製造業・メーカーのホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
技術問い合わせと、人材採用です。
製造業のサイトを見るのは、発注先を探している企業の技術者・購買担当者です。
彼らが知りたいのは、加工できる材質・寸法・精度・設備・対応ロットです。
会社の理念より、この技術情報の具体性で選ばれます。
加えて、採用でも見られます。
どう検索されるか
「材質+加工方法」(例:チタン 切削加工)「〇〇 試作 短納期」といった、技術用語での検索が中心です。
この用語がサイトに書かれていなければ、見つかりません。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
製造業・メーカーのホームページに必要なページと、そのURLの案です。
見積もりを見るときは、この表と照らして「足りないページがないか」を確認してください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 加工できるもの・設備・問い合わせ |
| /technology/ | 技術情報(一覧) | 加工技術ごとの入口 |
| /technology/cutting/ | 技術情報(個別) | 1技術1ページ。対応材質・寸法・精度 |
| /products/ | 製品・取扱事例 | 実際に作ったもの。写真と仕様 |
| /facility/ | 設備一覧 | 機械名・台数・加工可能寸法。技術者はここを見る |
| /quality/ | 品質管理 | ISO認証・検査体制 |
| /flow/ | ご発注の流れ | 見積もりから納品まで・標準納期 |
| /company/ | 会社概要 | 沿革・取引先・従業員数 |
| /recruit/ | 採用情報 | 製造業の人材確保は最重要課題のひとつ |
| /contact/ | お問い合わせ | 図面添付ができるフォーム |
ここが分かれ目
設備一覧のページを必ず作ってください。
技術者は「その機械があるか」で発注先を判断します。
機械名・メーカー・型番・加工可能寸法まで書いてある会社は、それだけで問い合わせが増えます。
多くの製造業サイトがここを省略しています。
3. 必要な機能
「必須」は、無いと集客の仕組みが成立しないものです。
「推奨」は費用対効果が高いもの、「任意」は事業の形によるものです。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 設備一覧表 | 必須 | 機械名・台数・加工可能寸法 |
| 対応材質・精度の明記 | 必須 | 技術者の検索語そのもの |
| 図面添付できる問い合わせフォーム | 必須 | PDF・DXFを受け取れること |
| 加工事例 | 必須 | 写真と仕様(材質・寸法・数量・用途) |
| ISO等の認証表示 | 推奨 | 取引先の選定基準になることがある |
| 英語ページ | 任意 | 海外取引がある場合 |
| 採用ページ | 必須 | 工場見学の案内があると効果的 |
4. 見た目・レイアウトの方向性
技術仕様の表を早い段階で出します。理念やコピーは後ろで構いません。
装飾は不要です。
技術情報を表で整理し、加工事例の写真を添える。
この形が最も機能します。
第一画面には「何が作れるか」を書いてください。
「モノづくりで社会に貢献」のようなコピーは、技術者には情報がありません。
ここまでの構成で見積もりを取ると、同じ内容でも会社によって金額が大きく違います。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
製造業・メーカーのホームページで、実際に起きやすい失敗です。
- 設備一覧がない
- 対応材質・寸法・精度が書いていない
- 加工事例の写真がなく、何を作っているか分からない
- 問い合わせフォームで図面を添付できない
- 会社の理念ばかりで、技術情報が薄い
法令上の注意
特にありません。
ただし取引先名を出す場合は、必ず許可を取ってください。
6. 費用の目安
| 40〜100万円 | 10〜15ページ。技術情報を整理 |
|---|---|
| 100〜250万円 | オリジナルデザイン。工場・製品撮影込み。技術ページを作り込む |
| 250万円〜 | 上記+英語対応・製品検索システム |
工場と製品の撮影は必須です。
図面や仕様の整理に社内の工数がかかるので、そこも見込んでおいてください。
金額は制作会社や地域によって幅があります。
同じ内容でも見積もりが2倍違うことは珍しくないので、必ず複数社から取ってください。
この記事を書いた会社
製造業・メーカーのホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- ホームページ制作実績 54件
- WordPressテーマ「SWELL」での構築 48サイト
- 自社メディアを月間30万PV規模で運営
- WordPressの技術記事を331本公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
この記事で「必須」とした機能——設備一覧表、対応材質・精度の明記、図面添付できる問い合わせフォーム、加工事例——は、いずれもWordPressで実装できます。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
更新のたびに制作会社へ依頼が必要なサイトは、結局のところ更新が止まるためです。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
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