旅館・小規模ホテルのホームページの作り方|OTAと公式の役割分担

旅館・小規模ホテルのホームページの作り方|OTAと公式の役割分担のアイキャッチ画像

旅館や小規模なホテルのホームページを、これから作る方や作り直す方に向けた記事です。

客室と料金、予約の受け方、OTA(予約サイト)と公式サイトの役割分担を整理します。

そのうえで、制作会社へ相談する前に決めておきたいページと機能をまとめます。

旅館業法の許可と表示、料金の見せ方など、宿ならではの確認事項も載せています。

読み終えたときに、見積もりの内容を自分で判断できる状態になることを目指しています。

目次

1. このサイトで何が決まれば成功か

泊まりたい人が客室・料金・条件を確かめ、迷わず予約に進めることを目指します。

予約の入口はOTAと公式サイトの両方にあるため、どちらでどの客室を受けるかを先に決めます。

公式サイトの役割は、OTAでは伝えきれない宿の様子と条件を見せ、問い合わせと予約へつなぐことです。

公式予約を増やしたい場合も、OTAからの予約を減らさずに済む設計を考えます。

サイトには客室・プラン・食事・温泉・アクセスを載せ、各客室から対応する予約先へ案内します。

予約件数の増加を保証せず、公開後は予約ボタンの利用と実際の予約を分けて確かめます。

ページ名を決めるときの例

「地域名+温泉旅館」「素泊まりの宿」「一人旅歓迎」「ペットと泊まれる宿」などは、ページの内容を考える際の例です。

食事の有無・送迎の条件・館内の段差・子どもの受入条件など、実際に提供している内容を具体的に書きます。

検索需要や順位は別途確認し、条件を載せるだけで予約が増えるとは断定しません。

2. ディレクトリ構成(ページの一覧)

ページ構成とURLの案です。

宿の規模と客室の数、予約方法に合わせて選びます。

すべてのページを一律に追加する必要はありません。

既存ページのURLをこの表だけを理由に変えず、原稿の準備と確認担当、制作の見積もり範囲を照らし合わせてください。

URLページ何を置くか・なぜ必要か
/トップ宿の写真・所在地・空室確認と予約の入口
/room/客室(一覧)客室タイプの違い。広さ・定員・眺め・風呂の有無
/room/japanese/客室(個別)間取り・定員・設備・写真と、対応プランの予約先
/plan/宿泊プラン食事の有無・季節のプラン・含まれるものと料金
/onsen/温泉・大浴場泉質・利用時間・貸切の条件、客室風呂との違い
/food/食事夕食・朝食の内容と提供場所、食物アレルギーの相談窓口
/facility/館内施設ロビー・売店・駐車場・Wi-Fi、段差や手すりの状況
/access/アクセス住所・最寄り駅からの道順・送迎の有無と予約方法
/faq/よくある質問チェックイン時刻・子どもの料金・キャンセル・支払い方法
/reserve/予約公式予約の入口、OTAとの違い、空室の確認方法
/news/お知らせ休館日・料金改定・臨時の案内、更新日と連絡先
/company/宿の概要運営者・所在地・連絡先・旅館業の許可の種別

料金の書き方を先にそろえる

1人あたりか1室あたりか、税込の総額か、入湯税やサービス料は別かを全ページで同じ書き方にします。

子どもの料金は年齢の区分と、寝具や食事の有無で分けます。

OTAに載せている料金との差がある場合は、何が違うのかを書きます。

予約ボタンには予約先を明記し、外部サイトへ移る場合も対象の客室・プランがわかるようにします。

3. 必要な機能

必要な案内と、運用に応じて選ぶ機能を分けます。

予約システムの新規導入やOTAとの在庫連携は、現在の予約先、在庫管理の方法と担当者を確かめて選びます。

機能要否理由・補足
予約の受付方法選択OTAのみ・公式予約システム・電話とフォームから選ぶ。手数料と管理の手間を確認
空室カレンダー運用で選択予約システムと連携できるか、手動なら更新担当と更新の時点を決める
料金表基本の案内プラン別・季節別・人数別、税込総額と追加費用の条件
客室と館内の写真基本の案内客室・風呂・食事処・共用部を区別し、現状と利用条件を説明
食事の案内基本の案内提供場所・時間・食物アレルギーや苦手な食材の相談方法
アクセスと送迎基本の案内送迎の区間・時刻・予約の要否、駐車場の台数
キャンセル規定基本の案内取消時期・算定方法・手続きと連絡先を、予約前に確認できる位置へ
問い合わせフォーム基本の案内宿泊日・人数・要望を受ける。公開前の送信テストで届くことを確認
多言語ページ運用で選択翻訳の更新担当と、問い合わせに対応できる言語をそろえる
チャット・LINE運用で選択返信する担当と時間帯を決められない場合は入れない

OTA(予約サイト)と公式サイトの役割分担

OTAは、宿を知らない人に見つけてもらう場です。

公式サイトは、宿を知った人が条件を確かめ、安心して予約する場です。

この2つの役割を分け、同じ客室をどう割り振るかを先に決めます。

予約先を分ける考え方は、キャンプ場・グランピング施設のガイドとも共通しています。

公式サイトにしか載せられない情報を決める

OTAの掲載欄には、写真の点数や文字数に制限があります。

公式サイトには、客室ごとの写真や館内の段差など、OTAで省かれる情報を載せます。

食事の提供場所や送迎の条件も、公式サイトなら制限なく書けます。

「公式が一番安い」といった表示は、各OTAとの契約条件と実際の料金を照合してから書きます。

公正取引委員会は2022年3月にBooking.comの確約計画を認定し、宿泊施設に他の販売経路と同等以上の条件を求める契約を問題としました。

宿の自社サイトとの同等性だけを求める条件は確約の対象外とされ、今後も注視すると示されています。

何を公式サイトに載せてよいかは、各OTAの現行の契約書で確かめてください。

在庫と料金を管理する場所を一か所に決める

公式予約を受ける場合、OTAと公式で同じ客室を二重に売らない仕組みが要ります。

サイトコントローラーで在庫を連携するか、公式は電話とフォームで受けて手動で調整するかを、予約を担当する人と相談して決めます。

連携の月額費用と設定の手間を見積もりに含め、OTAの手数料の差だけで判断しないようにします。

料金を変えるときにどこを直せば全部に反映されるかを、公開前に決めておきます。

予約ボタンの行き先を文言で示す

「予約する」ボタンがOTAへ移るのか公式予約へ進むのかを、ボタンの文言で示します。

OTAへ送る場合も、見ていた客室とプランが引き継がれるかを確かめます。

引き継げない場合は、予約画面で選ぶ客室名とプラン名をボタンの近くに書きます。

公開前に通常日・繁忙日・満室時・人数変更の4つの条件でテスト予約を行い、案内と実際の受付条件が一致するかを見ます。

4. 見た目・レイアウトの方向性

ロゴ / 予約・問い合わせ 客室・料理の写真 客室・プランを見る 温泉・食事の案内 料金・アクセス
旅館・小規模ホテルのトップページの構成例。客室と料理の写真から温泉・食事・料金を確かめ、予約先へ進める構成です。

最初の画面には客室か料理の写真を置き、空室確認と予約へ進める案内を近くに用意します。

大浴場と客室の風呂は、専用か共用か、利用できる時間がわかるように紹介します。

写真は現在の客室と照合し、改装前の写真を残さないようにします。

季節の料理や景色には、提供できる時期の条件を添えます。

宿泊者の顔、車のナンバー、私物などの写り込みと掲載の権利も確かめます。

年配の利用者が多い宿では、文字を大きめにし、電話番号を各ページの同じ位置に置きます。

写真の使い方の実例は、ホテル・旅館・宿泊施設のウェブサイトデザインで制作者がわかるものだけを集めています。

ページ・原稿・写真・機能と公開後の更新範囲をそろえると、見積もりを比較しやすくなります。

判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。

5. よくある失敗

公開前は、泊まりたい人が条件と予約先を確かめられるかを、次の観点で点検します。

  • 客室ごとの風呂の有無や、大浴場の利用時間がわからない
  • 料金が1人あたりか1室あたりかわからない
  • 予約ボタンの行き先と、予約が完了する条件がわからない
  • 食事の提供場所と時間、食物アレルギーの相談方法が書いていない
  • 送迎の予約方法と、最終の受付時刻がわからない
  • OTAと公式サイトで、料金やキャンセル条件の説明が食い違う

6. 費用を見積もる前に決めること

基本の制作範囲ページ数・原稿・写真・料金と利用条件の確認担当、更新機能
撮影と予約機能撮影する客室と季節・掲載権利、予約先と決済・在庫連携の範囲
追加機能と運用多言語・複数館、保守・更新代行と予約サービスの継続費用

制作費はページ数だけでなく、原稿と写真を誰が準備するか、予約・決済・在庫の連携範囲で変わります。

全国470社の制作会社を調べた結果では、料金を公式サイトに載せる会社は26%で、最低プランの中央値は30万円でした。

原稿作成を掲げる会社は9%なので、客室やプランの原稿を宿で書くか、制作会社に頼むかを先に決めます。

原稿と写真の準備は、ホームページの原稿の準備にまとめています。

撮影は対象の客室と季節・点数・移動費・利用できる媒体・撮り直しの範囲を確かめて見積もりに含めます。

初期制作費と、サーバー・保守・更新代行・予約サービスの継続費用を分けて比べ、保守契約の確認項目も見ておきます。

複数の会社へ相談する場合も同じ範囲を伝え、税込総額・追加作業・公開後の引き継ぎと解約・移行時の条件を確認してください。

旅館・小規模ホテルのサイトを頼める制作会社を探す

都道府県別の制作会社一覧は、相談先と対応範囲を調べる参考にできます。

現在の実績・料金と、予約サービスの連携や客室の撮影に対応するかは、各社の公式情報と見積もりで確認してください。

都道府県別のホームページ制作会社一覧を見る

この記事を書いた会社

旅館・小規模ホテルのホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。

この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。

  • 約60件ホームページ制作実績
  • 約53サイトSWELL構築実績
  • 単一の自社メディアで月間30万PVを達成した過去の実績(現在の月間PVではありません)
  • 技術メディアWAZAでWordPressの実装・運用方法を公開

制作・構築の件数は非公開案件を含む概数です。

上記は当社公式サイトと会社紹介の2026年11月6日時点の記載に基づきます。

客室・プラン・料金・お知らせはWordPressで更新できる形を検討します。

予約はOTAへのリンクも含め、決済・在庫連携の対応範囲と費用を別に相談します。

公開後に料金・休館日・食事の内容・送迎の条件を確かめて更新する担当を決めます。

自社更新と代行の範囲、予約情報を管理する場所と担当、個人情報の取扱いと保守の費用を相談してください。

ご相談いただける内容の例です。

  • この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
  • いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
  • 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘

ホームページの制作・改善について相談する

当社では相談・見積もりを無料で受け付けています。

当社の新規サイト制作では、企業サイト・オウンドメディア制作を55万円(税込)からで案内しています。

これは業界共通の相場や予約・撮影をすべて含む固定価格ではありません。

ページ数、原稿・写真、機能と運用の範囲に応じて個別に見積もります。

他社の提案も同じ範囲と費用条件で比較してください。

実際に公開されているホテル・旅館・宿泊施設のサイトを見て決めたい場合は、制作者がわかっているものだけを集めたホテル・旅館・宿泊施設のウェブサイトデザインをご覧ください。

制作会社とスタッフの名前まで載せています。

実際に公開されている観光・レジャー・文化施設のサイトを見て決めたい場合は、制作者がわかっているものだけを集めた観光・レジャー・文化施設のウェブサイトデザインをご覧ください。

制作会社とスタッフの名前まで載せています。

この業種のホームページ制作を相談したい方へ

MOTOKI合同会社(埼玉・所沢)は、WordPressの企業サイト制作を主な事業としています。公開中の制作実績は46件で、業種ごとの必要なページと問い合わせの導線から設計します。この記事の構成をそのまま相談の材料にしていただけます。

新規サイト制作の内容を見る 相談・見積もりを依頼する

近い業種の作り方は民泊・ゲストハウスのホームページの作り方でも説明しています。

関連する業態のガイド

次の関連記事は、宿泊や飲食、撮影など近い業態のガイドです。

予約の受け方や写真の扱いの違いを分けて参考にしてください。

CONTACT

お問い合わせ

成果を出すホームページ制作は私たちにおまかせください。
まずはお気軽にご相談を!

目次