介護施設・デイサービスのホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
見学・相談の申し込みと、介護職員の採用です。
本人・家族・ケアマネジャー・求職者が、それぞれ必要な情報を探せる構成にします。利用相談では、サービス種別、対象となる方、提供地域、料金、空き状況の確認方法を先に示します。採用も目的にする場合は、利用相談と応募の窓口を分け、担当者と返信方法を決めてください。
どう検索されるか
「地域名+デイサービス」などの地域・サービス名や、紹介された事業所名で探すケースを想定します。実際の検索語はSearch Console、相談のきっかけは受付記録で確認し、自施設の利用者に合わせて案内の順番を調整します。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
介護施設・デイサービスのホームページに必要なページと、そのURLの案です。
見積もりを見るときは、この表と照らして「足りないページがないか」を確認してください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | サービス種別・空き状況・費用・見学申込・採用への導線 |
| /service/ | サービス内容 | 通所介護・訪問介護・入居など。提供時間と送迎範囲 |
| /day/ | 一日の流れ | 利用時間、活動、食事、送迎などの具体例 |
| /price/ | 利用料金 | 介護保険の自己負担(加算を含む)と食費等の保険外費用をサービス別に区別 |
| /facility/ | 施設紹介 | 居室・浴室・食堂の写真。バリアフリーの状況 |
| /staff/ | スタッフ紹介 | 資格保有者数。誰が介護するのかが見えること |
| /vacancy/ | 空き状況 | 確認日と相談先を表示。受入れは個別条件を確認 |
| /visit/ | 見学・相談 | 申込フォーム。ケアマネからの相談窓口も |
| /juyojiko/ | 重要事項説明書・運営規程 | 重要事項のウェブ公開対象・掲載方法を指定権者の案内で確認 |
| /recruit/ | 採用情報 | 給与・シフト・資格支援を具体的に |
| /blog/ | お知らせ・ブログ | 行事の様子。感染症流行時の面会制限の告知 |
| /access/ | アクセス | 駐車場・送迎範囲の地図 |
ここが分かれ目
空き状況は、更新担当と確認頻度を決めたうえで掲載します。独立ページでなく、サービス紹介内の欄でも構いません。更新できない場合は古い空き数を残さず、確認方法と相談窓口を示します。重要事項は、法人サイトと介護サービス情報公表システムのどちらで何を公開するか、指定権者の案内に沿って整理します。
3. 必要な機能
法令対応が必要な情報と、運営方法に応じて選ぶ機能を分けて考えます。フォームや採用ページを一律に設けるのではなく、受付・更新を続けられるかを含めて判断してください。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 重要事項説明書・運営規程の掲載 | 法令対応を確認 | 原則としてウェブ公開。対象・必要事項・掲載先を確認し、改定時に更新 |
| 空き状況の更新機能 | 運営に応じて | 自分で書き換えられること |
| 見学・相談フォーム | 運営に応じて | 電話等も含めて受付方法を選ぶ。設置時は通知先と不達時の連絡先を確認 |
| 利用料金の表 | 運営に応じて | サービス・負担割合・利用回数など試算条件を併記 |
| 採用ページ | 運営に応じて | 給与額とシフト例を明記 |
| お知らせ投稿機能 | 運営に応じて | 面会等の変更時に更新できる体制を用意。対象者への個別連絡も検討 |
| 写真の掲載同意管理 | 掲載前に確認 | 個人が識別できる写真は本人同意と掲載範囲を確認 |
入居・通所・短期利用を同じ料金表に混ぜない
制作会社に渡す原稿は、下の項目を埋めながら整理できます。実際に提供する内容と、問い合わせ後に個別確認する内容を分け、受付担当が同じ説明をできる形にそろえます。
表が収まらない場合は横にスクロールできます。
| 整理する項目 | 原稿・仕様に記入する内容 |
|---|---|
| 利用の種類 | 入居・通所・短期など、扱うサービスの入口 |
| 費用比較 | 基本費用、食費・日用品等、条件で変わる項目 |
| 見学 | 見られる場所、所要時間、家族の同伴、申込方法 |
| 相談先 | 本人・家族・支援者が利用に向けて確認する窓口 |
受付と更新を担当者が続けられる形にする
施設写真には生活の場や共用設備などの説明を付け、見学の案内へつなげます。空室情報には確認時点を添え、相談内容を確認する前に受入れを確約する表現にならないようにします。
4. 見た目・レイアウトの方向性
空き状況と費用の表を上に置き、重要事項説明書へのリンクを固定の位置に用意します。
文字の大きさ・色の差・ボタンの押しやすさをスマートフォンで確認します。写真は居室、浴室、食堂、入口など、見学前の判断に役立つものを選びます。利用者の顔を載せることは必須ではありません。個人が識別できる写真は、公開先・用途を説明し、同意の確認ができるものだけを使います。
ここまでの構成で見積もりを取ると、同じ内容でも会社によって金額が大きく違います。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
介護施設・デイサービスのホームページで、実際に起きやすい失敗です。
- 公開すべき重要事項の範囲や掲載先を確認していない
- 空き状況が古いまま放置されている
- 料金の試算条件がなく、保険内・保険外の費用を区別できない
- 採用ページに給与を書いていない
- 理念やスローガンばかりで、一日の流れが分からない
- 利用者の写真を同意なく掲載している
法令上の注意
2025年度から、運営規程の概要等の重要事項は、事業所内の書面掲示に加えて原則としてウェブ掲載する扱いです。静岡市の案内では、法人サイト等または介護サービス情報公表システムを掲載先として示しています。自事業所の適用条件、必要事項、システムへの添付方法は所管の指定権者に確認してください。自社サイトにPDFを置く方法だけに限定されるわけではありません。
個人情報保護委員会のFAQは、個人を識別できる利用者写真の公開には本人の同意が必要と説明しています。家族の了解だけで一律に代用せず、本人による判断が難しい場合の同意手続きは施設の個人情報管理担当に確認してください。掲載する媒体・期間・取り下げの窓口を記録して管理します。
6. 見積もりで比較する範囲
| 基本制作 | サービス別のページ数、料金表、重要事項の公開先への導線、スマートフォン対応 |
|---|---|
| 素材と機能 | 撮影・原稿作成、写真同意の確認担当、空き情報の更新、相談受付の方法 |
| 公開後の運用 | 料金・重要事項の改定、更新代行の範囲と対応日数、保守・サーバー費、追加費用 |
制作会社には、公開すべき書類・情報、掲載先、改定担当者を伝え、どこまでが見積もりに含まれるか確認します。法令への適合確認を誰が担うかも分けて決めてください。
費用は事業所数、撮影、原稿、更新範囲で変わります。複数社を比較する場合は同じ条件で見積もりを依頼し、初期費用だけでなく、税込・税別、年間の運用費、追加修正の単価もそろえて確認します。
介護施設・デイサービスのサイトを頼める制作会社を探す
都道府県別の制作会社紹介をまとめています。現在の対応範囲、料金、介護施設の制作例は各社へ確認してください。
この記事を書いた会社
介護施設・デイサービスのホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- 担当範囲と制作例はMOTOKIの制作実績一覧でご覧いただけます
- WordPressテーマ「SWELL」を使った企業サイト・オウンドメディアの構築に対応
- 単一の自社メディアで月間30万PVを達成した過去の実績があります(現在の月間PVではありません)
- 技術メディアWAZAでWordPressの実装・運用方法を公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
重要事項への導線、空き状況の更新、料金表、相談フォームなどから、施設の運用に必要なものを選んで構築します。
公開後の更新担当と代行範囲を決めておくことを重視しています。料金改定や面会ルールの変更があった際に、施設側と制作会社のどちらが、いつまでに更新するかを確認します。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
実際に公開されている介護・福祉のサイトを見て決めたい場合は、制作者が分かっているものだけを集めた介護・福祉のウェブサイトデザインをご覧ください。
各事例の出典・制作担当の記載も確認してください。
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