NPO法人・一般社団法人のホームページを、これから作る方に向けた記事です。
どんなページをどの並びで用意し、どんな機能を入れ、どんな見た目にすればよいのかを、制作会社に相談する前に把握できるようにまとめました。
読み終えたときに、見積もりの内容が判断できる状態になることを目指しています。
1. このサイトで何が決まれば成功か
活動の利用・参加・支援につながる案内と、団体情報の確認です。
活動を利用したい人、参加したい人、寄付者、会員、協働先など、読者ごとに入口を分けます。すべての団体が寄付募集を中心にするわけではありません。対象地域、利用条件、活動内容、受付方法を示し、支援を募る場合は使途と報告先も案内します。
どう検索されるか
団体名や「地域名+活動テーマ」などが検索語の候補です。実際の流入や相談内容を確認し、活動内容と利用条件が伝わるページを優先します。報告記事の件数だけで検索流入や支援の増加を判断しないようにします。
2. ディレクトリ構成(ページの一覧)
NPO法人・一般社団法人のホームページに必要なページと、そのURLの案です。
見積もりを見るときは、この表と照らして「足りないページがないか」を確認してください。
| URL | ページ | 何を置くか・なぜ必要か |
|---|---|---|
| / | トップ | 何のための団体か・支援への導線・活動報告 |
| /about/ | 私たちについて | 設立の背景と、解決したい課題 |
| /activity/ | 活動内容 | 事業ごとの対象・内容・実施状況。数値には期間と集計条件 |
| /report/ | 活動報告 | 定期的な更新。信頼の源泉 |
| /support/ | 支援する | 寄付・会員・ボランティアの3つの入口 |
| /support/donate/ | 寄付する | 使途・根拠のある金額例・税制優遇の適用条件 |
| /disclosure/ | 情報公開 | 法人の種類に応じた資料と公告先。対象年度・更新日を表示 |
| /member/ | 会員募集 | 会費と会員の権利 |
| /staff/ | 役員・スタッフ紹介 | 誰がやっているのかが見えること |
| /contact/ | お問い合わせ | 取材・協働の相談も受ける |
ここが分かれ目
情報公開のページには、法人の種類と定款に合わせた資料・公告の案内を整理します。任意に掲載する活動報告と、法律に基づく備置き・閲覧・公告を区別してください。寄付を募る場合は使途を説明し、金額別の例を載せるなら積算の前提と対象期間を明記します。実測していない成果を保証しないことが大切です。
3. 必要な機能
機能は活動と受付体制に合わせて選びます。寄付・会員・ボランティアの募集を行わない団体に、すべての申込機能が必要なわけではありません。資料更新と受付を担当できる人を決めてから実装します。
| 機能 | 要否 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 寄付フォーム | 活動に応じて用意 | 寄付を募る場合。振込・決済サービス等から運用に合う方法を選ぶ |
| 情報公開ページ | 活動に応じて用意 | 定款・事業報告・決算書のPDF |
| 活動報告の投稿機能 | 活動に応じて用意 | 活動状況と掲載日が分かる形で、担当者が更新する |
| 寄付の使途説明 | 活動に応じて用意 | 使途と報告先。金額別の例には根拠と条件を添える |
| 会員募集フォーム | 推奨 | 正会員・賛助会員の区別 |
| 税制優遇の説明 | 推奨 | 認定等の有効期間・対象寄付・必要書類を確認して案内 |
| ボランティア募集 | 推奨 | 参加の入口を複数持つ |
活動を知る人と、支援・参加する人の入口を分ける
制作会社に渡す原稿は、下の項目を埋めながら整理できます。実際に提供する内容と、問い合わせ後に個別確認する内容を分け、受付担当が同じ説明をできる形にそろえます。
表が収まらない場合は横にスクロールできます。
| 整理する項目 | 原稿・仕様に記入する内容 |
|---|---|
| 活動を知る | 目的、対象地域、実施内容、報告と成果の確認先 |
| 参加する | 募集対象、日時、費用、持参品、申込みの流れ |
| 支援する | 寄付の使途、方法、継続・停止の案内、報告 |
| 連携する | 協働の相談先、提案できる範囲、担当者 |
利用・参加の条件と、支援の手続きを分ける
活動を利用する人には、対象者、地域、費用、募集期間、定員、申込後の連絡方法を案内します。申込送信だけで参加が確定するのか、確認後に確定するのかを明示し、変更・取消の窓口も用意してください。
寄付と会費は分けて説明します。単発・継続の別、決済日、継続寄付の変更・停止方法、領収書の発行時期と問い合わせ先を、利用する決済サービスと団体の運用に合わせます。会員募集では会員区分、会費、入退会、議決権等の違いを定款・規程と照合します。
活動写真には利用者や子どもが写ることもあります。掲載範囲を確認し、支援を受ける事情や個人の情報が意図せず公開されないようにします。提出用の書類をそのまま公開せず、法令上の公開対象と不要な個人情報を確認した公開用資料を管理してください。
受付と更新を担当者が続けられる形にする
活動報告を増やすだけでなく、過去の募集が現在も受付中に見えないようにします。報告・会計資料には対象年度を付け、支援者向けの連絡と一般公開情報を分けて管理する運用を制作時に決めます。
4. 見た目・レイアウトの方向性
支援を募る団体の構成例です。活動利用を優先する場合は、利用条件と申込先を先に案内します。
第一画面で「何のための団体か」を一文で言い切ってください。
抽象的な理念ではなく、具体的な課題と対象です。
写真は活動の現場を撮ったものを使います。
支援ボタンは目立たせて構いませんが、押し付けがましくならないよう、活動報告への導線と並べるのが自然です。
見積もりでは、原稿・受付・外部連携・保守の範囲をそろえて比較します。
判断に迷ったら、この記事を書いたMOTOKI合同会社でも見積もりの内容についてのご相談を受け付けています。
5. よくある失敗
公開前に確認したい項目です。
- 理念だけで、具体的な活動と成果が見えない
- 法人の種類に応じた公告や資料の案内がない
- 活動報告が数年前で止まっている
- 寄付の使途が書かれていない
- 誰がやっている団体なのかが分からない
法令上の注意
NPO法人では、事業報告書等の備置き・閲覧と、貸借対照表の公告は別の手続きです。内閣府の事業報告書等Q&Aを確認し、定款で定めた公告方法に従います。電子公告を選ぶ場合は、誰でも閲覧できる状態と掲載期間を管理します。内閣府ポータルの閲覧書類欄への掲載だけでは、法人自身の公告に代わりません。
一般社団法人にも、一般法人法第128条による貸借対照表等の公告義務があります。NPO法人と同じ手続きと考えず、法人の規模・定款・公告方法を確認してください。自社サイトにPDFを置けば、すべての法定手続きが完了するという意味ではありません。
個人の寄付金控除を案内する場合は、国税庁の認定NPO法人への寄付の説明などで、認定等の有効期間、対象となる寄付、必要書類を確認します。NPO法人・一般社団法人という名称だけで控除対象と案内せず、自団体の資格と寄付の条件を示します。
6. 制作費と見積もりの確認項目
| 原稿・ページ | 活動・利用案内・団体情報・資料公開の範囲と確認担当 |
|---|---|
| 受付・支援 | 参加申込、寄付、会員、外部決済の導入とテスト範囲 |
| 継続運用 | 保守、資料更新、決済サービス費用、引き継ぎと操作説明 |
助成金でサイト制作費をまかなえる場合があります。
制作前に、使える助成金がないか確認してください。
また寄付決済は手数料率がサービスにより差があるので、比較して選んでください。
初期制作費と、保守・決済・会員管理などの継続費用を分けます。同じ要件で見積もりを比較し、団体側で準備する原稿や写真、追加修正の条件も確認してください。
NPO法人・一般社団法人のサイトを頼める制作会社を探す
都道府県別に制作会社を紹介した関連記事です。団体の活動や受付・公開手続きへの対応範囲は、各社へ確認してください。
この記事を書いた会社
NPO法人・一般社団法人のホームページについて、制作と改善のご相談を承っています。
この記事を掲載している「SHIKUMI」は、WordPressに特化したホームページ制作会社・MOTOKI合同会社(埼玉県所沢市)が運営しています。
- 担当範囲と制作例はMOTOKIの制作実績一覧でご覧いただけます
- WordPressテーマ「SWELL」を使った企業サイト・オウンドメディアの構築に対応
- 単一の自社メディアで月間30万PVを達成した過去の実績があります(現在の月間PVではありません)
- 技術メディアWAZAでWordPressの実装・運用方法を公開
- ブロガー向けオンラインサロン「マクサン」技術顧問
活動案内や資料掲載はWordPressで用意できます。寄付決済や会員管理を連携する場合は、情報の管理先、操作権限、障害時の窓口まで含めて設計します。
とくに、公開後にご自身で更新できる状態にしておくことを重視しています。
外部へ更新を依頼する場合も、公告や募集終了の反映期限と連絡先を決めます。
次のようなご相談をいただいています。
- この記事のディレクトリ構成をそのまま持ち込んでの見積もり相談
- いま検討している他社の見積もりが妥当かどうかのセカンドオピニオン
- 既存サイトを見たうえでの改善点の指摘
相談は無料です。
他社からも相見積もりを取ったうえでご判断ください。
福祉・非営利のサイトの実例を見たい場合は、介護・福祉のウェブサイトデザインをご覧ください。
制作会社とスタッフの名前まで載せています。
実際に公開されている団体のサイトを見て決めたい場合は、制作者が分かっているものだけを集めた行政・NPO・公益法人のウェブサイトデザインをご覧ください。
制作会社とスタッフの名前まで載せています。

