保険代理店のホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
保険相談の申し込みです。
この業種には、他にはない前提があります。
代理店のホームページは「募集文書」に該当し、掲載前に保険会社の審査・承認が必要になるのが一般的です。
つまり、作ってから直すのではなく、作る前に何が書けるかを確認する必要があります。
この段取りを知らない制作会社に頼むと、完成後に大幅な書き直しが発生します。
どう検索されるか
「地域名+保険相談」「保険見直し 無料相談」。
ただし大手の来店型ショップが強い領域です。
中小の代理店は、法人向け・事業承継・特定業種向けなど、分野を絞ったほうが戦えます。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
保険代理店のホームページに必要なページと、そのURLの案です。
見積もりを見るときは、この表と照らして「足りないページがないか」を確認してください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 相談できる内容・取扱保険会社・相談予約 |
| /service/ | 取扱業務 | 生命保険・損害保険・法人保険など |
| /company-insurance/ | 法人向け | 事業保障・退職金準備。単価が高い |
| /flow/ | ご相談の流れ | 初回相談の内容と所要時間・無料かどうか |
| /staff/ | スタッフ紹介 | 保有資格(FP・TLCなど)と経歴 |
| /companies/ | 取扱保険会社 | 一覧。乗合代理店の強みが伝わる |
| /faq/ | よくある質問 | 勧誘の有無・相談料・契約後のフォロー |
| /contact/ | 相談予約 | 来店・訪問・オンラインの選択 |
| /company/ | 会社概要 | 代理店の登録情報 |
| /blog/ | お役立ち情報 | 制度解説。ただし審査対象になりうる |
ここが分かれ目
制作を始める前に、取引先の保険会社に「ホームページの承認手続きと、記載できる内容の範囲」を確認してください。
商品名を出せるか、保険料の例を載せられるかは会社によって異なります。
ここを確定してからでないと、設計もライティングも空振りします。
3. 必要な機能
「必須」は、無いと集客の仕組みが成立しないものです。
「推奨」は費用対効果が高いもの、「任意」は事業の形によるものです。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 相談予約フォーム | 必須 | 相談内容・希望方法を選べる形 |
| 取扱保険会社の一覧 | 推奨 | 掲載可否は各社の承認による |
| スタッフの保有資格 | 推奨 | FP資格などは信頼の根拠になる |
| 法人向けページ | 推奨 | 単価が高く、競合も少ない |
| 勧誘方針の掲載 | 必須 | 保険業法に基づく勧誘方針の公表 |
| 個人情報保護方針 | 必須 | 取得する情報が機微なため |
| 記事投稿機能 | 推奨 | ただし記事も審査対象になりうる |
4. 見た目・レイアウトの方向性
「何が専門か」を最初の一文で言い切り、代表者の顔を早めに出します。
落ち着いた配色で、信頼感を優先します。
第一画面は「何を相談できるか」を明示してください。
保険は不安を煽る表現が使われがちですが、監督指針でも不適切とされる方向です。
事実を淡々と示すほうが、結果的に選ばれます。
ここまでの構成で見積もりを取ると、同じ内容でも会社によって金額が大きく違います。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
保険代理店のホームページで、実際に起きやすい失敗です。
- 保険会社の承認を取らずに商品名や保険料を掲載してしまう
- 制作後に承認が下りず、大幅な作り直しになる
- 「必ず得します」「絶対に下がります」など断定的な表現を使う
- 勧誘方針を掲載していない
- 他社商品との優劣を比較する表現を使っている
法令上の注意
保険業法300条により、虚偽説明・重要事項の不告知・誤解を招く比較表示などが禁止されています。
代理店が作成する募集文書等(ホームページを含む)は、保険会社による申請・承認の対象とするのが監督指針上の実務です。
掲載内容は必ず取引先の保険会社に確認してください。
勧誘方針の公表も必要です。
6. 費用の目安
| 30〜70万円 | 10ページ程度。承認対応の往復を見込む |
|---|---|
| 70〜150万円 | オリジナルデザイン。法人向けページを作り込む |
| 150万円〜 | 上記+継続的な記事制作(都度審査あり) |
承認のやり取りで制作期間が延びます。
他業種より1〜2か月長く見ておいてください。
この業界の制作経験がある会社を選ぶと、この往復が大幅に減ります。
金額は制作会社や地域によって幅があります。
同じ内容でも見積もりが2倍違うことは珍しくないので、必ず複数社から取ってください。
この記事を書いた会社
保険代理店のホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- ホームページ制作実績 54件
- WordPressテーマ「SWELL」での構築 48サイト
- 自社メディアを月間30万PV規模で運営
- WordPressの技術記事を331本公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
この記事で「必須」とした機能——相談予約フォーム、勧誘方針の掲載、個人情報保護方針——は、いずれもWordPressで実装できます。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
更新のたびに制作会社へ依頼が必要なサイトは、結局のところ更新が止まるためです。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
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