WordPress を自分で保守するなら、月に1回、30分の決まった手順で回すのがいちばん壊れません。
更新・バックアップの確認・フォームのテスト・セキュリティの確認・期限の確認・表示の確認の6つです。
この記事は、当方が23サイトの運用で毎月やっている手順を、そのまま1枚にしたものです。
URL を入れるだけで測れる無料ツールを各手順に付けました。
保守を外注している人が自社に戻すときの判断は保守を解約して自社運用に戻す条件(発注者向け)にあります。
結論|月1回・30分の6手順
| 手順 | やること | 目安 | 道具 |
|---|---|---|---|
| 1. 更新 | バックアップを確かめてから、WordPress 本体・テーマ・プラグインを更新。更新後にトップ・問い合わせ・主要ページを見る | 10分 | WordPressチェック・競合の調べ方 |
| 2. バックアップの確認 | 直近のバックアップが取れているか、保存先に残っているか。年1回は復元を試す | 3分 | バックアップのプラグインかサーバーの管理画面 |
| 3. フォームのテスト | 自分で1件送って届くか・自動返信が来るかを見る | 3分 | 毎週自動でテストする仕組み・メール認証チェック |
| 4. セキュリティの確認 | 版の露出・不審なユーザーとファイル・PHP の版 | 5分 | セキュリティ診断・改ざんチェック・PHP確認 |
| 5. 期限の確認 | ドメイン・サーバー・SSL 証明書・有料テーマとプラグインの期限 | 3分 | 期限チェック・SSLチェック |
| 6. 表示と速度の確認 | スマートフォンで表示崩れ・エラー・速度の悪化を見る | 5分 | サイト健康診断・エラーチェック・速度チェック |
順番は「更新の前にバックアップを確かめる」が肝です。
更新で崩れたら直前のバックアップに戻します。
1. 更新|壊さない順番
- バックアップが今日の日付で取れているかを先に見る
- プラグインを1つずつ更新し、そのたびにトップページを再読み込みする(まとめて更新すると、どれが原因か分からなくなる)
- テーマは更新内容を読んでから。子テーマを使っていれば自分の変更は消えない
- WordPress 本体はメジャー版(7.0 など)のときだけ、PHP の版と対応を見てから
- 更新後に、問い合わせフォームと目次・スライダーなど JavaScript の動く部分を見る
崩れたときの切り分けはプラグイン競合の調べ方、画面のエラーはWordPress のエラー一覧にあります。
2〜3. バックアップとフォーム|「取れているはず」を確かめる
バックアップは、取れていることと戻せることが別です。
月に1回は保存先を開いて日付を見る、年に1回は別の場所に復元してみる、の2つです。
フォームは、届かなくなっても誰も気づきません。
自分で1件送るのを月1回の手順に入れるか、毎週自動で送る仕組みを入れます。
当方では、サーバー移転のあとにフォームのメールが旧サーバー宛てのままになっていた事故を、この自動テストで見つけました(サーバー移転後のメール確認)。
4〜5. セキュリティと期限|外から見える弱点を測る
乗っ取りの多くは、古いプラグイン・弱いパスワード・古い PHP から起きます。
外から見える弱点は無料ツールで測れます(自分で点検する方法)。
期限切れは、ドメインが止まる・証明書の警告が出る、の形で突然来ます。
自動更新の設定と支払い方法のカードの期限も一緒に見てください。
ファイルの書き換えまで確かめるなら、「WordPressの改ざんチェック」の照合を月1回の点検に足してください。
6. 表示と速度|月ごとの変化を見る
表示崩れは更新の直後に、速度の悪化は画像の増加とプラグインの追加で、月単位で変わります。
速度が落ちたときの切り分けはWordPress が遅い・重い原因と調べ方にあります。
記録の残し方
月1回の手順は、やった日・更新したもの・気になった点を1行で残します。
半年たつと、どのプラグインが毎回問題を起こすかが分かります。
| 日付 | 更新したもの | バックアップ | フォーム | セキュリティ | 期限 | 表示・速度 | 気になった点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-11-01 | 本体 7.1・プラグイン3本 | ○(11/1) | ○ | ○ | ○(SSL 2027-01) | ○ | スライダーが一瞬白い |
表はコピーして使ってください。
空欄が2か月続いた項目が、次に壊れる所です。
つまずきやすい所と対処
| つまずき | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| 更新を怖がって止める | 穴が開いたまま数か月 | バックアップを確かめてから1つずつ。崩れたら戻す |
| まとめて全部更新 | 崩れた原因が分からない | 1つずつ更新してそのたびに表示を見る |
| バックアップがサーバーと同じ場所だけ | サーバーの障害で一緒に消える | 外部にも1世代。年1回復元を試す |
| フォームのテストを省く | 届かなくなっても気づかない | 月1回の手順に入れる。自動テストにする |
| 期限をメールだけで管理 | 迷惑メールに入って見落とす | 期限チェックのツールで月1回見る |
デメリットとして、月30分でも1年で6時間です。
担当者が1人だと止まるので、手順を共有して2人以上で回してください。
よくある質問:WordPress の月1回の保守
自動更新に任せてよいですか?
本体のマイナー更新(セキュリティ修正)は自動で構いません。
プラグインの自動更新は、崩れたときに気づけないので、月1回手で当てて表示を見るほうが安全です。
毎月でなくてもよいですか?
更新頻度の低いサイトでも、セキュリティ修正は月に数回出ます。
月1回が最低線で、空けるほど一度に当てる更新が増えて崩れやすくなります。
保守会社に頼むといくらですか?
当社の保守・運用改善は月額11,000円(税込)からで、この6手順と不具合対応・改善を含みます。
自分でやるか頼むかの判断は保守を自社運用に戻す条件を見てください。
まとめ
月1回・30分・6手順。
順番は、バックアップを確かめてから更新、です。
フォームのテストと期限の確認は、忘れると気づけない2つなので、手順に固定してください。
記録を1行ずつ残すと、半年で自分のサイトの弱い所が分かります。



