学習塾・スクールのホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
体験授業や面談の申し込みに進む前に、受講を検討する本人と保護者が、自分たちに合う授業かを判断できるサイトを目指します。
対象学年、学習の目的、授業の形式、通塾できる曜日・時間、必要な費用を整理し、その次に体験や相談への導線を設けます。
受験対策の塾と、補習や習い事を中心とするスクールでは選ぶ材料が異なるため、合格実績を一律に最優先にする必要はありません。
どう検索されるか
受講を検討する人が探す情報の例は、「地域名+塾」「地域名+個別指導」や、対象学年・志望校に関する情報です。
教室の所在地、対象コース、授業の形式をページごとに整理し、実績を掲載する場合は対象年度と集計範囲を合わせて示します。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
学習塾・スクールのページ構成とURLの案です。
対象コースや受付方法に合わせて必要なページを選び、見積もりの制作範囲と照らし合わせてください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 対象学年・指導方針・体験申し込み・掲載する場合の合格実績 |
| /course/ | コース案内 | 学年別・目的別。集団か個別か |
| /price/ | 料金 | コース・期間別の費用内訳、必須費用を含めた総額と算定条件 |
| /result/ | 合格実績 | 対象年度・教室・生徒・人数の数え方。掲載する場合に用意 |
| /teacher/ | 講師紹介 | 指導歴と担当科目 |
| /flow/ | 入塾までの流れ | 面談・体験・入塾手続き |
| /trial/ | 体験授業 | 体験内容・料金・利用条件と受付方法 |
| /voice/ | 保護者・生徒の声 | 掲載の可否を確認した体験談と対象コース |
| /access/ | アクセス | 送迎の駐車スペース・自転車置き場 |
| /news/ | お知らせ | 講習の案内・休講 |
ここが分かれ目
料金ページでは、対象学年、コース、受講回数、受講期間を明記し、月謝に加えて入塾金、教材費、模試代、管理費、施設使用料、必須の講習費など、実際に必要となる費用の内訳と総額を確認できるようにします。
年間費用の例を載せる場合は、何月から何月まで通う想定か、受講回数と対象コース、含まれる講習、任意の追加授業を含むかを併記します。
学年や選択科目によって変わる費用は、例の金額を全員に当てはめず、算定条件と個別確認が必要な項目を分けて説明します。
料金や講習内容の変更時に古い案内が残らないよう、更新日と確認担当者を決めておきます。
サイトの年間費用例は比較のための説明であり、特定商取引法の対象となる契約で必要な概要書面や契約書面の代わりにはなりません。
3. 必要な機能
機能の要否は、掲載する情報、受付方法、公開後の更新体制に合わせて決めます。
表の機能をすべて導入することや、特定の連絡方法を使うことが、集客や費用対効果を保証するものではありません。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 体験授業申し込みフォーム | Web受付時に検討 | 教室の受付に必要な情報と、申込み後の確定方法を決める |
| 合格実績 | 掲載する場合に用意 | 受験コースなどの年度・集計範囲・人数の数え方を確認して更新 |
| 料金表 | 料金掲載に用意 | 学年・コース・受講期間ごとの費用内訳と総額を示す |
| お知らせ投稿機能 | 更新する場合に検討 | 年間の実際の告知予定と更新担当に合わせて用意 |
| LINE連携 | 運用に応じて選択 | 連絡を受け付ける時間と返信担当、利用できる連絡手段で判断 |
| 資料請求フォーム | 受付方法で判断 | 体験前に資料で検討したい人への送付内容と返信担当を決める |
体験授業の案内は、対象コース、体験できる内容・時間、料金、利用条件を確認できるようにし、フォームでは受付に必要な項目を決めます。
志望校がまだ決まっていない受講者もいるため、対象コースに必要な情報かを確認して、任意項目と必須項目を分けます。
申し込みが仮受付だけを意味するのか、送信時または教室からの返信で日時が確定するのかを明記し、連絡方法、返信担当、確認の頻度を決めておきます。
フォームで取得する情報は、誰の情報を何に使うかを整理し、個人情報保護委員会の入力画面に関するFAQを確認して利用目的を案内します。
本人から直接入力で取得する場合は原則として利用目的の明示が必要で、取得状況から目的が明らかな場合の例外もありますが、新たなサービスの案内などに使う目的まで自明とは扱わないようにします。
LINEやメールの導入は、既に使っている連絡方法、担当者が返信できる時間、受講者が利用できる方法に合わせて選びます。
コース比較から、合う体験授業へ進める構成例
学年別のページを増やすだけでなく、指導形式と学習目的の違いを比較できるようにします。次はコース紹介に載せる項目の例です。実際に提供していない指導を、検索されそうだからという理由で追加しないようにします。
| 比較項目 | 説明する内容 | 関連する情報 |
|---|---|---|
| 対象と目的 | 対象学年、学校の補習・定期テスト・受験など | そのコースの指導方針と、対象を明記した実績 |
| 授業の形式 | 集団・個別、講師と生徒の人数、対面・オンライン | 授業風景、講師紹介、質問できるタイミング |
| 通い方 | 曜日、時間、科目、欠席時の対応 | 時間割、校舎の場所と送迎の案内 |
| 費用 | 回数・科目・期間ごとの必要費用と追加条件 | 同じ受講条件で比べられる料金ページ |
| 体験できる内容 | 科目、回数、費用、面談の有無 | 該当するコース・校舎を選べる体験申込 |
資料請求・学習相談・体験授業の目的を区別する
資料を見たい保護者に、いきなり授業日を選んでもらう必要はありません。資料請求では届く資料と送付方法、学習相談では相談内容と面談方法、体験では対象コースと日程の決め方を案内します。別々のフォームを作る方法に加え、一つのフォームで希望する内容を選び、必要な項目だけを入力してもらう方法もあります。受付体制に合わせて選び、資料請求だけの人に体験日程を必須入力させないようにします。
新年度や講習の切替時は、対象学年、募集期間、料金、空き状況、申込先をまとめて点検します。終了した講習はそのまま募集中にせず、通常コースや現在受付中の案内へつないでください。
4. 見た目・レイアウトの方向性
デザインは、対象学年と教室の指導方針に合い、保護者と受講者がコース・費用・通い方を読み取りやすいものを選びます。
講師紹介には担当科目や指導方針を記載し、顔写真を掲載できない場合は授業の様子や教室の写真など、実際の環境が分かる材料を検討します。
写真に生徒や保護者が写る場合は、掲載の可否と掲載先を確認してから素材として渡します。
見積もりでは、ページや機能だけでなく、原稿・写真・更新作業の担当範囲も比較します。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
制作を依頼する前に、次の点を確認してください。
- 対象学年や授業の形式が見つけにくい
- 費用の内訳や算定条件が分からず、コースを比較できない
- 合格実績の年度・集計範囲・人数の数え方が分からない
- 講師の担当科目や指導方針が分からない
- 季節講習の案内を更新する担当者が決まっていない
法令上の注意
合格実績の集計範囲と根拠をそろえる
合格実績を載せる場合は、対象年度、対象の教室・コース、対象生徒、人数の数え方を決め、合格率を載せる場合は分母となる人数の範囲も説明します。
一人が複数校に合格した場合の延べ人数と生徒の実人数を区別し、教室別の実績を合算するときは同じ生徒を重複して数えていないか確認します。
全国学習塾協会の2024年7月改定の自主基準実施細則では、受験直前の6か月間のいずれかに契約に基づく有料講座への在籍があり、同じ期間に30時間以上、または継続して3か月以上の受講実態がある生徒を集計対象としています。
この細則の在籍は契約書面と有料講座への支払いを証明できることを指し、体験授業や模試だけの参加、在籍のみで受講実態がない場合を対象としていません。
講習のみの受講者も、注記を付ければ集計できると考えず、採用する自主基準の条件と契約・受講記録を照合します。
協会の基準は業界団体の自主基準として扱い、教室での適用と景品表示法などの法令上の確認を分けて行います。
消費者庁は、サービスの内容を実際より著しく優良に見せる表示などを景品表示法の優良誤認表示として説明しているため、数値とその裏付けを照合して掲載します。
表示を確認する際は、消費者庁の表示規制の概要も参照します。
体験受付と入塾契約の手続きを区別する
体験や面談の受付と、有料コースへの入塾申込みは、ページ上でも手続きの違いが分かるようにします。
学習塾などのサービスは、内容・期間・契約総額によって特定商取引法の特定継続的役務提供に当たる場合があるため、対象かどうかを契約内容に照らして確認します。
対象となる場合の概要書面・契約書面、クーリング・オフ、中途解約などの案内は、消費者庁の特定商取引法ガイドに沿って確認し、サイトの説明だけで必要な手続きが完了するとは考えないようにします。
6. 費用の目安
| テンプレート型 | ページ数・原稿・写真の条件をそろえて見積もりで確認 |
|---|---|
| 個別デザイン型 | デザインと教室・授業風景の撮影の作業範囲を含めて確認 |
| 複数教室・配信対応 | 教室ページやメール配信の制作範囲と継続費用を分けて確認 |
制作費は、教室数、ページ数、原稿と写真を誰が用意するか、フォームの種類、公開後の更新範囲をそろえて見積もりを比較します。
複数教室の追加を予定している場合は、教室ページの追加方法と、料金・講師・実績の情報をどこまで共通にするかを相談します。
メール配信や予約などの外部サービスを使う場合は、初期の制作費と継続費用、配信・受付を担当する人の作業を分けて確認します。
見積もりの依頼には、ページ一覧、コースと料金、年間の告知予定、掲載できる写真、原稿確認者、更新担当者をまとめた資料を用意します。
学習塾・スクールのサイトを頼める制作会社を探す
制作会社の情報を都道府県ごとにまとめています。学習塾の実績と、教室別の更新や体験受付への対応範囲は、候補の会社に確認してください。
この記事を書いた会社
学習塾・スクールのホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- 約60件ホームページ制作実績
- 約53サイトSWELL構築実績
- 単一の自社メディアで月間30万PVを達成した過去の実績(現在の月間PVではありません)
- 技術メディアWAZAでWordPressの実装・運用方法を公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
制作・構築の件数は非公開案件を含む概数です。
上記は当社公式サイトと会社紹介の2026年10月8日時点の記載に基づきます。
この記事で紹介した体験授業申し込みフォーム、合格実績、料金表、お知らせ投稿機能は、WordPressで構築できます。
受付後の連絡方法や更新担当に合わせて、使う機能と制作範囲を相談します。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
更新を担当する方と制作会社の作業範囲を決め、講習案内や料金を変更するときの手順を確認します。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
当社の企業サイトの新規制作・全面リニューアルは55万円〜(税込)で、学習塾・スクールの案件も内容と作業範囲を確認して個別に見積もります。
現行の価格と受付条件はお問い合わせページでご確認ください。
お見積もり・ご相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
実際に公開されている学校のサイトを見て決めたい場合は、制作者が分かっているものだけを集めた学校・大学のウェブサイトデザインをご覧ください。
事例ごとに掲載されている制作者や情報源を確認できます。
子どもと保護者に向けた情報の見せ方を参考にする場合は、保育園・こども園と子育てサービスのウェブサイトデザインをご覧ください。学習塾とは対象や入園・入塾の手続きが異なるため、掲載項目をそのまま流用せず、読みやすい配置や写真の使い方を参考にしてください。
事例ごとに掲載されている制作者や情報源を確認できます。
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