民泊・ゲストハウスのホームページを、これから作る方や作り直す方に向けた記事です。
Airbnbなどの予約サイトに載せている宿でも、公式サイトが何を受け持つかを先に決めると、ページと機能が絞れます。
届出番号や許可の表示、料金と利用条件、予約先への案内を整理し、制作会社へ相談する前に決めておきたいことをまとめます。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
- 1. このサイトで何が決まれば成功か
- 2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
- 3. 必要な機能
- 予約サイト(Airbnb等)と公式サイトの役割分担
- 届出番号・許可の表示
- 4. 見た目・レイアウトの方向性
- 5. よくある失敗
- 6. 費用を見積もる前に決めること
1. このサイトで何が決まれば成功か
泊まりたい人が場所と部屋、料金と条件を確認し、迷わず予約先へ進めることを目指します。
制作の前に、次の3つを決めておきます。
- 予約を受ける場所を、予約サイトだけにするか、公式サイトでも受けるか
- 家主居住型か家主不在型か、鍵の受け渡しと案内を誰がするか
- 長期滞在・団体・取材などの相談を、どの窓口で受けるか
予約サイトの手数料と、公式サイトで受ける場合の仕組みと運用の手間を比べて決めます。
手数料の削減だけで判断すると、決済や本人確認の手間が自分に戻ってきます。
公開後は、予約ボタンが押された数と実際の予約を分けて確認します。
ページ名を決めるときの例
「地域名+民泊」「駅名+ゲストハウス」「一棟貸し」などは、ページの内容を考えるときの例です。
素泊まりかどうか・個室とドミトリーの有無・長期割引・自炊設備など、実際に提供している内容を具体的に書きます。
検索の需要や順位は別に確認し、条件を載せるだけで予約が増えるとは断定しません。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
ページ構成とURLの案です。
一棟貸しか、個室とドミトリーの混在かなど、宿の形と予約方法に合わせて選びます。
すべてのページを一律に追加する必要はありません。
既存ページのURLをこの表だけを理由に変えず、原稿の準備と確認の担当、制作の見積もり範囲を照らし合わせてください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か | 更新の担当 |
|---|---|---|---|
| / | トップ | 外観と部屋の写真、届出番号または許可の表示、料金と予約先への入口 | 制作時に決め、運営者が年1回見直す |
| /room/ | 部屋・プラン(一覧) | 一棟貸し・個室・ドミトリーの違い、定員と最低泊数 | 運営者 |
| /room/private/ | 部屋・プラン(個別) | 広さ・寝具・専用と共用の設備・料金と、その部屋の予約先 | 運営者 |
| /price/ | 料金 | 税込の宿泊料、清掃費・追加人数などの費用、長期割引、キャンセル規定 | 運営者(料金改定のたび) |
| /facility/ | 設備・アメニティ | キッチン・洗濯機・Wi-Fi・浴室の有無と、専用か共用か | 運営者 |
| /access/ | アクセス | 住所、最寄り駅からの道順、駐車場、鍵の受け取り場所 | 制作時に作り、変更時のみ |
| /rule/ | ハウスルール | チェックイン時刻、騒音・ごみ・禁煙、近隣への配慮のお願い | 運営者(外国語版も同時に) |
| /faq/ | よくある質問 | 子ども・ペット・長期・荷物預かり・早着 | 運営者(問い合わせから追加) |
| /reserve/ | 予約 | 利用する予約先の一覧と、公式で受ける場合の手順と確定条件 | 制作時に決める |
| /about/ | 運営者情報 | 事業者名、届出番号または許可の種別、管理業者、連絡先 | 運営者(届出内容と照合) |
| /news/ | お知らせ | 休業・料金改定・設備の変更、更新日 | 運営者 |
届出番号・許可は2か所に同じ内容を置く
トップの目立つ場所と運営者情報のページに、届出番号または許可の種別を同じ表記で載せます。
物件が複数あるときは、部屋・プランのページごとに、その物件の番号を載せます。
原稿の準備はホームページの原稿・写真素材の準備も参考にしてください。
3. 必要な機能
基本の案内と、運用に応じて選ぶ機能を分けます。
公式サイトでの予約受付や空室カレンダーは、いまの予約先と在庫の管理方法、対応する担当者を確認して選びます。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 予約の受付方法 | 選択 | 予約サイトのみ・公式のみ・併用から選ぶ。決済・本人確認・在庫管理を誰が持つかで決まる |
| 空室カレンダー | 運用で選択 | 予約サイトのカレンダーへ案内する形でも足りる。公式に置くなら在庫の一元化と更新担当が要る |
| 料金表 | 基本の案内 | 税込の宿泊料、清掃費・追加人数・長期割引、含まれるものと含まれないもの |
| 部屋と水回りの写真 | 基本の案内 | 寝室・キッチン・浴室・トイレ・共用部を分け、専用か共用かを書く |
| 届出番号・許可の表示 | 基本の案内 | 届出住宅の番号、または旅館業法の許可の種別。トップと運営者情報に同じ表記で |
| ハウスルール | 基本の案内 | 騒音・ごみ・火気・禁煙など。届出住宅は外国語での案内も求められる |
| 鍵の受け取り方法 | 基本の案内 | 対面かキーボックスか、受け取り時刻、遅れるときの連絡先 |
| 問い合わせフォーム | 基本の案内 | 長期・団体・取材の相談用。公開前にテスト送信で届くか確認する |
| 多言語 | 運用で選択 | 外国人宿泊者が多いなら英語版を優先。自動翻訳だけで済ませず、ルールと緊急連絡先は人が確認する |
予約サイト(Airbnb等)と公式サイトの役割分担
民泊・ゲストハウスは、予約サイトに載せるだけで予約が入る宿も多いです。
公式サイトを作る前に、予約サイトに任せる仕事と、公式サイトが受け持つ仕事を分けておきます。
予約サイトが向いている仕事、公式サイトが向いている仕事
予約サイトは、宿を知らない人に見つけてもらう場と、決済や本人確認の仕組みを持っています。
公式サイトは、宿の名前で検索した人、再訪する人、長期や団体の相談に向いています。
| 仕事 | 予約サイト | 公式サイト |
|---|---|---|
| 新しい客に見つけてもらう | 主に担う | 宿の名前と地域名での検索を受ける |
| 決済と本人確認 | 仕組みが用意されている | 公式で受けるなら自分で用意する |
| 料金と条件の詳しい説明 | 掲載の形式が決まっている | 追加費用・ハウスルール・写真を自由に載せる |
| 長期・団体・取材の相談 | メッセージ機能の範囲 | 問い合わせフォームと電話で受ける |
| 近隣・自治体向けの情報 | 載せにくい | 届出番号、管理業者、苦情の連絡先を載せる |
公式サイトから予約サイトへ送るときの決まり
予約ボタンには、Airbnb・Booking.com・公式など、行き先の名前を書きます。
部屋のページからは、その部屋の掲載ページへ直接つなぎ、一覧へ戻して探し直させないようにします。
料金は予約先ごとに差が出るため、差があるときは「予約先により異なります」と書き、どちらが安いと断定しません。
届出住宅の仲介を委託できるのは、登録を受けた住宅宿泊仲介業者か旅行業者に限られます。
民泊制度ポータルサイトの「仲介業者への委託について」では、法第12条の定めと、届出番号を仲介業者へ正確に通知することが説明されています。
公式サイトから案内する予約先が、この登録を受けているかも合わせて確認します。
公式サイトで直接予約を受ける場合に増える仕事
決済・本人確認・宿泊者名簿の作成と保存を、自分で行うことになります。
届出住宅の名簿には氏名・住所・職業・宿泊日を書き、外国人には国籍と旅券番号も要り、3年間の保存が求められます。
予約サイトと公式の在庫を一元化しないと、二重予約が起きます。
フォームだけで受ける場合は、返信までの時間と、予約が確定する条件を申し込み前に読める場所へ書きます。
制作時は、通常日と繁忙日、人数変更、満室時の表示を確認の条件として用意します。
届出番号・許可の表示
「民泊」という呼び方には法律上の定義がなく、宿がどの制度で営業しているかは宿ごとに違います。
自分の宿がどれにあたるかを、サイトで明らかにしておきます。
住宅宿泊事業法(民泊新法)の届出番号
住宅宿泊事業は、都道府県知事等への届出で営業でき、年間の提供日数は180日が上限です。
民泊制度ポータルサイトの「住宅宿泊事業法(民泊新法)とは」に、届出・登録の3つの役割と、180日の数え方が載っています。
届出住宅ごとに、公衆の見やすい場所へ標識を掲示することが求められます。
掲示の場所や素材の目安は「事業者の業務[2]」に書かれており、2か月ごとの定期報告も同じページにあります。
仲介業者は、届出番号を確認せずに仲介サイトへ掲載すると違反になります。
「住宅宿泊仲介業者の業務」には、仲介サイトで届出番号を入力させ、入力の無いものを非表示にする方法も認められると書かれています。
公式サイトにも標識と同じ届出番号を載せ、予約サイトへ通知した番号と食い違わないようにします。
家主不在型では、標識の掲示を除く業務を住宅宿泊管理業者へ委託することになっています。
管理業者の名称と連絡先も運営者情報に載せると、近隣からの問い合わせを受けやすくなります。
旅館業法の許可(簡易宿所など)の表示
住宅宿泊事業の届出をしない民泊やゲストハウスは、一般に旅館業法の簡易宿所営業の許可を受けて営業します。
厚生労働省の「民泊サービスと旅館業法に関するQ&A」に、許可の区分と、無許可営業の罰則が載っています。
サイトには、許可を受けた営業の種別と施設名を、許可証と照合して載せます。
許可日や許可番号を載せるかは自治体の様式により異なるため、保健所の案内に合わせます。
宿泊客の立場でも、届出や許可の無い宿を避ける案内が国から出ており、表示は信頼の材料になります。
ホームページに番号を載せるだけで、営業の適法性が認められるわけではありません。
4. 見た目・レイアウトの方向性
最初の画面には、外観と部屋がわかる写真を置き、届出番号または許可の表示と予約先への案内を近くに置きます。
キッチン・浴室・トイレ・洗濯機は、専用か共用か、利用できる時間がわかるように紹介します。
写真の印象だけで清潔さや安全性を保証しないようにします。
写真はいまの設備と照合し、模様替えや備品の入れ替えがあれば撮り直します。
外国語版を作る予定があるなら、文字が長くなっても崩れない余白を最初から取っておきます。
宿泊客の顔、近隣の家、車のナンバーの写り込みと掲載の権利も確認します。
公開中の宿泊施設のサイトは、ホテル・旅館・宿泊施設のウェブサイトデザインで制作者がわかるものだけを集めています。
ページ、原稿、写真、予約の受け方と公開後の更新範囲をそろえると、見積もりを比べやすくなります。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
公開前は、泊まりたい人が条件と予約先を確認できるかを、次の観点で点検します。
- 届出番号や許可の表示が無く、どの制度の宿かわからない
- 予約サイトと公式サイトで料金やキャンセル規定が食い違っている
- 予約ボタンの行き先が書いておらず、一覧へ戻されて部屋を探し直す
- 清掃費や追加人数の費用が、予約画面まで進まないとわからない
- 鍵の受け取り方法と遅れたときの連絡先が書いていない
- ハウスルールが日本語だけで、外国人宿泊者に伝わらない
法令上の注意
届出・許可の無い営業と、表示の食い違い
届出も許可も無く有償で反復して泊めると、旅館業法の無許可営業にあたることがあります。
民泊制度ポータルサイトの「旅館業法について」を参考に、宿の所在地の保健所へ、実際の営業の形を伝えて確認します。
サイトに載せる番号や種別は、標識・許可証・予約サイトへ通知した内容と照合します。
届出住宅は、宿泊者への騒音やごみの説明、近隣からの苦情への対応も事業者の業務です。
「事業者の業務[1]」の内容を、ハウスルールと運営者情報のページに反映します。
税込総額の表示
消費者に価格をあらかじめ示すときは、消費税を含めた税込価格で表示することが求められます。
国税庁の「総額表示」の義務付けに、認められる表示の例が載っています。
宿泊料のほかに清掃費や追加人数の費用があるなら、同じ表の中に並べて、合計がいくらになるかを書きます。
キャンセル料と取消手続き
キャンセル料について、消費者契約法第9条は、同種の契約の解除に伴う平均的な損害を超える部分を無効とする定めです。
消費者庁の第9条の解説を参考に、取消時期と算定の根拠を確認し、予約前に読める位置へ掲載します。
予約サイト経由の予約は予約サイトの規定が優先されることがあるため、公式サイトの規定と並べて書きます。
上記は2026年11月6日に確認した一次資料に基づく制作時の確認事項です。
個別の宿の届出・許可の区分や条例による制限は、所在地の自治体窓口と保健所へ確認してください。
6. 費用を見積もる前に決めること
| 基本の制作範囲 | ページ数・原稿・写真・料金と条件の確認担当、更新する仕組み |
|---|---|
| 撮影と予約の受け方 | 撮影する部屋と時期・掲載の権利、予約先への案内か公式での受付か |
| 追加機能と運用 | 外国語版・複数物件、保守・更新代行と予約サービスの継続費用 |
制作費は、ページ数だけでなく、原稿と写真を誰が準備するか、予約と決済をどこまで公式で持つかで変わります。
全国470社の制作会社を調べた2026年の調査では、料金を公式サイトに載せる会社は26%、最低プランの中央値は30万円でした。
原稿作成を対応サービスに掲げる会社は9%にとどまるため、ハウスルールや料金の文章は自分で用意する前提で考えます。
撮影は部屋の数と季節、点数、移動費、使える媒体、撮り直しの範囲を確認して見積もりに含めます。
初期の制作費と、サーバー・保守・更新代行・予約サービスなどの継続費用を分けて比べます。
複数の会社へ相談する場合も同じ範囲を伝え、税込総額、追加作業、公開後の引き継ぎと解約時の条件を確認してください。
相談の前に決めることは発注前に決める5つのことにもまとめています。
民泊・ゲストハウスのサイトを頼める制作会社を探す
都道府県別の制作会社一覧は、相談先と対応範囲を調べる参考にできます。
現在の実績・料金と、予約サイトとの連携や宿の撮影に対応するかは、各社の公式情報と見積もりで確認してください。
この記事を書いた会社
民泊・ゲストハウスのホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- 約60件ホームページ制作実績
- 約53サイトSWELL構築実績
- 単一の自社メディアで月間30万PVを達成した過去の実績(現在の月間PVではありません)
- 技術メディアWAZAでWordPressの実装・運用方法を公開
制作・構築の件数は非公開案件を含む概数です。
上記は当社公式サイトと会社紹介の2026年10月21日時点の記載に基づきます。
部屋・料金・ハウスルール・お知らせの案内はWordPressで更新できる形を検討します。
予約は予約サイトへのリンクも含め、公式で受ける場合の決済・在庫連携の範囲と費用を別に相談します。
公開後に、届出番号、料金、休業、ハウスルールを確認し更新する担当を決めます。
自社更新と代行の範囲、予約情報を管理する場所と担当、個人情報の取扱い、保守と外部サービスの費用を相談してください。
ご相談いただける内容の例です。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
当社では相談・見積もりを無料で受け付けています。
当社の新規サイト制作では、企業サイト・オウンドメディア制作を55万円(税込)からで案内しています。
これは業界共通の相場や予約機能・撮影をすべて含む固定価格ではありません。
宿のページ数、原稿・写真、予約と運用の範囲に応じて個別に見積もります。
他社の提案も同じ範囲と費用条件で比較してください。
実際に公開されている宿泊施設のサイトを見て決めたい場合は、制作者が分かっているものだけを集めたホテル・旅館・宿泊施設のウェブサイトデザインをご覧ください。
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この業種のホームページ制作を相談したい方へ
MOTOKI合同会社(埼玉・所沢)は、WordPressの企業サイト制作を主な事業としています。公開中の制作実績は46件で、業種ごとの必要なページと問い合わせの導線から設計します。この記事の構成をそのまま相談の材料にしていただけます。
近い業種の作り方は釣り船・遊漁船のホームページの作り方でも説明しています。
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