歯科医院のホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
予約の電話とWeb予約です。
歯科は「痛くなってから探す」人と「定期検診で通い続ける」人の両方が来ます。
前者は今すぐ診てほしいので、診療時間と電話番号が一目で分かることが最優先です。
後者は院内の雰囲気と歯科医師の人柄で選びます。
デザインの好みより、この2つの導線が成立しているかで決まります。
どう検索されるか
「地域名+歯医者」で検索されたとき、Googleマップの枠より下に自院サイトが出ます。
マップ経由で先にサイトへ来る人が多いので、MEO(Googleビジネスプロフィール)とサイトは必ずセットで考えます。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
歯科医院のホームページに必要なページと、そのURLの案です。
見積もりを見るときは、この表と照らして「足りないページがないか」を確認してください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 診療時間・アクセス・電話番号・Web予約ボタンを最初の画面に置く |
| /about/ | 医院紹介 | 院内の写真と設備。清潔感が伝わるかがすべて |
| /doctor/ | 院長・スタッフ紹介 | 顔写真と経歴。所属学会と資格は信頼の根拠になる |
| /treatment/ | 診療案内(一覧) | 一般歯科・小児歯科・矯正・インプラントなどの入口 |
| /treatment/implant/ | 診療案内(個別) | 自費診療は1施術1ページ。ここが検索の受け皿になる |
| /price/ | 料金表 | 自費診療の費用。書かないと問い合わせが減る |
| /first/ | 初めての方へ | 予約から治療完了までの流れ。持ち物と所要時間 |
| /access/ | アクセス | 地図・駐車場の台数・最寄り駅からの徒歩分数 |
| /recruit/ | 採用情報 | 歯科衛生士の採用は多くの医院で最重要課題 |
| /blog/ | お知らせ・ブログ | 臨時休診の告知に必ず要る |
ここが分かれ目
自費診療(インプラント・矯正・ホワイトニング)は必ず1施術1ページに分けてください。
「診療案内」の1ページにまとめると、「地域名+インプラント」で検索されたときに受け皿がありません。
歯科で集患の差がつくのはほぼここです。
3. 必要な機能
「必須」は、無いと集客の仕組みが成立しないものです。
「推奨」は費用対効果が高いもの、「任意」は事業の形によるものです。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| Web予約システム | 必須 | 電話が取れない診療中の取りこぼしを防ぐ。外部サービス(アポツール、ジニー等)の埋め込みが一般的 |
| 診療時間の表組み | 必須 | 午前・午後・休診日が一目で分かる形。祝日の扱いも書く |
| 電話発信ボタン | 必須 | スマートフォンでタップすると発信できるようにする |
| Googleマップ埋め込み | 必須 | 駐車場の位置まで分かると来院前の不安が減る |
| お知らせ投稿機能 | 必須 | 臨時休診を自分で出せないと運用が回らない |
| 症例写真(before/after) | 推奨 | 医療広告ガイドラインの条件を満たす形でのみ掲載可 |
| スタッフブログ | 任意 | 更新できる人がいる場合のみ |
4. 見た目・レイアウトの方向性
診療時間の表を、スクロールせずに見える位置に置くのが要点です。
第一画面には、院内または診療風景の写真を大きく置き、その上に診療時間と電話番号を重ねます。
イメージ写真(フリー素材の外国人モデルなど)は使わないでください。
実際の院内を撮ったほうが、来院前の不安が減ります。
ここまでの構成で見積もりを取ると、同じ内容でも会社によって金額が大きく違います。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
歯科医院のホームページで、実際に起きやすい失敗です。
- 自費診療をすべて1ページにまとめてしまい、検索の受け皿がない
- 診療時間がPDFや画像で、スマートフォンで読めない
- 医療広告ガイドラインに触れる表現(「日本一」「絶対に治る」「痛くない」の断定)を使っている
- 院長の顔写真がない。
歯科は人で選ばれるのに、これがないと比較で負ける - 臨時休診を自分で出せず、制作会社に依頼しないと更新できない
法令上の注意
医療広告ガイドライン(厚生労働省)の対象です。
体験談の掲載、ビフォーアフター写真の無条件掲載、他院との優劣を示す表現は制限されます。
制作会社がこのガイドラインを知っているかは、発注前に必ず確認してください。
6. 費用の目安
| 30〜60万円 | 10ページ程度。テンプレートベース。Web予約は外部サービスの埋め込み |
|---|---|
| 60〜120万円 | オリジナルデザイン。院内撮影込み。自費診療の個別ページを作り込む |
| 120万円〜 | 上記+MEO運用・広告運用・定期的な記事更新まで含む |
撮影費が別途10〜20万円かかることがあります。
歯科は写真の質がそのまま印象になるので、ここは削らないほうがいい部分です。
金額は制作会社や地域によって幅があります。
同じ内容でも見積もりが2倍違うことは珍しくないので、必ず複数社から取ってください。
この記事を書いた会社
歯科医院のホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- ホームページ制作実績 54件
- WordPressテーマ「SWELL」での構築 48サイト
- 自社メディアを月間30万PV規模で運営
- WordPressの技術記事を331本公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
この記事で「必須」とした機能——Web予約システム、診療時間の表組み、電話発信ボタン、Googleマップ埋め込み——は、いずれもWordPressで実装できます。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
更新のたびに制作会社へ依頼が必要なサイトは、結局のところ更新が止まるためです。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
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