ホームページを作り直すとき、最初につまずくのは「今のサイトに何がどれだけあるのか」が分からないことです。
ページ数やフォームの数、移す記事や画像の量を数え漏らすと、途中で作業が膨らみ、見積もりや予定が狂います。
この記事では、URLを入れるだけで現行サイトを洗い出すツールの使い方と、見落としやすい点、先方に確かめることを紹介します。
この記事で使うリニューアル見積もりの下調べツールは、当サイトと同じMOTOKI合同会社が作った「WEBツール箱」の1つです。
無料で、会員登録なしで使えます。
最終確認日:2026年10月26日
この記事で分かること
- リニューアルの前に洗い出す項目と、その理由
- URLを入れるだけで現行サイトを洗い出す手順
- 数え漏らしやすい4つの点
- 先方に確かめることの一覧と、Excelでの使い方
- ツールを使わずに数える方法

依頼する側が先に用意しておくとよい情報は、動画でも紹介しています。
先に結論|数えるのはページ・機能・移すデータ・サーバーの4つ
リニューアルの作業の量は、おおむね4つで決まります。
| 分野 | 数えるもの | 作業の量に効く理由 |
|---|---|---|
| ページ構成 | ページ数、URLの型(同じレイアウトで繰り返すページ)、1ページだけの型 | 型の数だけテンプレートを作り、1ページだけの型はそれぞれ作り込む |
| 機能 | フォーム、多言語、カスタム投稿タイプ、プラグイン、外部サービス | フォームや独自の投稿タイプは、作り直しや移行の設計が要る |
| 移行するデータ | 記事の数、画像・PDFの数、REST APIに出ない投稿タイプ | 数が多いほど移行と確認に時間がかかる |
| サーバー・ドメイン | サーバー、ドメインとDNSの管理者、SSL、同じサーバーのメール | 移転するならDNSの切り替えやメールの引っ越しが加わる |
自分のサイトを作り直す場合も、依頼を受けて見積もる場合も、この4つをそろえてから考えると、後から作業が増えにくくなります。
ツールで洗い出す手順
- リニューアル見積もりの下調べツールを開く
- 現行サイトのURLを入れて「洗い出す」を押す
- 1分ほど待つと、ページ構成・機能・移行するデータ・サーバーの状況が並ぶ
- 「先方に確認すること」を読み、必要ならExcelで保存する
中では、サイト内のページの一覧、WordPressの判定、サーバーの判定、WHOIS、SSL証明書、メール認証の6つの調査を順に動かしています。
見るのは外から見える公開情報だけで、管理画面にはアクセスしません。
金額や工数は出しません。
実際の結果|このサイトの本体を調べた画面
ツールの「お試し」に入っているmotoki-design.co.jp(このサイトの本体)を調べた結果です。

全体で106のURL、繰り返しのあるURLの型が7種類、フォームが1ページと出ました。
記事は投稿タイプごとに分かれていて、「制作実績」が46件、「投稿」が6件、「サービス」が3件です。
一番上の注意点には、「別のWordPressが入っている区画が3個あります」と出ています。
このサイトは、/wordpress/・/media/・/tools/ がそれぞれ別のWordPressで動いているためです。
これらの区画のページは、106件の中に含まれていません。

機能の欄では、フォームのプラグインや、独自の入力項目を持つことが多いカスタム投稿タイプが分かります。
移行するデータの欄には、記事の総数(55件)とメディアの数(画像190件)、最終更新日が並びます。
「直近1年の更新」は、公開後にどのくらい更新するサイトなのかの目安になります。
数え漏らしやすい4つの点
ツールの結果の「注意点」と「先方に確認すること」にも出てくる、見落としの多い点です。
1. ディレクトリごとに別のWordPressが入っている
上の例のように、/blog/ や /news/ などの区画だけが別のWordPressで動いていることがあります。
トップページから数えたページ数には入らないので、区画ごとに調べ直さないと、まるごと見積もりから漏れます。
ツールでは、区画のURLを入れ直せば、区画ごとに同じ洗い出しができます。
2. REST APIやサイトマップに出てこない投稿タイプ
投稿タイプの中には、サイトマップにもREST APIにも出てこないものがあります。
件数を数え漏らしやすいうえに、移行にはデータベースからの書き出しが要ります。
ツールは、こうした投稿タイプも見つけた範囲で件数の幅を出します。
3. フォームの数
お問い合わせ・資料請求・採用など、フォームは種類ごとに項目・送信先・自動返信の文面が違います。
作り直すときは種類ごとに作業が要るので、ページ数とは別に数えます。
4. 同じサーバーで動いているメール
会社のメールがホームページと同じサーバーで動いていると、サーバーを移るときにメールも移す必要があります。
ツールの「メール」の欄で、ドメインのメールの設定があるかを確かめられます。
先方に確かめることの一覧
調べた結果から、打ち合わせやメールでそのまま使える質問の一覧が作られます。

記事をすべて移すか、区画もリニューアルの対象か、フォームの項目は今のままか、といった質問が、調べた件数つきで並びます。
原稿と写真をどちらが用意するか、公開後の更新を誰が行うかなど、外からは分からないことも含まれます。
自分のサイトを作り直す場合は、自分への確認の一覧として使えます。
Excelに保存して見積もりの土台にする
「Excelで保存」を押すと、7つのシートに分けた表が保存されます。
| シート | 中身 |
|---|---|
| 見積サマリー | 調べた結果の要点 |
| 見積明細 | 作業の項目と数量(調べた件数)。人日と単価の欄は空けてある |
| サイト情報 | サーバー・ドメイン・SSL・CMSなど |
| ディレクトリ | 全URLと種別(トップ・固定ページ・記事・カテゴリなど)。種別ごとの件数は式で数える |
| URLの型 | 繰り返しのあるURLの型と件数 |
| 先方に確認すること | 上の質問の一覧 |
| 注意点 | 区画や数え漏らしの注意 |
見積明細の黄色の欄に人日と単価を入れると、金額と合計が計算されます。
金額そのものはツールでは出さないので、自分の単価で埋めてください。
結果の下の「ページごとの確認」を押すと、全URL(最大1,000ページ)を1ページずつ開いて、実際の題名と、noindex・canonical・転送・404などの状態も調べます。
相手のサーバーに負荷をかけないよう間隔をあけて読むので、ページ数によって数分かかります。
結果はExcelに加わります。
ツールを使わずに数える方法
WordPressのサイトなら、ページの数はサイトマップで大まかに数えられます。
https://example.com/wp-sitemap.xml投稿・固定ページ・カテゴリなどの種類ごとにサイトマップが分かれていて、それぞれの中のURLを数えます。
SEO系のプラグインを使っているサイトでは、sitemap.xml や sitemap_index.xml の場合もあります。
管理画面に入れるなら、「投稿」「固定ページ」「メディア」の一覧の上に件数が出ます。
ただし、サイトマップに出ない投稿タイプや、別のWordPressの区画は、どちらの方法でも漏れやすい点に注意してください。
題名の一覧をExcelで確かめたいときは、「titleとdescriptionの重複を調べる方法」の手順が使えます。
よくある質問
Q. 見積もりの金額は出ますか?
出しません。
数えた件数と確認事項までを出し、金額は使う人が自分の単価で決める作りです。
Q. 件数はどのくらい正確ですか?
件数や機能には推定を含みます。
とくにページ送りの数や、サイトマップに出ない投稿タイプの件数は幅のある値です。
正式な見積もりの前に、先方への確認とあわせて使ってください。
Q. WordPress以外のサイトでも使えますか?
ページの一覧やサーバー・ドメインの状況は、WordPress以外のサイトでも調べられます。
投稿タイプやプラグインなど、WordPressに特有の項目は出ません。
Q. リニューアルで検索順位を落とさないためには?
URLが変わるページは、古いURLから新しいURLへ301で転送します。
転送の確かめ方は「リダイレクトの確認方法」で解説しています。
今のテーマからSWELLへ移る場合は、「他テーマからSWELLへの移行手順と注意点」も役に立ちます。
Q. 依頼する側は何を用意すればいいですか?
依頼する側の視点では、姉妹サイトのSHIKUMIで「リニューアルするか判断するチェックリスト」と「リニューアル費用の見方」をまとめています。
まとめ
- リニューアルの作業の量は、ページ構成・機能・移行するデータ・サーバーの4つで決まる
- リニューアル見積もりの下調べツールにURLを入れると、1分ほどで4つをまとめて洗い出せる
- 別のWordPressの区画と、サイトマップに出ない投稿タイプは数え漏らしやすい
- 「先方に確認すること」は、打ち合わせの質問にそのまま使える
- Excelの見積明細に人日と単価を入れれば、見積もりの土台になる

ほかの項目もまとめて点検するなら、「WordPressサイトを自分で点検する手順」で順番と使い分けを解説しています。
ツールの一覧はWEBツール箱にあります。



