WordPressのリニューアルを依頼する前に、残す情報・作り直す機能・社内で更新したい箇所を整理しておくと、見積もりを比較しやすくなります。同じページ数でも、既存テーマの構造や記事の移し方によって作業量が変わるためです。
この記事は、古いWordPressや他社制作の企業サイトを見直したい経営者・Web担当者向けです。テーマを切り替える操作ではなく、依頼範囲、予算、制作期間、記事やURLの引き継ぎを説明します。
部分改修で済むか、作り直すべきかの選び方は、図とデモサイトの画面を使って動画でも説明しています。
WordPressリニューアルで、どこまで作り直すか
リニューアルの方法は、困っていることから選びます。WordPressやテーマが古いという理由だけで、全面的な作り直しが決まるわけではありません。
| 今の課題 | 検討する方法 | 依頼前の確認 |
|---|---|---|
| 文章や写真だけが古い | 既存ページの更新・部分改修 | 管理画面で編集できるか、原稿を誰が用意するか |
| 見た目を変えたいが、構成は使える | テーマ変更・デザイン改修 | 独自の装飾や機能を新テーマで再現する必要があるか |
| 事業紹介が分かりにくく、更新にも手間がかかる | 構成・デザイン・更新機能の再設計 | 見直すページと、自社で更新する情報は何か |
| 古いテーマや独自機能が更新の妨げになっている | 既存機能の改修、または再構築 | どの機能が原因か、改修後も保守を続けられるか |
例えば、会社概要の文言修正だけなら部分改修で済む可能性があります。一方、サービスの分類を変え、実績を条件別に探せるようにし、担当者が実績を追加できる構成へ変えるなら、画面と更新機能を合わせて設計する必要があります。これは作業範囲を説明する例で、特定の案件の実績ではありません。
全面改修が必要か迷っている場合は、リニューアル判断チェックリストも参考にしてください。
費用はページ数と移行・機能の範囲で変わる
費用を確認するときは「10ページでいくらか」だけでなく、既存サイトの調査、記事の移行、URL変更への対応、公開前の確認をどこまで含むかを揃えます。固定ページ10ページに加えて実績が200件ある場合、移行対象は10ページだけではありません。
MOTOKIの公開料金を例にした予算の分け方
MOTOKI合同会社では、構成・デザインから見直すリニューアルを55万円〜(税込)で案内しています。既存の構成・デザインを活かすSWELLへのテーマ変更は22万円〜(税込)で、全面的な再設計とは作業範囲が異なります。業界全体の相場ではなく、当社の公開料金です。
金額は2026年10月3日に確認した公開条件です。移行量や必要な機能によって見積もりが変わるため、現在の条件はWordPressリニューアルの対応範囲・費用・制作実績で確認してください。
| 見積もりを左右する項目 | 担当者が伝える情報 |
|---|---|
| 既存コンテンツの移行 | 固定ページ、記事、実績の件数と、残す予定の範囲 |
| テーマに依存した機能 | 独自の実績一覧、検索、入力欄、ショートコードの有無 |
| 原稿・写真の制作 | 既存素材を使うか、書き直し・撮影も依頼するか |
| URLやサーバーの変更 | ドメイン・各ページURL・メール環境を維持したいか |
| 公開後の支援 | 更新方法の説明、不具合対応、保守の範囲 |
費用の内訳や相見積もりで確認する項目は、ホームページリニューアル費用の考え方にまとめています。
古いWordPressから引き継ぐもの
記事・画像と、画面を表示する仕組みを分けて確認する
記事や画像のデータが残っていても、新しいテーマで同じ見た目になるとは限りません。旧テーマ専用の装飾、入力欄、実績一覧などは、表示方法を組み直すことがあります。見積もり前に代表的なページを確認してもらい、移行後の形を決めます。
バックアップはファイルとデータベースを一組で確保します。詳しくはWordPress公式のバックアップ資料を参照してください。保存しただけで済ませず、復元できるかの確認も作業範囲に入れます。
URLを残すページと、変更するページを一覧にする
デザインを変えても、ドメインや記事URLを変更する必要がない場合があります。変更するページは、旧URLと対応する新URLを一覧にし、適切な転送と内部リンクの更新を行います。無関係なページへ一括転送する方針は避けます。
Googleはサイト移転時の一時的な順位変動について説明しています。転送を設定しても、順位の維持や回復時期は保証できません。Googleのサイト移転ガイドを踏まえ、公開前後の検索流入を確認します。
問い合わせ・メール・計測の設定も引き継ぐ
表示が整っていても、フォームの通知が届かなければ営業に影響します。送信先、完了画面、アクセス解析、外部の予約サービスも確認対象です。サーバー移転を伴う場合は、会社のメールを同じサーバーで使っていないかを先に確かめます。
テーマを変える前に、入力欄と表示を照合する
データが移ったことと、担当者が更新できることは別に確認します。旧テーマの管理画面にしかない設定や、専用ショートコードを使う記事は、代表例を新しい環境で再現してから作業範囲を確定します。
| 現在の情報 | 移行前に渡すもの | 新サイトで確認すること |
|---|---|---|
| 固定ページ | URL、原稿、編集元の画面 | 担当者が対象の文章・写真を変更できる |
| 記事と装飾 | 通常記事と旧テーマの装飾を使う記事の例 | 未展開ショートコード、画像、リンクの欠落がない |
| 実績や商品 | 投稿種別、入力欄、分類、一覧の条件 | データだけでなく入力画面と一覧・詳細が使える |
| フォーム・連携 | 入力項目、通知先、連携先、保存先の条件 | 承認したテストで通知・記録・エラーを確認できる |
| 共通設定 | メニュー、共通パーツ、予約や計測の設定 | 全ページで必要な情報と導線が反映される |
WordPress公式は、カスタム投稿タイプをテーマから切り離してプラグインに登録する方針を説明しています。テーマ変更後に管理画面が消えた場合も、すぐにデータが削除されたと断定せず、登録と表示の仕組みを調べます。
公開前には戻し方も決めます。切り替えを中断する判断者、旧環境へ戻す条件、切り替え中に追加された記事や問い合わせ記録の扱いを合意します。保存したバックアップを戻すだけでは、その後に増えた情報を引き継げない場合があります。
制作期間は、着手から公開までの工程で考える
MOTOKIでは、標準的な規模で着手から公開まで2〜3か月を目安にしています。相談日から直ちに着手できるとは限らないため、希望公開日と着手可能時期を合わせて確認してください。独自機能や大量の記事移行、社内承認に時間が必要な案件は個別に調整します。
| 工程 | 発注側で決めること |
|---|---|
| 現状確認・要件整理 | 困りごと、残す記事・機能、予算の目安、公開希望日 |
| 構成・デザイン | ページの優先順位、原稿・画像の担当、社内確認者 |
| 構築・移行 | 更新する項目、代表ページの表示、旧サイトの更新締切 |
| 確認・公開 | フォームやスマートフォンの確認、切り替え日、公開後の連絡先 |
制作中も旧サイトでお知らせを追加する場合、いつまでの更新を新サイトへ反映するかを決めます。公開直前に記事が増えると再移行が必要になるため、差分を確認する担当と日程も見積もり時にすり合わせます。
依頼先を選ぶときに確認する技術と実績
実績を見るときはデザインだけでなく、その会社が担当した範囲を確認します。他社デザインの実装、情報設計、記事移行、更新機能の開発は、それぞれ異なる経験です。自社の課題に近い担当範囲が示されているかを見ます。
- 既存テーマ・プラグイン・独自機能を調べたうえで見積もるか
- 移行するデータと、再制作する画面の範囲を説明できるか
- 公開前に新サイトを確認でき、問題がある場合の戻し方を決めるか
- 納品後、担当者がどの情報を編集できるかを示せるか
MOTOKIのしながわ観光協会の制作実績では、別担当のデザインをもとにカテゴリ別一覧やイベント情報をWordPressに実装した担当範囲を確認できます。情報の分類や更新機能の実装例として紹介しており、この記事で説明する移行作業やSEO成果の実績を示すものではありません。
WordPressリニューアルでよくある質問
他社が制作したWordPressでも依頼できますか?
管理権限、データ、利用中のテーマやプラグインの条件を確認して、対応範囲を判断します。情報がすべて揃っていなくても、現在のサイトURLと分かっている管理状況から相談できます。受け取る項目は制作会社を変更する際の引き継ぎチェックリストで整理しています。
独自テーマは必ず変更する必要がありますか?
保守が続けられ、必要な情報を編集できるなら、そのまま改修する選択肢があります。編集欄がない、改修できる人がいないなどの課題がある場合は、WordPressなのに自社で更新できない原因と改善方法を確認してください。
テーマを変えずに更新できるようにする方法は、動画「WordPressなのに自社で更新できない?原因と改修方法を画面で解説」で説明しています。
記事が多いサイトは、全部移す必要がありますか?
検索流入だけでなく、顧客への案内、事業の説明、外部リンクの有無を見て決めます。移行対象を減らしても費用が比例して下がるとは限りません。一括移行できる記事と、個別の修正が必要な記事を分けて見積もります。
現在のサイトをもとに、必要な改修範囲を整理する
相談時には、サイトURL、困っている点、自社で更新したい情報、残したい記事や機能、予算の目安、希望公開時期を伝えてください。未定の項目は「未定」で構いません。ログイン情報やパスワードは最初の問い合わせ本文に記載せず、必要になった段階で受け渡し方法を確認します。
MOTOKIのWordPressリニューアルサービスでは、対応範囲・関連実績・費用・制作の流れをご覧いただけます。現在の構成を活かす改修と、構成から見直す方法を比較する際にお役立てください。

