運送会社・物流会社のホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
ドライバーの採用と、荷主からの問い合わせです。
運送会社のサイトを見る人の大半は、仕事を探しているドライバーです。
荷主開拓は既存の紹介や営業で動くことが多く、サイトの主目的は実質的に採用です。
ここを理解せず「会社案内サイト」を作ると、費用に見合う効果が出ません。
給与・拘束時間・車種・荷物の種類を具体的に書くことがすべてです。
どう検索されるか
「地域名+ドライバー 求人」「大型 求人 地域名」。
求人検索エンジンからの流入が中心なので、求人ページが単独で機能する構造にしてください。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
運送会社・物流会社のホームページに必要なページと、そのURLの案です。
見積もりを見るときは、この表と照らして「足りないページがないか」を確認してください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 採用への導線を最優先。事業内容は後ろでよい |
| /recruit/ | 採用情報(一覧) | 職種別の入口 |
| /recruit/driver/ | 採用情報(個別) | 大型・中型・軽貨物など、免許区分ごとに |
| /recruit/voice/ | 先輩ドライバーの声 | 実際の一日と収入例 |
| /recruit/faq/ | 採用のよくある質問 | 拘束時間・休日・未経験可・入社後の流れ |
| /service/ | 事業内容 | 一般貨物・倉庫・引越など |
| /equipment/ | 車両・設備 | 保有台数・車種・倉庫面積 |
| /company/ | 会社概要 | 許可番号・Gマーク等の認定 |
| /safety/ | 安全への取り組み | 荷主にも求職者にも効く |
| /contact/ | お問い合わせ | 荷主向け |
ここが分かれ目
採用ページを免許区分ごとに分けてください。
大型を持っている人と、これから取る人では、探している言葉も条件も違います。
そして給与は必ず「月給〇〇万円〜」ではなく、モデル年収と手当の内訳まで書いてください。
書いていない求人は選ばれません。
3. 必要な機能
「必須」は、無いと集客の仕組みが成立しないものです。
「推奨」は費用対効果が高いもの、「任意」は事業の形によるものです。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 職種別の採用ページ | 必須 | 免許区分ごとに分ける |
| 給与の内訳とモデル年収 | 必須 | 基本給・歩合・手当を分けて |
| 一日の流れ | 必須 | 拘束時間の実態が最大の関心事 |
| 先輩の声 | 推奨 | 実在の社員の写真とコメント |
| 応募フォーム | 必須 | スマートフォンで完結できること |
| 求人検索エンジン連携 | 推奨 | Indeed等への構造化出力 |
| 安全への取り組み | 推奨 | Gマーク取得は荷主の判断材料にもなる |
4. 見た目・レイアウトの方向性
働いている人の写真を先に見せ、募集要項へのボタンを第一画面の直後に置きます。
第一画面は実際のドライバーと車両の写真です。
求職者は「どんな人が働いているか」「どんな車に乗るか」を見ています。
会社の理念やトラックのイメージ写真ではなく、実在の社員を撮ってください。
応募ボタンは常に画面内に見えるよう固定するのが定石です。
ここまでの構成で見積もりを取ると、同じ内容でも会社によって金額が大きく違います。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
運送会社・物流会社のホームページで、実際に起きやすい失敗です。
- 会社案内サイトとして作り、採用ページが1枚しかない
- 給与が「月給25万円〜」だけで、実態が分からない
- 拘束時間・休日について触れていない
- 写真がトラックだけで、働いている人が写っていない
- 応募がPCからしかできない
法令上の注意
貨物自動車運送事業法に基づく許可を受けている場合、その旨を正しく表示してください。
職業安定法により、求人情報は的確に表示する必要があり、実態と異なる労働条件の表示は違反になります。
6. 費用の目安
| 30〜70万円 | 採用ページを中心に10ページ程度 |
|---|---|
| 70〜150万円 | オリジナルデザイン。社員・車両の撮影込み。採用を作り込む |
| 150万円〜 | 上記+採用サイトを独立させ、応募管理システムと連携 |
求人媒体に月30万円以上かけている会社は、その一部を自社採用サイトに回すと長期的に有利です。
媒体は止めれば流入が止まりますが、サイトは残ります。
金額は制作会社や地域によって幅があります。
同じ内容でも見積もりが2倍違うことは珍しくないので、必ず複数社から取ってください。
この記事を書いた会社
運送会社・物流会社のホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- ホームページ制作実績 54件
- WordPressテーマ「SWELL」での構築 48サイト
- 自社メディアを月間30万PV規模で運営
- WordPressの技術記事を331本公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
この記事で「必須」とした機能——職種別の採用ページ、給与の内訳とモデル年収、一日の流れ、応募フォーム——は、いずれもWordPressで実装できます。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
更新のたびに制作会社へ依頼が必要なサイトは、結局のところ更新が止まるためです。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
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