建築設計事務所のホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
設計の相談・依頼です。
設計事務所は作品で選ばれます。
工務店との違いはここで、施工の実績ではなく設計の思想が問われます。
ただし、依頼者が最も不安に思うのは「設計料はいくらか」「工務店とどう違うのか」です。
作品性を見せつつ、この2つの疑問に答えることが必要です。
どう検索されるか
「地域名+設計事務所」「注文住宅 設計事務所 費用」。
作品写真がGoogle画像検索やPinterest経由で見られることもあります。
用途別(住宅・店舗・医院)にページを分けると、その検索を拾えます。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
建築設計事務所のホームページに必要なページと、そのURLの案です。
見積もりを見るときは、この表と照らして「足りないページがないか」を確認してください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 作品写真が主役。文字は最小限 |
| /works/ | 作品(一覧) | 用途別・エリア別に絞り込めるように |
| /works/house-01/ | 作品(個別) | 1件1ページ。写真・図面・設計意図・敷地条件 |
| /about/ | 事務所について | 設計の考え方。ここで選ばれる |
| /architect/ | 建築士紹介 | 資格・登録番号・経歴 |
| /fee/ | 設計料について | 料率または算定方法。最も聞かれる |
| /flow/ | 設計から竣工まで | 期間と各段階での費用発生 |
| /service/ | 業務内容 | 住宅・店舗・リノベーション・耐震診断など |
| /faq/ | よくある質問 | 工務店との違い・土地探しから相談できるか |
| /contact/ | お問い合わせ | 相談は無料かを明記 |
ここが分かれ目
作品は1件1ページにして、写真だけでなく設計意図を書いてください。
敷地の条件、施主の要望、どう解いたか。
この文章があるかどうかで、設計事務所としての評価が決まります。
写真だけ並べると、工務店との差が伝わりません。
3. 必要な機能
「必須」は、無いと集客の仕組みが成立しないものです。
「推奨」は費用対効果が高いもの、「任意」は事業の形によるものです。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 作品ギャラリー | 必須 | 高解像度の写真。自分で追加できること |
| 設計料の算定方法 | 必須 | 料率か定額か。書かない事務所が多いので差別化になる |
| 建築士登録番号の表示 | 必須 | 一級・二級の別と登録番号 |
| 設計の流れと期間 | 必須 | 着工までの期間は最も誤解されやすい |
| 用途別のページ | 推奨 | 住宅・店舗・医院で検索者が違う |
| Instagram連携 | 推奨 | 作品発信の場として機能する |
| 問い合わせフォーム | 必須 | 土地の有無・予算帯を選べる形 |
4. 見た目・レイアウトの方向性
作品・事例の点数がそのまま信頼になるので、写真の並びを大きく取ります。
写真を大きく、余白を広く、文字を少なく。
これがこの業種の定石です。
第一画面は代表作1枚で構いません。
ただし、そこから「設計料」と「流れ」にすぐ辿り着ける導線を用意してください。
作品だけ見せて連絡先が分かりにくいサイトが非常に多い分野です。
ここまでの構成で見積もりを取ると、同じ内容でも会社によって金額が大きく違います。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
建築設計事務所のホームページで、実際に起きやすい失敗です。
- 作品写真だけで、設計意図の文章がない
- 設計料に一切触れていない
- 工務店との違いを説明していない
- 建築士登録番号を表示していない
- 問い合わせへの導線が弱く、作品集で終わっている
法令上の注意
建築士法により、建築士事務所は登録番号等の表示が必要です。
作品写真の掲載には、施主の同意と、撮影者(建築写真家)との利用範囲の取り決めが必要です。
写真の権利関係は後からトラブルになりやすいので、撮影時に決めておいてください。
6. 費用の目安
| 30〜80万円 | 作品投稿機能付き。写真を活かすシンプルな構成 |
|---|---|
| 80〜200万円 | オリジナルデザイン。作品ページの見せ方を作り込む |
| 200万円〜 | 上記+多言語対応・大規模な作品アーカイブ |
設計事務所は自分でデザインに口を出したくなる業種です。
制作会社とは、どこまでを任せてどこを自分で決めるかを最初に握っておくと進行が早くなります。
金額は制作会社や地域によって幅があります。
同じ内容でも見積もりが2倍違うことは珍しくないので、必ず複数社から取ってください。
この記事を書いた会社
建築設計事務所のホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- ホームページ制作実績 54件
- WordPressテーマ「SWELL」での構築 48サイト
- 自社メディアを月間30万PV規模で運営
- WordPressの技術記事を331本公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
この記事で「必須」とした機能——作品ギャラリー、設計料の算定方法、建築士登録番号の表示、設計の流れと期間——は、いずれもWordPressで実装できます。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
更新のたびに制作会社へ依頼が必要なサイトは、結局のところ更新が止まるためです。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
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