Freeプランでも、ルートドメインをCloudflareへ登録したうえで、特定のサブドメインだけをプロキシ対象にできます。サブドメインを独立したゾーンとして登録する方法とは別です。

この記事は、ルートドメインのDNSをCloudflareで管理するFull setupで、サブドメインのプロキシ状態を個別に選ぶ方法を説明します。
CloudflareでサブドメインだけCDNを適用する方法
CloudflareでDNSを管理済みなら、対象サブドメインのレコードを確認し、プロキシ状態を選びます。未導入なら、ルートドメインのゾーン登録と権威ネームサーバーの移管が先に必要です。
ネームサーバーの変更は、サブドメインだけでなくドメイン全体のDNS管理に影響します。自動スキャンで不足するレコードがないか、Web用・メール用レコードとDNSSECの移行手順を公式資料で確認してください。

ドメイン名を変更する作業ではありません。ゾーン登録時に現在のDNSレコードを確認し、不足するものを補ってから、Cloudflare指定のネームサーバーへ切り替えます。
対象サブドメインが未登録なら、接続先に合わせてA・AAAA・CNAMEを追加します。次のAレコード表は例で、種類と値はホスティング側の案内に合わせてください。
| タイプ | 名前 | IPアドレス |
|---|---|---|
| A | en | xxx.xx.xxx.xxx(※レンタルサーバーのIPアドレス) |
※基本、IPアドレスはレンタルサーバーから調べることができます。

特定のサブドメインだけをCloudflare経由にする構成では、その名前のA・AAAA・CNAMEを「プロキシ済み」にし、Cloudflareを経由させないWeb用レコードを「DNSのみ」にします。既に利用中のCDNや保護を外す場合は、その影響を先に確認してください。
同じ名前に複数のA・AAAAがある場合や、CNAMEの参照先がプロキシ済みの場合は、1レコードの雲の色だけでは判断できません。MX・TXTなどはプロキシの対象外です。
※オレンジがON、グレーがOFFの状態

プロキシ(オレンジの雲)とDNSのみ(グレーの雲)の違い
プロキシステータスは通信をCloudflare経由にするかを決めます。
オレンジの雲にするとCloudflareが通信を仲介します。
Cloudflare経由のHTTP・HTTPS通信には、適用されるキャッシュや保護の設定が働きます。プロキシ済みにするだけで、すべてのページがキャッシュされるわけではありません。
DNSのみでは設定した接続先をDNSで解決します。ただし、同じ名前のA・AAAAやCNAMEの参照経路にプロキシ済みの設定がある場合は、Cloudflare経由になることがあります。
Cloudflareを経由させない場合は、グレーの雲だけで判断せず、同名レコードとCNAMEの参照先を含む設定を確認してください。詳細は公式のプロキシ状態の説明を参照できます。
CloudflareでプロキシできるDNSレコードの種類
Cloudflareでプロキシを設定できる種類は限られます。
プロキシできるレコードはAとAAAAとCNAMEだけです。
MXやTXTなどのレコードはDNSのみの設定になります。
ドメイン所有権を証明するCNAMEレコードはプロキシしません。
プロキシの仕様は、2026年9月23日に確認したCloudflare公式ドキュメントにもとづきます。
「リダイレクトが繰り返し行われました」のエラーが出る時の対処法
FlexibleではCloudflareからオリジンへHTTPで接続します。オリジンがHTTPをHTTPSへ転送する構成だと、リダイレクトループになることがあります。Let’s Encrypt固有の不具合ではありません。
オリジンが443番ポートでHTTPSを受け付け、期限内でホスト名が一致する証明書を備えていることを確認して、Full (strict)を選びます。公開CAの証明書やCloudflare Origin CAが使えます。条件を満たさない場合は526エラーなどになるため、先にオリジン側の設定を確認してください。

ブラウザーに表示されるエッジ証明書と、接続先サーバーに設置するオリジン証明書は別です。Full setupのUniversal SSLが標準でカバーするのはルートドメインと1階層目のサブドメインです。たとえばen.example.comは対象ですが、shop.en.example.comは追加の証明書対応が必要です。切り替え前に対象ホスト名と発行状態を確認してください。公式の対象範囲を参照し、発行者名を設定完了の条件にしないでください。

2026年10月11日に公開本文とCloudflare公式資料を確認しました。今回、実アカウントでのDNS・SSL設定変更や実通信の確認はしていません。プラン、DNSの移行状況、オリジン証明書は使用する環境で確認してください。
まとめ
CloudflareのCDNは高速化の他に、海外向けのコンテンツ配信で使うのに便利です。
ただしCDNを使いたくないケースもあるので、今回のように設定してみました。
WordPressの設定や運用については、WordPressの使い方まとめも参照してください。



