から交付までの一般的な期間の目安。自治体で差があることを添える |
| 契約 | 事業所と契約する | 契約時に説明する重要事項と、持ち物 |
| 利用開始 | 個別支援計画に沿って通う | 初回の様子、送迎の範囲、慣らしの進め方 |
受給者証の申請先は「障害福祉課」「こども家庭課」など自治体で名前が違います。
送迎範囲に入る市区町村ごとに窓口名を書いてある事業所は、それだけで相談先として選ばれます。
利用料金
利用者負担は、所得に応じた負担上限月額の仕組みで決まります。
こども家庭庁が公表している区分は次のとおりです。
| 区分 | 世帯の状況 | 負担上限月額 |
|---|---|---|
| 生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
| 低所得 | 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
| 一般1 | 市町村民税課税世帯(所得割の額が一定未満) | 4,600円 |
| 一般2 | 上記以外 | 37,200円 |
この表に加えて、満3歳になって初めての4月1日から小学校入学までの3年間は、児童発達支援などの利用者負担が無償です(2019年10月から、こども家庭庁の案内による)。
おやつ代や教材費など実費でもらうものは、項目と金額を別に書いてください。
「1回あたり〇〇円」のような書き方は、上限月額の仕組みと合わないので避けます。
区分の境目となる所得の額は年度で見直されることがあるので、こども家庭庁のページへのリンクを添え、確認日を書いておきます。
5. 見た目・レイアウトの方向性
空き状況と費用の表を上に置き、重要事項説明書へのリンクを固定の位置に用意します。
明るく、しかし過度にポップにしないでください。
保護者は真剣に事業所を選んでいます。
子どもの写真を使う場合は、保護者の同意を取り、顔が判別できる写真の扱いを事前に決めてください。
この分野は特に配慮が求められます。
ここまでの構成で見積もりを取ると、同じ内容でも会社によって金額が大きく違います。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
6. 法令で「インターネットで公表」が決まっているもの
この業種のサイトには、置き場所を最初から確保しておく情報があります。
運営基準(児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準)で、インターネットの利用その他の方法で公表することが定められているものです。
| 公表するもの | 内容と頻度 | 根拠 |
|---|---|---|
| 自己評価と保護者評価の結果 | おおむね1年に1回以上。評価の結果と、それを受けた改善の内容を、保護者に示すとともに公表する | 基準省令第26条(児童発達支援)。放課後等デイサービスは第71条で準用 |
| 支援プログラム | 事業所ごとに策定した支援プログラムを公表する。2025年3月31日までは努力義務、2025年4月1日から義務 | 基準省令第26条の2、附則 |
| 事業所の情報(情報公表制度) | 支援の内容や運営状況を都道府県知事に報告し、都道府県が公表する。自社サイトではなく、報告が義務 | 児童福祉法第33条の18 |
| 運営規程の概要・勤務体制などの重要事項 | 事業所の見やすい場所への掲示。書面を備え付けて自由に閲覧できるようにすれば掲示に代えられる。ウェブ掲載は義務ではないが、重要事項説明書をサイトに置くと保護者が契約前に読める | 基準省令第43条 |
自己評価の結果と支援プログラムは、公表の義務を満たすだけの資料ではなく、保護者が事業所を比べるときに読む文書です。
PDFを置くだけでなく、要点をページの本文にも書くと、検索からも読まれます。
毎年更新するものなので、事業所の職員が自分で差し替えられる形にしておくことが前提です。
条文は2026年9月28日に e-Gov 法令検索で確認しました。
7. よくある失敗
放課後等デイサービス・児童発達支援のホームページで、実際に起きやすい失敗です。
- 受給者証の取得方法に触れておらず、保護者が先に進めない
- 対象年齢や対象となる状態が曖昧
- 空き状況が曜日別になっていない
- 自己評価の結果や支援プログラムの公表を、サイトのどこにも置いていない
- 児童の写真を同意なく掲載している
- 「必ず伸びます」など、効果を断定する表現を使っている
法令上の注意
運営規程の概要や勤務体制などの重要事項は、事業所の見やすい場所に掲示することが定められています(基準省令第43条)。
書面を備え付けて自由に閲覧できるようにすれば、掲示に代えられます。
自己評価と保護者評価の結果は、おおむね1年に1回以上、インターネットの利用その他の方法で公表しなければなりません(同第26条、放課後等デイサービスは第71条で準用)。
支援プログラムも同じ方法で公表することになっています(同第26条の2、2025年4月1日から義務)。
療育の効果を断定する表現は避けてください。
児童の肖像権への配慮は最優先事項です。
保護者の同意書の取得と、公開範囲の運用ルールを事前に決めてください。
条文は2026年9月28日に e-Gov 法令検索で確認しました。
8. 子どもの写真と表現のルール
この業種のサイトで、あとから直しにくいのが写真と言葉です。
制作を始める前に、次のルールを事業所の中で決めて、制作会社に渡してください。
| 決めること | 内容 |
|---|---|
| 同意の取り方 | 入所時に書面で。サイト、SNS、パンフレットを分けて同意を取る。撤回できることを書く |
| 公開範囲 | 顔が分かる写真を使うか、後ろ姿や手元だけにするか。名前は出さない |
| 写真の管理 | 誰が撮り、誰が選び、誰が載せるか。退所した子どもの写真は下げる |
| 活動ブログ | 掲載前に第三者が確認する手順。制服や名札、学校名が写っていないか |
| 言葉 | 「必ず伸びる」「治る」のように効果を断定しない。できることは、支援の内容と実際の様子を具体的に書くこと |
写真が使えない場合は、室内と教材、活動の道具、職員の写真で事業所の雰囲気は伝わります。
子どもの顔が写った写真の数と、保護者の信頼は比例しません。
9. 費用の目安
| 30〜60万円 | 10ページ程度。空き状況の更新機能付き |
|---|---|
| 60〜120万円 | オリジナルデザイン。室内撮影込み。制度解説を作り込む |
| 120万円〜 | 上記+保護者専用ページ・複数事業所対応 |
制度の解説記事は、書ける制作会社とそうでない会社の差が大きい部分です。
ライティングを含む見積もりかどうかを確認してください。
金額は制作会社や地域によって幅があります。
同じ内容でも見積もりが2倍違うことは珍しくないので、複数社から取ることを勧めます。
費用が変わる要因
30万円と120万円の差は、主に次の5つで生まれます。
- 制度の解説の原稿。受給者証の手順と利用料金を、自治体ごとの窓口名まで書くかどうかです。書ける制作会社と、そうでない会社の差が大きい部分です。
- 空き状況の更新機能。曜日ごとの空きを職員が自分で更新できる仕組みにするかどうかです。
- 公表文書の置き場所。自己評価の結果と支援プログラムを毎年差し替えられる形にするかどうかです。
- 撮影。室内と職員の撮影を制作費に含めると、10万〜30万円ほど上がります。
- 採用ページの作り込み。児童指導員や保育士の募集を、給与と勤務の実態まで書くかどうかです。
制作費とは別に、サーバーとドメインの費用が年間1万〜3万円、保守を制作会社に頼むなら月額1万〜3万円が続きます。
見積書の項目の読み方はホームページ制作費用の相場に、いまあるサイトを作り直す場合はホームページリニューアル費用の考え方にまとめています。
10. 依頼から公開までの流れと、発注側で用意するもの
標準的な規模のコーポレートサイトで、着手から公開までは2〜3か月が目安です。
この業種では、制度の説明の原稿と、写真の同意の整理に時間がかかります。
| 用意するもの | 内容 | 使う場所 |
|---|---|---|
| 対象と定員 | 対象年齢、対象となる状態、定員、曜日ごとの空き | 対象、空き状況 |
| 受給者証の手順 | 送迎範囲の市区町村ごとの窓口名と必要書類 | ご利用までの流れ |
| 料金の資料 | 負担上限月額の区分、実費の項目と金額 | 利用料金 |
| 公表文書 | 直近の自己評価・保護者評価の結果と改善の内容、支援プログラム、重要事項説明書、運営規程 | 公表のページ、重要事項 |
| 支援内容と1日の流れ | プログラムの内容、送迎からお迎えまでの時間割 | 支援プログラム、一日の流れ |
| 職員の資格 | 児童発達支援管理責任者、保育士、児童指導員、作業療法士などの人数 | スタッフ紹介 |
| 写真と同意の一覧 | 使える写真と、同意の範囲。室内と職員の写真 | トップ、事業所紹介、ブログ |
| いまあるサイトの管理情報 | ドメインとサーバーの契約者、ログイン情報の所在 | 制作の前提 |
制作の流れは、要件の整理と見積もり、ページ構成とデザインの確認、制作、社内確認、公開の順です。
見積もりの前に、この記事のディレクトリ構成の表を制作会社に見せて、制度の解説の原稿と公表文書の置き場所が含まれているかを確かめてください。
他社が作ったサイトを作り直す場合は、先にWebサイトの引き継ぎチェックリストで、ドメインとサーバーの名義を確かめてください。
複数の会社に同じ条件で見積もりを頼むなら、RFP(提案依頼書)の書き方にテンプレートがあります。
11. よくある質問
放課後等デイサービスのホームページ制作の費用はいくらですか
空き状況の更新機能を備えた10ページ前後で30万〜60万円、室内の撮影と制度解説の原稿を含めたオリジナルデザインで60万〜120万円、保護者専用ページや複数事業所の対応を含めると120万円以上が目安です。
制作費とは別に、サーバーとドメインで年間1万〜3万円、保守を頼むなら月額1万〜3万円が続きます。
制作期間はどれくらいかかりますか
標準的な規模で、着手から公開まで2〜3か月です。
制度の説明の原稿と、写真の同意の整理が早く済むほど短くなります。
重要事項説明書はホームページに載せないといけませんか
運営基準で定められているのは、事業所内の見やすい場所への掲示か、書面の備え付けです(基準省令第43条)。
ウェブ掲載の義務はありませんが、契約前に読みたい保護者は多いので、載せることを勧めます。
一方、自己評価と保護者評価の結果と、支援プログラムは、インターネットなどでの公表が義務です。
子どもの顔が写った写真は使えますか
保護者の書面の同意があれば使えますが、同意は媒体ごとに取り、撤回できるようにしてください。
顔が分かる写真を使わなくても、室内、教材、職員、後ろ姿や手元の写真で事業所の様子は伝わります。
退所した子どもの写真を下げる手順も、最初に決めておきます。
「発達が伸びる」と書いてはいけませんか
効果を断定する表現は避けてください。
書けるのは、支援の内容、1日の流れ、職員の資格、実際の活動の様子です。
保護者が知りたいのは約束ではなく、何をどうやって行うかです。
採用も同じサイトでよいですか
同じサイトで構いません。
児童指導員や保育士の募集は、資格の要件、勤務時間、送迎の運転の有無、給与の内訳まで書いてください。
採用ページの作りは採用サイトに必要なコンテンツと構成にまとめています。
この記事を書いた会社
放課後等デイサービス・児童発達支援のホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- ホームページ制作実績 54件
- WordPressテーマ「SWELL」での構築 48サイト
- 自社メディアを月間30万PV規模で運営
- WordPressの技術記事を331本公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
この記事で「必須」とした機能——受給者証の取得手順の解説、曜日ごとの空き状況、見学・体験の申込フォーム、重要事項説明書の掲載——は、いずれもWordPressで実装できます。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
更新のたびに制作会社へ依頼が必要なサイトは、結局のところ更新が止まるためです。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
児童発達支援・放課後等デイの実例を見たい場合は、制作者が分かっているものだけを集めた介護・福祉のウェブサイトデザインをご覧ください。
制作会社とスタッフの名前まで載せています。
子ども向けの支援教室の実例を見たい場合は、保育園・こども園と子育てサービスのウェブサイトデザインをご覧ください。
制作会社とスタッフの名前まで載せています。
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