「既にサイトがあるのだから、リニューアルは安く済むはず」
ホームページのリニューアル費用は、既存の構成・原稿を活かすか、設計から見直すかで変わります。調査や移行が必要なため、新規制作より高くなる場合もあります。この記事では、当社の公開料金を例に、費用の内訳と見積もりを比較する条件を整理します。
依頼前に、移行する情報と再制作する画面を分け、追加費用の条件も確認します。
この記事で分かること
- 作業範囲別の料金例と予算の考え方
- 新規制作にはない、リニューアル特有の工程
- 費用が上振れする要因
- 見積もりで必ず確認すべき項目
作業範囲別の料金例
以下はMOTOKIの公開料金です。業界全体の平均や相場調査ではありません。2026年10月3日に確認した税込価格で、現在のサイトと依頼内容を確認してお見積もりします。
| 依頼範囲 | 料金の目安 | 含める作業の考え方 |
|---|---|---|
| 構成・デザインから見直すリニューアル | 55万円〜(税込) | 現状整理・情報設計・デザイン・WordPress再構築。移行量と機能に応じて見積もり |
| SWELLへのテーマ変更 | 22万円〜(税込) | 既存の構成・デザインを活かす変更。全面的な再設計は含まない |
標準的な規模のリニューアルでは、着手から公開まで2〜3か月が目安です。テーマ変更のみの期間や、大量の移行・独自機能を伴う案件は個別に確認します。最新の条件はリニューアルサービスの料金と対応範囲をご覧ください。
リニューアル費用の内訳
制作費には、画面のデザインや構築だけでなく、現状調査や公開切り替えの作業も関わります。工程ごとの金額はサイトの作りや契約範囲で変わるため、見積もりで含まれる作業を確認してください。
| 工程 | 確認する範囲 |
|---|---|
| 現状調査 | ページ・記事・既存機能・管理権限の確認 |
| 構成・原稿・デザイン | 流用するものと新しく制作するもの |
| コンテンツ移行 | 移行する件数と、装飾・画像・リンクの修正 |
| URLの引き継ぎ | URLの維持、変更時の対応表・転送設定・確認 |
| 公開と公開後の対応 | 切り替え、フォーム等の動作確認、不具合対応の期間と範囲 |
記事を一括で移せる場合と、一件ずつ修正が必要な場合では、同じ件数でも工数が異なります。代表的な記事や実績ページを確認してもらってから、移行費を比較します。
費用が上振れする要因
| 要因 | 影響 |
|---|---|
| 記事・事例の件数が多い | 件数に加え、一括移行できるか、個別修正が必要かで変わる |
| カスタム投稿タイプの再設計 | 実績・事例の構造を作り直す場合、設計工数が発生 |
| URLの変更を伴う | リダイレクトの一覧作成と検証が必要 |
| ドメインの変更を伴う | URLの転送に加え、計測や外部サービスへの影響も確認 |
| 既存サイトの管理情報が不明 | 調査から始める必要がある |
| 会員機能・独自システムがある | データ移行の設計が必要 |
| 多言語対応がある | 翻訳・言語別の画面調整・URLと確認範囲で変わる |
| 写真の撮り直しが必要 | 撮影内容・日数・利用範囲で見積もり |
管理情報が不明な場合は、まず調査が必要です。手順はドメイン・サーバーの管理情報が分からないときの調査手順をご覧ください。
見積もりで必ず確認する項目
- 既存コンテンツを何件移行するか(件数が明示されているか)
- 移行作業は制作会社が行うか、自社か
- 301リダイレクトの一覧表を作成するか
- 現行サイトのアクセス解析を踏まえた提案になっているか
- 原稿は既存流用か、書き直しか
- 公開後の不具合対応は何か月含まれるか
- 旧サーバーの停止時期と、その間の費用負担
URLが変わる場合は、転送設計と確認を誰が担当するかを明確にします。アクセス解析や検索データも確認し、成果が出ているページと事業上必要な情報を残す方針を決めます。
4つ目も見逃せません。データを見ずに「全面刷新」を提案する会社は、成果の出ていたページまで壊す可能性があります。
見積もりの見方と、費用が変わる理由は、動画でも説明しています。
費用を抑える方法
1|移行する記事を絞る
移行する記事は、検索流入、外部リンク、顧客への案内、記録としての必要性を見て決めます。削除・統合する場合は内容の対応するページへの転送を検討し、代替ページがない場合は404や410を返す方針も確認します。移行件数を減らす前に、一括移行したほうが工数を抑えられないかも比較してください。
解析が未導入なら、必要な計測と個人情報の扱いを確認して設定します。判断に使える期間は、アクセス量や季節性、比較したい変化によって異なります。過去の検索データ、問い合わせ記録、営業で使う資料も確認し、データがないページを不要と決めつけないでください。
2|URLを変えない
既存URLを維持できれば、変更に伴う転送作業を減らせます。ただし、廃止・統合するページや既存の転送がある場合は、その確認と整理が必要です。
3|段階的に進める
全面リニューアルではなく、優先度の高いページから作り替える方法です。
| 段階の例 | 作業範囲 |
|---|---|
| 第1段階 | トップと主要サービスページ |
| 第2段階 | 会社概要と実績ページ |
| 第3段階 | ブログ・記事の表示や移行 |
一度に払う金額を抑えられるうえ、第1段階の効果を見てから次を判断できるという利点があります。
4|そもそもリニューアルが必要か再確認する
課題が料金案内の不足や実績情報の古さに限られるなら、部分改修で対応できる場合があります。全面リニューアルと比較する前に、リニューアル判断チェックリストで課題を整理します。
判断基準はリニューアル判断チェックリストにまとめています。見た目に加え、情報の正確さ、読みやすさ、更新や操作の支障を確認して優先順位を決めます。
補助金を予算に含める場合
利用を検討している制度の最新の公募要領で、対象経費、申請条件、発注できる時期を確認してください。利用できることを前提に発注せず、採択されない場合も含めて予算を検討します。
リニューアルの見積もりを揃える記入例
次は架空の条件整理の例です。金額の相場や施工実績を示すものではありません。総ページ数だけで見積もりを依頼せず、移行と作り直しを分けて伝えます。
| 依頼条件の例 | 見積もりで揃える内容 | 納品前に確かめること |
|---|---|---|
| 固定ページ8本、記事100本、実績30件 | 流用・再制作・削除予定の件数。一括移行と個別修正の範囲 | 本文・画像・装飾・関連記事が新サイトで使える |
| サービス紹介と実績一覧を見直す | 一覧・詳細などの画面の型、分類、検索の条件 | 必要な事例を探せる。担当者が実績を追加できる |
| ドメインと記事URLを維持する | 変更するURLだけの対応表、統合・廃止ページの処置 | 転送、内部リンク、canonical、サイトマップを確認 |
| 会社メールは現状のサービスで継続する | サーバー切り替えとメールへの影響を調査 | メールの契約・設定を誤って停止しない |
| 新サイト制作中もお知らせを追加する | 更新締切と差分移行の担当・回数 | 最終更新分まで移行した記録がある |
費用は「再制作」「データ移行」「公開切り替え」「公開後の支援」に分け、税区分、実費、追加条件を同じ基準で比較します。段階的な改修では、各段階に調査・確認・公開の作業が繰り返し必要になるかも確認し、一度の支払額と全段階の総額を分けます。
URLを変更する場合の転送と確認はGoogleのサイト移転ガイドが参考になります。関係のないトップページへ一括転送せず、対応する内容を持つURLへ紐づけます。
よくある質問
Q. デザインだけ変えることはできますか?
構成を維持して見た目を改修できる場合があります。WordPressのテーマ変更では、記事データと旧テーマの装飾・機能を分けて調べ、変更後に使えるかを確認します。詳しくはテーマ移行の手順と注意点をご覧ください。
Q. 制作会社を変えてリニューアルできますか?
管理権限、データ、素材や機能の利用条件を確認して対応範囲を判断します。自社名義でない契約は、現契約者との手続きや許諾を確認して引き継ぎ方を決めます。管理情報が揃っていない場合も、調査できる範囲から整理します。
Q. 公開後、どのくらいでアクセスは戻りますか?
検索流入の変動期間や回復の有無は一律ではありません。転送が正しくても、内容の変更などが影響する場合があります。公開直後から設定と流入を確認し、回復を保証する説明は避けて判断してください。
Q. 見積もりに「コンテンツ移行」がありません
別項目に含まれるのか、対象外なのかを確認します。記載がないだけで自社負担とは判断できません。必ず確認してください。記事100本の移行を社内で行うと、相当な工数になります。「範囲外の作業を教えてください」という質問で、事前に把握できます。
まとめ
- 費用は残す情報と作り直す範囲で変わる
- 現状調査・コンテンツ移行・リダイレクト設計という特有の工程が加わる
- 見積もりでは「移行件数」と「リダイレクト一覧の作成」を必ず確認
- 費用を抑えるなら移行記事を絞る・URLを変えない・段階的に進める
- 内容面の課題なら、部分改修で足りることがある
リニューアルは、費用の大きさより「何を解決するために作り直すのか」が成否を分けます。改善したい目的に優先順位を付け、どの状態になれば達成と判断するかを、着手前に共有してください。
WordPressのリニューアルを予算化するには
WordPress特有の記事・テーマ・機能の移行は、WordPressリニューアルの費用と進め方で解説しています。MOTOKIへ相談する場合は、サイトURL、希望する改善、予算の目安、公開希望時期をお知らせください。対応内容と実績はリニューアルサービスで確認できます。

