弁護士事務所のホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
法律相談の申し込みです。
依頼者は困り事を抱えて、切迫した状態で検索しています。
「離婚」「交通事故」「相続」「債務整理」など、分野ごとに事情も心理状態もまったく違います。
総合的な事務所紹介より、分野別のページで「あなたの問題を扱っています」と示すことが決定的です。
どう検索されるか
「地域名+弁護士」より「地域名+離婚 弁護士」「交通事故 慰謝料 弁護士」のような分野別検索が主戦場です。
分野ページを持たない事務所は、事実上検索されません。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
弁護士事務所のホームページに必要なページと、そのURLの案です。
見積もりを見るときは、この表と照らして「足りないページがないか」を確認してください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 取扱分野・相談料・アクセス |
| /field/ | 取扱分野(一覧) | 分野への入口 |
| /field/divorce/ | 取扱分野(個別) | 離婚・相続・交通事故・労働・債務整理など1分野1ページ |
| /price/ | 費用 | 相談料・着手金・報酬金の体系 |
| /lawyer/ | 弁護士紹介 | 登録番号・所属弁護士会・経歴・取扱分野 |
| /flow/ | ご相談の流れ | 予約から解決まで |
| /faq/ | よくある質問 | 相談料・期間・費用が払えない場合 |
| /case/ | 解決事例 | 個人が特定されない形で |
| /access/ | アクセス | 駅からの経路。人目を気にする依頼者もいる |
| /contact/ | 相談予約 | 電話とフォームの両方 |
ここが分かれ目
分野別ページを最低5本は作ってください。
1ページあたり3,000〜5,000字で、その分野の基礎知識・費用相場・解決までの流れを書きます。
これが弁護士のサイトで唯一と言っていい集客手段です。
3. 必要な機能
「必須」は、無いと集客の仕組みが成立しないものです。
「推奨」は費用対効果が高いもの、「任意」は事業の形によるものです。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 分野別ページ | 必須 | 検索の受け皿そのもの |
| 費用の明示 | 必須 | 着手金・報酬金の計算方法まで |
| 相談予約フォーム | 必須 | 相談内容を選べる形 |
| 電話発信ボタン | 必須 | 緊急性の高い相談がある |
| 弁護士の顔写真と経歴 | 必須 | 登録番号は信頼の根拠になる |
| 法律相談の秘密保持の明記 | 推奨 | 相談をためらう人への配慮 |
| オンライン相談 | 推奨 | 遠方からの依頼を受けられる |
4. 見た目・レイアウトの方向性
「何が専門か」を最初の一文で言い切り、代表者の顔を早めに出します。
落ち着いた配色(紺・グレー系)が定石です。
ただし離婚や債務整理の分野では、堅すぎると相談しにくくなります。
分野ページごとに、トーンを少し変えることも検討してください。
ここまでの構成で見積もりを取ると、同じ内容でも会社によって金額が大きく違います。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
弁護士事務所のホームページで、実際に起きやすい失敗です。
- 取扱分野が「一般民事」としか書いていない
- 費用の記載がなく、相談すること自体をためらわせる
- 分野別ページがなく、事務所紹介だけで終わっている
- 解決事例で個人が特定できてしまう(守秘義務違反)
- 相談の秘密が守られることに触れていない
法令上の注意
弁護士の業務広告に関する規程により、成功率の表示、他の弁護士との比較、誇大広告が禁止されています。
解決事例は依頼者が特定されない形にする必要があります。
日弁連の規程を理解している制作会社を選んでください。
6. 費用の目安
| 40〜80万円 | 10ページ程度。分野ページ3〜5本 |
|---|---|
| 80〜200万円 | オリジナルデザイン。分野ページ10本以上を作り込む |
| 200万円〜 | 上記+分野別LP・広告運用・継続的な記事制作 |
弁護士は分野ページの文章量が勝負です。
ライティングを含む見積もりかどうかを必ず確認してください。
金額は制作会社や地域によって幅があります。
同じ内容でも見積もりが2倍違うことは珍しくないので、必ず複数社から取ってください。
この記事を書いた会社
弁護士事務所のホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- ホームページ制作実績 54件
- WordPressテーマ「SWELL」での構築 48サイト
- 自社メディアを月間30万PV規模で運営
- WordPressの技術記事を331本公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
この記事で「必須」とした機能——分野別ページ、費用の明示、相談予約フォーム、電話発信ボタン——は、いずれもWordPressで実装できます。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
更新のたびに制作会社へ依頼が必要なサイトは、結局のところ更新が止まるためです。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
同じ業種の関連記事
士業(税理士・弁護士など)の他の業種も、同じ形式でまとめています。

