LLMO(AI 検索対策)の費用は、「SEO と重なる作業」と「LLMO 固有の作業」に分けて見ると判断できます。
重なる作業(クロールできる・構造化データ・速さ・内容の質)は、まともな制作と保守に含まれているはずのものです。
固有の作業は少なく、高い月額を払う理由になりにくいです。
この記事では、SEO との違い、作業の分け方、費用の見方、効いたかを測る方法を説明します。
出ない原因の見分け方はChatGPT・Gemini に自社が出ない原因と対策にあります。
結論|LLMO と SEO の違い
| SEO(検索エンジン対策) | LLMO(AI 検索対策) | |
|---|---|---|
| 目的 | 検索結果の順位を上げ、クリックされる | AI の回答に引用・言及される |
| 読む主体 | Googlebot・Bingbot | OAI-SearchBot・PerplexityBot など、検索用の AI クローラー(学習用とは別) |
| 測る指標 | 順位・表示回数・クリック(サーチコンソールで見える) | 引用の有無・回答の内容(外からは測れない。自分で聞いて記録する) |
| 効くもの | 検索意図に合う内容、被リンク、技術的な土台 | 答えになる短い文、運営者・日付の明示、第三者サイトでの一貫した情報 |
| 固有の作業 | キーワード調査、内部リンク、被リンク | AI クローラーの許可の分け方、llms.txt、会社情報の1文化 |
| 結果が出るまで | 数週間〜数か月 | 測れないため不明。設定の反映は1日ほど、引用は内容次第 |
土台(クロールできる・HTML で本文が出る・構造化データ・速さ)は両方に共通です。
ここができていないサイトは、SEO も LLMO も効きません。
作業を3つに分ける
| 区分 | 作業 | 誰がやるか | 費用の考え方 |
|---|---|---|---|
| A. 両方に共通の土台 | クロール設定、サイトマップ、構造化データ、表示速度、会社概要の整備 | 制作会社(制作・リニューアルに含む) | 新しく払う理由は無い。含まれているかを確かめる |
| B. LLMO 固有(技術) | AI クローラーの許可と拒否の分け方、llms.txt の出力、運営者・著者・日付の JSON-LD | 制作会社(保守に含むか、1回の設定) | 1回の設定作業。月額で払い続ける性質ではない |
| C. LLMO 固有(内容) | 会社名・所在地・サービス・料金・実績の1文化、FAQ、第三者サイトの情報の統一、月1回の記録 | 自社(制作会社は書き方を手伝う) | 自社の時間。外注するなら原稿作成の費用 |
「LLMO 対策 月額〇万円」の見積もりを受けたら、A・B・C のどれに当たるかを書いてもらってください。
A は二重払い、B は1回で済むものです。
B の根拠は各社の公式ページにあります。
OpenAI は検索用(OAI-SearchBot)と学習用(GPTBot)を分けて robots.txt で制御できるとし(OpenAI の bots ページ)、Google は Google-Extended が検索の順位に影響しないと書いています(Google の共通クローラー)。
Perplexity も検索用と利用者操作用を分けています(Perplexity の bots ページ)。
費用の見方|当社の場合
当社の料金表に LLMO の項目はありません。
A と B は制作・リニューアルと保守・運用改善(月額 ¥11,000〜)の中で行います。
| やること | 当社ではどこに含まれるか | 料金(税込) |
|---|---|---|
| クロール設定・サイトマップ・構造化データ・速さ(A) | 制作・リニューアル | 新規サイト制作・サイトリニューアルの範囲 |
| AI クローラーの分け方・llms.txt・JSON-LD(B) | 保守・運用改善、または1回の設定 | 月額 ¥11,000〜/設定だけなら 1時間 ¥8,000〜 |
| いまの状態の洗い出し | 内部構造調査 | ¥30,000〜 |
| 会社情報の1文化・第三者サイトの統一(C) | 自社。原稿の相談は保守の分析・改善の中で | — |
他社でも同じ3区分で聞けば、月額の中身が見えます。
市場の相場は中身で変わるので、金額だけでは比べられません。
効いたかを測る
- 月1回、ChatGPT・Gemini・Perplexity に「地域名+業種」「会社名」で聞き、出たか・何が引用されたかを表に残す
- GA4 の参照元で chatgpt.com・perplexity.ai・gemini.google.com からの訪問を見る(AI 経由の流入の目安)
- Bing Webmaster Tools で索引に入っているページ数を見る
- AI検索対応チェックで土台(読める・誰が書いたか・新しさ)がそろっているかを確かめる
AI 検索の中の順位や、実際に引用されるかどうかは外からは分かりません。
測れるのは土台と、自分で聞いた記録と、参照元の流入です。
つまずきやすい所と対処
| つまずき | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| 月額の LLMO 対策を契約したが中身が分からない | A の二重払いか、B を毎月払っている | 3区分で書き直してもらい、含まれているものは外す |
| 成果を「AI に出ました」の画面で示される | 聞き方で結果が変わるので、1回の画面は根拠にならない | 同じ質問を月1回、同じ条件で記録する |
| SEO を止めて LLMO に乗り換える | AI 検索も検索エンジンの索引を使うので、順位が落ちると引用も減る | 土台は共通。両方を同じ作業として続ける |
| 学習と検索の設定を混ぜる | 学習を止めたら検索にも出なくなった | クローラーを分けて設定する(前の記事の robots.txt の例) |
デメリットとして、LLMO は効果の測り方が定まっておらず、業者の説明も会社ごとに違います。
断定する説明ほど注意が要ります。
よくある質問:LLMO の費用
LLMO の相場はいくらですか?
中身で変わるので、金額だけでは比べられません。
A・B・C の3区分で中身を書いてもらい、A と B が制作・保守に含まれているかを先に確かめてください。
SEO 会社に頼めば LLMO もやってもらえますか?
土台(A)は同じなので、まともな SEO の作業に含まれます。
B の設定と C の原稿は、やるかどうかを明示してもらってください。
llms.txt を置けば出ますか?
置くだけでは出ません。
正式な仕様ではなく読まない AI もあります。
本文の1文化と構造化データのほうが先です。
効果が出るまでどのくらいですか?
設定の反映は OpenAI の案内で1日ほどですが、引用されるかは内容と第三者の情報次第です。
月1回の記録で、3か月は見てください。
まとめ
LLMO の作業は、SEO と共通の土台(A)、固有の技術設定(B)、固有の内容(C)の3つです。
A は二重払いにしない、B は1回で済む、C は自社の仕事です。
効いたかは、自分で聞いた記録と参照元の流入で見ます。
断定する業者の説明は疑ってください。
見積もりは当社を含めて複数社に、3区分で中身を書いてもらって比べてください。

