人材派遣・人材紹介会社のホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
求職者の登録と、企業からの求人依頼です。
サイトには2種類の読者がいます。
仕事を探している求職者と、人を採りたい企業です。
求める情報がまったく違うので、入口から分けるのが基本です。
加えて、この業種には法定の情報公開義務があり、サイトがその受け皿になります。
マージン率の公開は2021年4月からインターネット上での公開が原則です。
どう検索されるか
「地域名+派遣 求人」「地域名+人材紹介」。
求人検索エンジン(Indeed等)からの流入が大きいので、求人情報が構造化されて出力されることが重要です。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
人材派遣・人材紹介会社のホームページに必要なページと、そのURLの案です。
見積もりを見るときは、この表と照らして「足りないページがないか」を確認してください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 求職者向けと企業向けの2つの入口を明確に分ける |
| /jobs/ | お仕事検索 | 職種・エリア・時給で絞り込み |
| /jobs/12345/ | 求人詳細 | 仕事内容・時給・期間・勤務地 |
| /register/ | 登録の流れ | 求職者向け。登録から就業まで |
| /client/ | 企業のお客様へ | サービス内容・料金・導入の流れ |
| /support/ | 就業中のサポート | 福利厚生・キャリア形成支援 |
| /margin/ | 情報公開(マージン率等) | 法定の公開事項。必須ページ |
| /company/ | 会社概要 | 許可番号の表示は義務 |
| /contact/ | お問い合わせ | 求職者用と企業用を分ける |
| /faq/ | よくある質問 | 社会保険・有給・契約更新 |
ここが分かれ目
マージン率等の情報公開ページを必ず作ってください。
労働者派遣法により、派遣労働者数・派遣先数・派遣料金の平均額・派遣労働者の賃金の平均額・マージン率・教育訓練に関する事項などの情報提供が義務づけられており、2021年4月からはインターネットでの公開が原則になっています。
毎年度更新が必要なので、自分で書き換えられる作りにしてください。
3. 必要な機能
「必須」は、無いと集客の仕組みが成立しないものです。
「推奨」は費用対効果が高いもの、「任意」は事業の形によるものです。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 求人検索・絞り込み | 必須 | 職種・エリア・時給・期間で絞れること |
| 求人情報の自社更新 | 必須 | 毎日発生する更新作業 |
| マージン率等の情報公開ページ | 必須 | 法定。年度ごとに更新できる形で |
| 許可番号の表示 | 必須 | 派遣元・有料職業紹介それぞれの番号 |
| 求職者登録フォーム | 必須 | 個人情報を扱うためSSLと保護方針が要る |
| 企業向け問い合わせフォーム | 必須 | 求職者用と分ける |
| 求人検索エンジン連携 | 推奨 | Indeed等への出力に対応した構造にする |
4. 見た目・レイアウトの方向性
働いている人の写真を先に見せ、募集要項へのボタンを第一画面の直後に置きます。
第一画面で、求職者と企業の入口を左右または上下に分けてください。
ここを分けずに1本の導線にすると、どちらにも中途半端になります。
求職者向けは求人検索を最優先、企業向けは実績と料金です。
ここまでの構成で見積もりを取ると、同じ内容でも会社によって金額が大きく違います。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
人材派遣・人材紹介会社のホームページで、実際に起きやすい失敗です。
- マージン率等の情報公開をしていない(法令違反)
- 許可番号を表示していない
- 求職者向けと企業向けの導線が混在している
- 求人情報を自分で更新できない
- 情報公開ページを作ったまま、年度更新をしていない
法令上の注意
労働者派遣法により、派遣労働者数・派遣先数・派遣料金と賃金の平均額・マージン率・教育訓練の内容などの情報提供が義務づけられ、2021年4月以降はインターネットでの公開が原則です。
自社サイトがない場合は厚生労働省「人材サービス総合サイト」への掲載等が必要になります。
派遣元事業主の許可番号、有料職業紹介事業の許可番号の表示も必要です。
職業安定法により、求人内容の的確な表示も求められます。
6. 費用の目安
| 60〜120万円 | 求人管理機能付き。情報公開ページ含む |
|---|---|
| 120〜300万円 | オリジナルデザイン。求人検索を作り込む。求人媒体連携 |
| 300万円〜 | 上記+登録者管理・マッチングシステム連携 |
求人数が多い場合、システム部分の費用が大半を占めます。
既存の求人管理システムがあるなら、その連携可否を最初に確認してください。
金額は制作会社や地域によって幅があります。
同じ内容でも見積もりが2倍違うことは珍しくないので、必ず複数社から取ってください。
この記事を書いた会社
人材派遣・人材紹介会社のホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- ホームページ制作実績 54件
- WordPressテーマ「SWELL」での構築 48サイト
- 自社メディアを月間30万PV規模で運営
- WordPressの技術記事を331本公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
この記事で「必須」とした機能——求人検索・絞り込み、求人情報の自社更新、マージン率等の情報公開ページ、許可番号の表示——は、いずれもWordPressで実装できます。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
更新のたびに制作会社へ依頼が必要なサイトは、結局のところ更新が止まるためです。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
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