人材派遣・人材紹介会社のホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
求職者の登録と、企業からの求人依頼です。
仕事を探す人と、人材を求める企業の入口を分けます。さらに、派遣と職業紹介では契約の仕組みや公開する情報が異なります。自社が扱う事業に合わせてページを用意し、派遣向けのマージン率公開を、紹介専業にも共通する義務として案内しないようにします。
どう検索されるか
「地域名+派遣 求人」「地域名+人材紹介」は検索語の候補です。流入元は自社のアクセス実績で確認します。外部求人サービスへの掲載を希望する場合は、利用条件・掲載方法・更新や募集終了の反映方法を先に確認してください。構造化データを入れるだけで、すべての媒体に連携・掲載されるわけではありません。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
人材派遣・人材紹介会社のホームページに必要なページと、そのURLの案です。
見積もりを見るときは、この表と照らして「足りないページがないか」を確認してください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 求職者向けと企業向けの2つの入口を明確に分ける |
| /jobs/ | お仕事検索 | 職種・エリア・時給で絞り込み |
| /jobs/12345/ | 求人詳細 | 雇用形態・仕事内容・賃金・勤務条件・更新日。変更の範囲等も確認 |
| /register/ | 登録の流れ | 求職者向け。登録から就業まで |
| /client/ | 企業のお客様へ | サービス内容・料金・導入の流れ |
| /support/ | 就業中のサポート | 福利厚生・キャリア形成支援 |
| /margin/ | 情報公開(マージン率等) | 派遣事業の情報提供。事業の種類に合わせて公開先を案内 |
| /company/ | 会社概要 | 実際に行う派遣・紹介事業と、それぞれの許可情報を区別 |
| /contact/ | お問い合わせ | 求職者用と企業用を分ける |
| /faq/ | よくある質問 | 社会保険・有給・契約更新 |
ここが分かれ目
派遣事業では、マージン率だけでなく、労使協定の締結状況やキャリア形成支援なども情報提供の対象です。厚生労働省の派遣元事業主向け案内で対象項目を確認し、対象事業所・集計期間・更新日を分かるようにします。自社サイトと人材サービス総合サイトの掲載内容をそろえ、年度更新の担当を決めてください。
3. 必要な機能
求人の件数や運用に合わせて機能を選びます。求人を正確に更新する仕組みは必要ですが、自社編集・外部管理システム・担当者への更新依頼のいずれで行うかは別に検討できます。法定の情報提供と、集客のための機能を分けて見積もります。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 求人検索・絞り込み | 事業・運用に応じて確認 | 職種・エリア・時給・期間で絞れること |
| 求人情報の自社更新 | 事業・運用に応じて確認 | 条件変更・募集終了を確認し、速やかに反映する担当と手順 |
| マージン率等の情報公開ページ | 事業・運用に応じて確認 | 派遣事業に対応。紹介事業の情報提供は別に確認 |
| 許可番号の表示 | 事業・運用に応じて確認 | 派遣元・有料職業紹介それぞれの番号 |
| 求職者登録フォーム | 事業・運用に応じて確認 | オンライン受付を行う場合に用意。暗号化に加え利用目的・閲覧権限・保存期間を整理 |
| 企業向け問い合わせフォーム | 事業・運用に応じて確認 | 求職者用と分ける |
| 求人検索エンジン連携 | 推奨 | 採用する媒体の掲載条件・連携方法・終了反映を個別に確認 |
仕事を探す人と、人材を求める企業の入口を分ける
制作会社に渡す原稿は、下の項目を埋めながら整理できます。実際に提供する内容と、問い合わせ後に個別確認する内容を分け、受付担当が同じ説明をできる形にそろえます。
表が収まらない場合は横にスクロールできます。
| 整理する項目 | 原稿・仕様に記入する内容 |
|---|---|
| 求職者 | 仕事の種類、勤務地、勤務条件、登録・応募の違い |
| 企業 | 必要な業務、人数、開始時期、相談するサービス |
| 求人更新 | 募集中・終了、条件変更の確認者、反映日 |
| 受付後 | 面談・選考等の流れと、担当者からの連絡方法 |
派遣・紹介と、登録・応募の違いを説明する
派遣は派遣元が雇用し、派遣先で指揮命令を受けて働く仕組みです。職業紹介は求人企業と求職者の雇用成立を仲介します。どの事業の相談か、誰と雇用契約を結ぶのかを説明し、サービスへの登録と個別求人への応募を分けて案内してください。
登録・応募の送信だけで採用や就業が決まるわけではありません。受付後の連絡方法・目安、面談等の流れ、連絡が届かない場合の窓口を記載します。履歴書等の提出は必要な段階で案内し、共有先・利用目的・受渡し方法を確認できる形にします。
求人詳細の条件と更新をそろえる
求人ごとに雇用形態、業務、勤務地、賃金、勤務時間、休日、契約期間などを整理します。厚生労働省の労働条件明示の案内に沿い、業務・就業場所の変更の範囲、有期契約の更新基準と上限も確認してください。派遣として雇用する求人は、その旨も明示します。
募集を終了した求人は応募受付を止め、外部媒体への連携も終了させます。条件を変更した場合は公開日・更新日と担当者を記録し、すでに応募した人への説明も確認します。
受付と更新を担当者が続けられる形にする
サービスの仕組みが違う場合は、同じ「登録」ボタンだけでまとめないようにします。応募したい求人を受付側で識別できる設計にし、終了した求人から現在の募集へ戻れる入口も用意します。
4. 見た目・レイアウトの方向性
働いている人の写真を先に見せ、募集要項へのボタンを第一画面の直後に置きます。
第一画面で、求職者と企業の入口を左右または上下に分けてください。
ここを分けずに1本の導線にすると、どちらにも中途半端になります。
求職者向けは求人検索を最優先、企業向けは実績と料金です。
見積もりでは、求人管理や連携、保守がどこまで含まれるかを確認してください。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
公開前に確認したい項目です。
- 自社の事業区分に必要な情報提供を確認していない
- 許可番号を表示していない
- 求職者向けと企業向けの導線が混在している
- 求人情報を更新する担当・期限・手順が決まっていない
- 情報公開ページを作ったまま、年度更新をしていない
法令上の注意
派遣事業の情報提供と、職業紹介事業の情報提供を分けて確認します。職業紹介では取扱職種、手数料、返戻金制度等の説明に加え、2025年4月から紹介手数料率の実績公開と、違約金規約がある場合の明示が求められています。詳しくは厚生労働省の職業紹介事業者向け案内を確認してください。
紹介手数料率の実績は、対象となる職種や件数の条件に従って人材サービス総合サイトへ掲載します。違約金規約は、金額・発生条件・解除方法などを求人企業が後から再読できる方法で示すことが重要です。自社サイトにページを作るだけで手続きが完了すると考えず、所管労働局の案内と自社の事業区分に合わせます。
6. 費用と見積もりの確認項目
| ページ制作 | 求職者向け・企業向け・情報提供ページの原稿と更新範囲 |
|---|---|
| 求人管理 | 検索条件、求人の登録・終了、データ移行、既存システムとの連携 |
| 運用費 | 媒体・システム利用料、保守、求人修正、連携障害時の対応範囲 |
既存の求人管理システムがある場合は、どの情報を正本とするか、サイトに渡せる項目、更新間隔、連携が失敗した場合の通知を確認します。求人の二重入力や募集終了の反映漏れを防ぐ仕様を見積もりに含めます。
制作費はページ数、求人管理、データ移行、外部連携によって変わります。同じ要件を制作会社へ渡し、初期費用と月額費用、追加修正費を分けて比較してください。
人材派遣・人材紹介会社のサイトを頼める制作会社を探す
採用サイトの制作会社を紹介した関連記事です。人材派遣・紹介事業の情報公開や求人システム連携に対応できるかは、各社へ個別に確認してください。
この記事を書いた会社
人材派遣・人材紹介会社のホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- 担当範囲と制作例はMOTOKIの制作実績一覧でご覧いただけます
- WordPressテーマ「SWELL」を使った企業サイト・オウンドメディアの構築に対応
- 単一の自社メディアで月間30万PVを達成した過去の実績があります(現在の月間PVではありません)
- 技術メディアWAZAでWordPressの実装・運用方法を公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
求人ページや情報提供ページはWordPressで用意できます。登録者情報や外部システムも扱う場合は、閲覧権限・連携仕様・運用担当まで含めて設計します。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
外部へ更新を依頼する場合も、募集終了や条件変更を反映する期限と連絡先を決めます。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
実際に公開されている人材会社のサイトを見て決めたい場合は、制作者が分かっているものだけを集めた人材サービス会社のウェブサイトデザインをご覧ください。
制作会社とスタッフの名前まで載せています。
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