中古車販売店のホームページを、これから作る方や作り直す方に向けた記事です。
在庫一覧を自店で更新できる作りにするか、在庫システムと連携するかの決め方を整理します。
車両ページに載せる項目(年式・走行距離・修復歴・支払総額)と、来店予約と査定の導線もまとめます。
自動車公正取引協議会の規約による支払総額の表示と、古物商のホームページ表示も載せています。
読み終えたときに、制作会社の見積もりの内容を自分で判断できる状態になることを目指しています。
- 1. このサイトで何が決まれば成功か
- 2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
- 3. 必要な機能
- 在庫一覧の更新と車両ページの項目
- 4. 見た目・レイアウトの方向性
- 5. よくある失敗
- 6. 費用を見積もる前に決めること
1. このサイトで何が決まれば成功か
車を探している人が在庫の条件と支払総額を見て、来店予約か問い合わせに進めることを目指します。
中古車を探す人の多くは、大手の中古車検索サイトで候補を絞ってから、店のサイトを見に来ます。
そのため店のサイトの役割は、検索サイトに載らない情報で安心してもらい、来店や査定の申込へつなぐことです。
次の3点が決まれば、このサイトは役目を果たしています。
- 在庫の車両ページで、年式・走行距離・修復歴・支払総額がそろって読める
- 気になる車を見に行く日時を、サイトから予約できる
- いま乗っている車の査定を、来店前に頼める
来店の増加を保証せず、公開後は来店予約・査定依頼・電話の件数を分けて確かめます。
ページ名を決めるときの例
「地域名+中古車」「軽自動車の中古車」「車検2年付きの中古車」「車の買取と査定」などは、ページの内容を考える際の例です。
得意な車種や価格帯・保証と整備の内容・ローンの取り扱いなど、実際に提供している内容を具体的に書きます。
検索需要や順位は別途確認し、ページを増やすだけで来店が増えるとは断定しません。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
ページ構成とURLの案です。
在庫の台数、買取の有無、整備工場を持つかに合わせて選びます。
すべてのページを一律に追加する必要はありません。
既存ページのURLをこの表だけを理由に変えず、原稿の準備と確認担当、制作の見積もり範囲を照らし合わせてください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 新着の在庫・取り扱う車種と価格帯・来店予約と査定の入口 |
| /stock/ | 在庫一覧 | 車種・価格帯・年式・走行距離で絞れる一覧。更新日を表示 |
| /stock/abc-123/ | 車両(個別) | 写真・年式・走行距離・修復歴・支払総額と内訳・保証・来店予約 |
| /kaitori/ | 買取・査定 | 査定の流れ・必要書類・出張査定の範囲と、査定の申込フォーム |
| /warranty/ | 保証と整備 | 保証の期間と範囲、納車前の点検整備、車検の扱い |
| /loan/ | 支払い方法 | 現金・ローン・リースの取り扱いと、審査に要るもの |
| /flow/ | 購入の流れ | 来店・試乗・見積もり・契約・納車までの手順と日数 |
| /reserve/ | 来店予約 | 希望日時・見たい車両・連絡先を受ける |
| /voice/ | お客様の声 | 買った車種と地域を添えた感想。架空の声は載せない |
| /shop/ | 店舗案内 | 住所・営業時間・定休日・駐車場・展示場と整備工場の場所 |
| /company/ | 会社概要 | 所在地・代表者・古物商許可(公安委員会名・許可証番号)・加入団体 |
| /faq/ | よくある質問 | 支払総額に含まれるもの・県外登録・納車までの日数・下取り |
| /news/ | お知らせ | 休業日・入荷・イベント、更新日と連絡先 |
在庫一覧は「更新日」を出す
売約済みの車がいつまでも載っていると、見た人は店の情報全体を疑います。
一覧に更新日を出し、売約済みの車は「売約済み」と表示するか、一定期間で一覧から外す決まりを作ります。
車両ページを消すときは、同じ車種の在庫一覧へ案内する形にすると、検索から来た人が行き止まりになりません。
3. 必要な機能
必要な案内と、運用に応じて選ぶ機能を分けます。
在庫システムとの連携やオンライン商談は、いまの在庫管理の方法と担当者を確かめてから選びます。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 在庫一覧と絞り込み | 基本の案内 | 車種・価格帯・年式・走行距離で絞れる。更新日と売約済みの表示 |
| 車両ページの項目の統一 | 基本の案内 | 年式・走行距離・修復歴・支払総額と内訳を、全車同じ順番で載せる |
| 来店予約フォーム | 基本の案内 | 希望日時・見たい車両・連絡先を受ける。公開前の送信テストで届くことを確認 |
| 査定の申込フォーム | 基本の案内 | 車種・年式・走行距離・写真を受ける。概算を出すか、来店で出すかを決める |
| 電話番号の表示 | 基本の案内 | 受付時間と、商談中で出られないときの折り返しの案内 |
| 保証と整備の説明 | 基本の案内 | 保証の期間と範囲、納車前の点検整備の有無を車両ごとに表示 |
| 古物商許可の表示 | 基本の案内 | 公安委員会名・許可証番号・氏名または名称をサイトに表示 |
| 在庫システムとの連携 | 運用で選択 | 検索サイトへ出している在庫を自動で取り込めるか、費用と更新の時点を確認 |
| ローンの事前審査 | 運用で選択 | 信販会社の仕組みを使うか、来店時に受けるかを決める |
| オンライン商談・動画 | 運用で選択 | 対応する担当と時間帯を決められない場合は入れない |
| チャット | 運用で選択 | 返信する担当と時間帯を決められない場合は入れない |
在庫一覧の更新と車両ページの項目
中古車販売店のサイトで差が出るのは、在庫の鮮度と、車両ページの情報のそろい方です。
どちらも制作会社が決めることではなく、店が先に決めておくと見積もりが変わらずに済みます。
在庫一覧を誰がどう更新するか
在庫の更新方法は、大きく3つに分かれます。
| 更新方法 | 向いている店 | 先に決めること |
|---|---|---|
| 自店でWordPressに入力 | 在庫が数十台までで、担当者が決められる店 | 入力する項目の型、写真の枚数と撮り方、売約時に消す担当 |
| 在庫システムと連携 | 検索サイトにも出していて、同じ在庫を二重に入力したくない店 | 連携できるシステムか、取り込む項目、更新の時点、連携の費用 |
| 検索サイトの在庫ページへリンク | 台数が多く、自サイトに在庫を持たない店 | 自サイトに載せる情報の範囲、検索サイトを離れた人を戻す導線 |
自店で入力する場合は、車両ページの項目を型として用意し、入力漏れがあると公開できない作りにします。
在庫システムと連携する場合は、どの項目が取り込め、どの項目は手で足すかを制作前に確かめます。
連携の可否と費用はシステムごとに違うため、利用中のシステムの提供元へ確認してから見積もりを取ります。
検索サイトへリンクするだけの形でも、支払総額や保証の説明を自サイトに置けば、店を選ぶ材料になります。
車両ページに載せる項目
車両ごとに書く項目が違うと、見る人は車どうしを比べられません。
次の項目を、どの車両でも同じ順番で載せます。
- 車名・グレード・排気量・ミッション・色
- 年式(初度登録年月。軽自動車は初度検査年)
- 走行距離(メーター交換歴や疑義がある場合はその旨)
- 修復歴の有無(有の場合は部位)
- 支払総額と、内訳の車両価格・諸費用
- 車検の有効期限、定期点検整備の有無、保証の有無と期間
- 使用歴(自家用・営業用・レンタカーなど)とリサイクル料金の扱い
- 写真(外装4方向・内装・メーター・傷の部分)
この項目は、自動車公正取引協議会の店頭展示車の必要表示事項に合わせています。
修復歴は、同協議会の用語集で「車体の骨格に当たる部位の修正あるいは交換歴」と説明されています。
修復歴がある車を「なし」と書かず、ある場合は部位を書面で示せるようにしておきます。
傷やへこみは隠さず写真で見せたほうが、来店後の「聞いていない」を減らせます。
来店予約と査定の導線
来店予約は、車両ページから見たい車を指定したまま申し込める形にします。
「予約する」だけのボタンで一覧へ戻すと、見た車を探し直すことになります。
予約を受けたあとに車を押さえる(取り置き)のか、先着順のままかを決め、予約ページに書きます。
査定は、いま乗っている車の車種・年式・走行距離と写真を受け、概算を出すか来店で出すかを決めます。
概算を出す場合は、実車を見て変わることと、変わる要因(傷・修復歴・装備)を先に書きます。
買取の流れと必要書類の書き方は、リサイクルショップ・買取業のホームページのガイドとも共通します。
来店予約と査定の両方をフォームにする場合、送った後に何が起きるか(連絡の時期と方法)を完了画面に書きます。
4. 見た目・レイアウトの方向性
最初の画面には実際の展示場と在庫車の写真を置き、在庫一覧と来店予約の入口を近くに用意します。
車の写真は同じ場所と画角で撮り、外装4方向・内装・メーターをどの車でもそろえます。
メーカーの広報写真や素材写真を、自店の在庫のように見せないようにします。
一覧では支払総額を車両価格より大きく出し、2つの価格を並べるときは名称をはっきり分けます。
スマートフォンで展示場に向かう途中に見る人が多いため、電話番号と地図は各ページの同じ位置に置きます。
年配の客が多い店では、文字を大きめにし、価格と走行距離の数字をはっきり読める太さにします。
ページ・原稿・写真・在庫の更新機能と公開後の更新範囲をそろえると、見積もりを比較しやすくなります。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
公開前は、車を探す人が在庫の条件と価格と店の情報を確かめられるかを、次の観点で点検します。
- 売約済みの車が載ったままで、一覧に更新日がない
- 車両価格だけが大きく、支払総額と諸費用の内訳がわからない
- 修復歴や走行距離の表示が車両ごとにばらばらで、比べられない
- 来店予約のボタンが一覧へ戻るだけで、見た車を指定できない
- 査定を頼んだ後に何が起きるか(連絡の時期・方法)がわからない
- 会社概要に古物商許可の記載がなく、確かめようがない
法令上の注意
支払総額の表示(自動車公正競争規約)
自動車公正取引協議会の案内では、2023年10月1日から中古車の販売価格は「支払総額」で表示することになっています。
支払総額は車両価格に諸費用を加えた額で、内訳として車両価格と諸費用の額も表示します。
諸費用に含めるのは、自賠責保険料・税金・検査登録や車庫証明の法定費用と代行費用などです。
納車費用・納車点検整備費用・仕入れの陸送費・販売手数料は諸費用にできず、車両価格に含めて表示します。
支払総額は登録の時期や地域で変わるため、「○月現在、県内登録で店頭納車の場合」のように条件を添えます。
広告・店頭・サイトの価格が食い違わないよう、諸費用が変わったら速やかに直す担当を決めます。
車両価格を支払総額より目立たせて総額と誤認させる表示は、同協議会のFAQで重大な規約違反とされています。
規約は参加する事業者が守るものですが、実際より有利に見せる価格の表示は、参加の有無にかかわらず景品表示法の有利誤認表示の対象になります。
「修復歴車は販売しません」「全車保証付き」と書いたら、その内容をすべての車で守ります。
古物商許可とホームページの表示
中古車を仕入れて売る業務は古物営業法の許可の対象なので、会社概要に許可の内容を載せます。
警視庁の古物商許可申請の案内では、ホームページで古物を取引する場合の表示が示されています。
許可を受けた公安委員会名・許可証番号・氏名または名称を、ホームページ上に表示します。
個人で許可を受けている場合は本人の氏名を書き、屋号だけの表示にしません。
ホームページで取引をする場合のURLの届出など、手続きの詳細は所在地の警察署へ確認してください。
サイトで注文を受けて車を届ける形にする場合は、特定商取引法の通信販売の表示も要ります。
上記は2026年11月6日に確認した一次資料に基づく制作時の確認事項です。
個別の表示や許可の条件は、店の販売形態をもとに所管窓口等へ確認してください。
6. 費用を見積もる前に決めること
| 基本の制作範囲 | ページ数・原稿・在庫の写真・支払総額の確認担当、在庫の更新機能 |
|---|---|
| 撮影と在庫の整理 | 撮影の型(場所・画角・枚数)、いまの在庫を何台まで載せるか、売約時の消し方 |
| 連携機能と運用 | 在庫システムとの連携・ローンの事前審査、保守・更新代行と連携の継続費用 |
制作費はページ数だけでなく、在庫を誰がどう更新するか、在庫システムと連携するかで変わります。
全国470社の制作会社を調べた結果では、料金を公式サイトに載せる会社は26%で、最低プランの中央値は30万円でした。
原稿作成を掲げる会社は9%なので、保証や購入の流れの原稿を自店で書くか、制作会社に頼むかを先に決めます。
原稿と写真の準備は、ホームページの原稿の準備にまとめています。
在庫を自店で更新する場合は、担当者が入力の手順を覚える時間も公開時期に入れておきます。
初期制作費と、サーバー・保守・在庫連携の継続費用を分けて比べ、保守契約の確認項目も見ておきます。
複数の会社へ相談する場合も同じ範囲を伝え、税込総額・追加作業・公開後の引き継ぎと解約・移行時の条件を確認してください。
中古車販売店のサイトを頼める制作会社を探す
都道府県別の制作会社一覧は、相談先と対応範囲を調べる参考にできます。
現在の実績・料金と、在庫システムとの連携や車両の撮影に対応するかは、各社の公式情報と見積もりで確認してください。
この記事を書いた会社
中古車販売店のホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- 約60件ホームページ制作実績
- 約53サイトSWELL構築実績
- 単一の自社メディアで月間30万PVを達成した過去の実績(現在の月間PVではありません)
- 技術メディアWAZAでWordPressの実装・運用方法を公開
制作・構築の件数は非公開案件を含む概数です。
上記は当社公式サイトと会社紹介の2026年11月6日時点の記載に基づきます。
在庫・保証・お知らせはWordPressで更新できる形を検討します。
在庫システムとの連携やローンの事前審査は、対応範囲と費用を別に相談します。
公開後に在庫・支払総額・保証の内容・許可の記載を確かめて更新する担当を決めます。
自店更新と代行の範囲、予約と査定の申込を管理する場所と担当、個人情報の取扱いと保守の費用を相談してください。
ご相談いただける内容の例です。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
当社では相談・見積もりを無料で受け付けています。
当社の新規サイト制作では、企業サイト・オウンドメディア制作を55万円(税込)からで案内しています。
これは業界共通の相場や在庫連携・撮影をすべて含む固定価格ではありません。
ページ数、原稿・写真、連携機能と運用の範囲に応じて個別に見積もります。
他社の提案も同じ範囲と費用条件で比較してください。
ホームページを頼む前に決めておく項目は、発注前に決める5つのことにまとめています。
この業種のホームページ制作を相談したい方へ
MOTOKI合同会社(埼玉・所沢)は、WordPressの企業サイト制作を主な事業としています。公開中の制作実績は46件で、業種ごとの必要なページと問い合わせの導線から設計します。この記事の構成をそのまま相談の材料にしていただけます。
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一覧の更新方法や表示のルールの違いを分けて参考にしてください。

