不動産会社のホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
物件問い合わせと、売却査定の依頼です。
不動産サイトには売買と賃貸、そして「買いたい人」と「売りたい人」がいます。
ポータルサイト(SUUMO・アットホーム)と同じ土俵で物件数を競っても勝てません。
自社サイトの勝ち筋は、売却査定の獲得と、地域に特化した情報発信です。
どう検索されるか
物件検索ではポータルに勝てません。
狙うのは「地域名+不動産 売却」「地域名+マンション 相場」「地域名+空き家 処分」といった、売り手側の検索です。
売却の相談は単価が高く、ポータルの競争も緩やかです。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
不動産会社のホームページに必要なページと、そのURLの案です。
見積もりを見るときは、この表と照らして「足りないページがないか」を確認してください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 物件検索・売却査定の2つの入口 |
| /buy/ | 購入物件(一覧) | 検索・絞り込み機能 |
| /buy/12345/ | 物件詳細 | 写真・間取り・周辺環境・法令上の制限 |
| /rent/ | 賃貸物件 | 扱っている場合 |
| /sell/ | 売却をお考えの方 | 査定依頼フォーム。ここが最重要 |
| /sell/flow/ | 売却の流れ | 査定から引き渡しまでの手順と期間 |
| /area/ | エリア情報 | 学区・交通・生活施設。地域特化の記事 |
| /company/ | 会社概要 | 宅建業免許番号は必須 |
| /staff/ | スタッフ紹介 | 担当者の顔が見えること |
| /voice/ | お客様の声 | |
| /blog/ | ブログ | 相場情報・地域の話題 |
ここが分かれ目
売却査定のページに最も力を入れてください。
物件一覧はポータルに任せ、自社サイトは「売りたい人」を取る設計にするのが、中小の不動産会社の現実的な戦い方です。
3. 必要な機能
「必須」は、無いと集客の仕組みが成立しないものです。
「推奨」は費用対効果が高いもの、「任意」は事業の形によるものです。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 物件検索・絞り込み | 必須 | 売買を扱う場合。エリア・価格・間取りで絞れること |
| 物件情報の自社更新 | 必須 | 毎日更新が必要な業種 |
| 売却査定フォーム | 必須 | 住所・面積・築年数を入力できる形 |
| 宅建業免許番号の表示 | 必須 | 法令上の表示義務 |
| ポータル連携(レインズ等) | 推奨 | 物件情報の二重入力を避けられる |
| 地図検索 | 推奨 | エリアから探せる形 |
| エリア情報ページ | 推奨 | 地域特化の記事は差別化になる |
4. 見た目・レイアウトの方向性
検索窓と物件カードの密度を上げ、売却査定への導線を常に見える位置に置きます。
物件一覧は情報密度を高くしてください。
写真・価格・間取り・面積・駅徒歩を1枚のカードに収めます。
売却査定への導線は、全ページの目立つ位置に固定表示するのが定石です。
ここまでの構成で見積もりを取ると、同じ内容でも会社によって金額が大きく違います。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
不動産会社のホームページで、実際に起きやすい失敗です。
- 物件情報を自分で更新できず、制作会社への依頼が必要
- ポータルと同じことをして、物件数で負けている
- 売却査定の入口がない、または分かりにくい
- 宅建業免許番号を表示していない(法令違反)
- 物件写真が少なく、内見前の判断ができない
法令上の注意
宅地建物取引業法により、免許番号・商号・代表者名の表示義務があります。
不動産の表示に関する公正競争規約により、「新築」「駅徒歩」の定義や、おとり広告の禁止が定められています。
6. 費用の目安
| 50〜100万円 | 物件管理機能付きのテンプレート |
|---|---|
| 100〜300万円 | オリジナルデザイン。物件検索を作り込む。ポータル連携 |
| 300万円〜 | 上記+査定システム・顧客管理連携 |
物件数が多い場合、システム部分の費用が大きくなります。
物件を絞って売却特化にすると、大幅に安く済みます。
金額は制作会社や地域によって幅があります。
同じ内容でも見積もりが2倍違うことは珍しくないので、必ず複数社から取ってください。
この記事を書いた会社
不動産会社のホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- ホームページ制作実績 54件
- WordPressテーマ「SWELL」での構築 48サイト
- 自社メディアを月間30万PV規模で運営
- WordPressの技術記事を331本公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
この記事で「必須」とした機能——物件検索・絞り込み、物件情報の自社更新、売却査定フォーム、宅建業免許番号の表示——は、いずれもWordPressで実装できます。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
更新のたびに制作会社へ依頼が必要なサイトは、結局のところ更新が止まるためです。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
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