ChatGPT や Gemini に「〇〇市でホームページ制作を頼める会社」と聞いて自社が出ないのは、ほとんどが「AI が読めていない」「検索に出ていない」「答えになる文が無い」の3つのどれかです。
AI 検索は、検索エンジンの索引と、AI のクローラーが読めたページから答えを作ります。
順位を買う仕組みではありません。
この記事では、出ない原因の見分け方と、制作会社に頼める対策、頼まなくても自社でできることを説明します。
クローラーの名称と役割は、2026年11月1日に OpenAI・Google・Perplexity の公式ページを読んで書いています。
費用の見方と SEO との違いはLLMO の費用と SEO との違いに分けました。
結論|出ない原因は3つ。順に確かめる
| 原因 | 起きていること | 確かめ方 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 1. AI のクローラーが読めない | robots.txt で AI のクローラーを止めている。ページが JavaScript だけで描かれていて本文が取れない。会員限定・PDF だけ | AI検索対応チェックで robots.txt と本文の読み取りを見る | 検索用のクローラー(OAI-SearchBot・PerplexityBot・Googlebot)は許可する。本文は HTML で出す |
| 2. 検索に出ていない | Google にも Bing にも登録していない、または順位が低く索引に薄い | Google と Bing のサーチコンソールで URL の登録状況を見る | 両方のサーチコンソールにサイトマップを出す。会社名+地域で検索して出るかを見る |
| 3. 答えになる文が無い | 会社名・所在地・サービス・料金・実績が1文で書かれていない。運営者が誰か分からない | トップと会社概要を読み、AI が引用できる1文があるかを見る | 会社概要・サービス・料金・実績を短い文と表で書き、運営者の構造化データを入れる |
1と2は制作会社の技術の範囲、3は自社の情報の範囲です。
3が無いと、1と2を直しても引用されません。
AI 検索はどこを読んでいるか
AI の会社は、検索結果に載せるためのクローラーと、学習のためのクローラーを分けています。
止めるときは分けて止めます。
| サービス | 検索に載せるためのもの | 利用者の操作で取りに来るもの | 学習のためのもの | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT(OpenAI) | OAI-SearchBot。止めると ChatGPT の検索の回答に出なくなる | ChatGPT-User。robots.txt の規則が当たらないことがある | GPTBot。止めると学習に使われない(検索の表示には影響しない) | OpenAI の bots ページ |
| Gemini(Google) | Googlebot(Google 検索の索引) | — | Google-Extended。Gemini の学習とグラウンディングを止める。検索の順位には影響しない | Google の共通クローラー |
| Perplexity | PerplexityBot。学習には使わない | Perplexity-User。通常 robots.txt を無視する | — | Perplexity の bots ページ |
「学習は止めたいが検索には出たい」なら、GPTBot と Google-Extended だけを止め、OAI-SearchBot・PerplexityBot・Googlebot は許可します。
robots.txt の書き方の例です。
User-agent: GPTBot
Disallow: /
User-agent: Google-Extended
Disallow: /
User-agent: OAI-SearchBot
Allow: /
User-agent: PerplexityBot
Allow: /すでに「User-agent: * Disallow: /」で全部を止めているサイトは、AI 検索にも検索エンジンにも出ません。
制作中の設定が残っていることがあります。
いまの設定はrobots.txt / sitemap.xml 診断で見られます。
制作会社に頼める対策
| 対策 | やること | 当社の場合 |
|---|---|---|
| AI クローラーの設定 | robots.txt を上の形にする。止めたいもの(学習)と出したいもの(検索)を分ける | 制作・リニューアルと保守の中で行う |
| llms.txt を置く | サイトの説明と主要ページの一覧を書いたテキストをサイト直下に置く | WordPress なら自動で出す仕組みを入れる(WAZA の解説) |
| 運営者・著者・日付の構造化データ | Organization・LocalBusiness・著者・更新日の JSON-LD を出す。AI が「誰が、いつ」を読み取れるようにする | テーマの設定とスニペットで出す |
| 会社情報の1文化 | トップと会社概要に「会社名・所在地・何を・いくらで・実績」を1文ずつ書く。料金は数字で | 原稿は自社、構成と配置は制作会社 |
| Bing への登録 | Bing Webmaster Tools にサイトマップを出し、Google 以外の索引にも載せる | 初期設定で行う |
| 第三者サイトの情報 | Google ビジネスプロフィール・業界団体・求人・取引先の掲載を自社名で統一する | 自社の作業。制作会社は書き方を手伝う |
llms.txt は各 AI 企業が正式に採用を表明した仕様ではなく、対応は会社ごとに違います。
置いて損はありませんが、効果は保証されません。
当社の料金表に「LLMO」の項目はありません。
上の作業は制作・リニューアル(サイトリニューアル)と保守・運用改善(月額 ¥11,000〜)の中で行い、現状の洗い出しは内部構造調査(¥30,000〜)です。
自社で今日できること
- ChatGPT・Gemini・Perplexity に「地域名+業種+会社」で聞き、出るか・何が引用されるかを月1回記録する
- AI検索対応チェックに自社の URL を入れ、足りない点の直し方を見る
- 会社概要に、会社名・所在地・設立・代表・事業・料金の目安・実績件数を1文ずつ書く
- Google ビジネスプロフィールの社名・住所・電話・営業時間をサイトとそろえる
- 古い料金・終わったサービスのページを消すか直す。AI は古い情報も同じ重みで引く
記録を取っておくと、対策のあとに出るようになったかを比べられます。
つまずきやすい所と対処
| つまずき | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| 学習を止めたら検索にも出なくなった | GPTBot だけでなく OAI-SearchBot まで止めていた | robots.txt を上の形に分ける。反映には1日ほどかかる |
| 出たが、古い料金が引用される | 改定前のページが残っている。別サイトの古い情報が引かれる | 古いページは直すか削除して転送する。第三者サイトの情報も直す |
| 競合の名前は出るのに自社が出ない | 第三者の掲載(口コミ・業界 DB・ニュース)の量の差 | Google ビジネスプロフィールと業界団体の掲載を増やす。実績ページを増やす |
| llms.txt を置いたのに変わらない | llms.txt は正式な仕様ではなく、読む AI と読まない AI がある | 置くのは土台。本文の1文化と構造化データを優先する |
| 「LLMO 対策」を高い月額で売られる | 中身は上の表のどれかで、制作と保守に含まれていることが多い | 「何を・いつ・いくらで」を表に書いてもらい、含まれているものと比べる |
デメリットとして、AI 検索は順位も引用の有無も外から測れません。
効く・効かないを数字で約束する業者には注意してください。
よくある質問:AI 検索に出ない
Google で1位なのに ChatGPT に出ません
Google の順位と ChatGPT の回答は別です。
OAI-SearchBot が読めているか、Bing に登録されているか、答えになる1文があるかを順に確かめてください。
AI に学習されたくありません。でも検索には出たいです
できます。
GPTBot と Google-Extended を止め、OAI-SearchBot と PerplexityBot と Googlebot は許可します。
設定は独立しています。
どのくらいで出るようになりますか?
クローラーの設定の反映は OpenAI の案内では1日ほどです。
回答に引用されるかは別で、本文と第三者の情報がそろってからになります。
月1回の記録で見てください。
WordPress で何をすればよいですか?
robots.txt の分け方、llms.txt の出力、構造化データの3つです。
手順はWordPress で llms.txt を出力する方法にあります。
まとめ
出ない原因は、読めない・検索に出ていない・答えの文が無い、の3つです。
順に確かめてください。
学習と検索のクローラーは分けて設定し、llms.txt と構造化データは土台として入れます。
会社情報の1文化と第三者サイトの掲載は自社の作業です。
制作会社に頼むときは「何を・いつ・いくらで」を表にしてもらい、当社を含めて複数社で比べてください。

