Cloudflare経由で表示される証明書と、レンタルサーバーに設置した証明書は別です。CloudflareのFull (strict)は接続先サーバーの証明書を検証する設定で、閲覧者に表示する発行元をGTS CA 1P5に固定する設定ではありません。
GTS CA 1P5は、Google Trust Servicesの中間認証局の名前です。過去の証明書に表示された発行元の例であり、現在のすべてのサイトで同じ名前が表示されるわけではありません。Googleは2024年の中間証明書の更新を案内しています。発行元の名前は更新で変わるため、GTS CA 1P5という表示を設定完了の条件にしないでください。
ブラウザー側とサーバー側の2つの接続
プロキシが有効なWebアクセスは「ブラウザー→Cloudflare→オリジンサーバー」と進みます。ブラウザーが見るのはCloudflare側の証明書です。オリジンでLet’s Encryptを使いながら、Cloudflare側で別の認証局の証明書が表示される構成もあります。
Universal SSLはCloudflare側で発行・更新される証明書です。表示された発行元名だけで、オリジンの証明書が置き換わったとは判断できません。特定の発行元へ変更すれば検索順位が上がるという根拠は本記事では確認できておらず、以前のSEO効果の説明は撤回しました。
Full (strict)で必要なもの
公式のFull (strict)の条件に従い、オリジン側で期限内かつ対象ホスト名に合う証明書を用意します。公開認証局またはCloudflare Origin CAの証明書が対象です。条件が合わない場合は接続エラーになるため、切り替え前に確認します。
DNSを切り替える前の記録
現在のネームサーバーとDNSレコードを保存します。A・AAAA・CNAMEだけでなく、メールに使うMX・TXTやサブドメインの設定も照合してください。自動スキャンだけで全レコードが揃うとは限りません。サンプルのIPアドレスやMXをそのまま追加せず、契約中サービスの指定値を使います。
証明書の発行状態、プロキシの対象、オリジン側のHTTPS、DNSSECを含む切り替え条件を確認し、変更前へ戻す手順を用意します。DNSの反映時間を一律10分と見積もらず、旧環境を確認完了まで残してください。
切り替え後と不具合時の確認
トップ・個別記事・管理画面・フォームと、必要なメールの送受信を確認します。証明書のホスト名と期限、画像などの混在コンテンツ、HTTPからHTTPSへの転送も確認対象です。
リダイレクトが繰り返される場合は、HTTP応答の転送経路とWordPress・サーバー・Cloudflareの設定を照合します。キャッシュ削除だけで解決すると決めつけません。サービスごとの証明書更新方法も異なるため、「特定のサーバー以外なら問題ない」という以前の保証は撤回しました。
この記事ではDNS・証明書・アカウント設定の実変更は行っていません。旧手順で使っていた特定の発行元名を完了条件にせず、両方の接続と利用機能を確認するための解説です。
関連する手順は、ドメインの有効期限の確認、WordPressのカスタマイズまとめも参照してください。
よくある質問:CloudflareのSSL証明書とFull (strict)
ブラウザーに表示される証明書と、サーバーに設置した証明書は同じですか?
別です。記事では、Cloudflare経由で表示される証明書と、レンタルサーバーに設置した証明書は別で、プロキシが有効なWebアクセスは「ブラウザー→Cloudflare→オリジンサーバー」と進みます。ブラウザーが見るのはCloudflare側の証明書です。
Full (strict)は、何を設定するものですか?
記事では、接続先サーバーの証明書を検証する設定で、閲覧者に表示する発行元をGTS CA 1P5に固定する設定ではないと説明しています。
「GTS CA 1P5」と表示されないと、設定は未完了ですか?
そうとは限りません。記事では、GTS CA 1P5はGoogle Trust Servicesの中間認証局の名前で、過去の証明書に表示された発行元の例です。現在のすべてのサイトで同じ名前が表示されるわけではなく、発行元の名前は更新で変わるため、この表示を設定完了の条件にしないでください。
特定の発行元の証明書にすると、検索順位は上がりますか?
記事では、特定の発行元へ変更すれば検索順位が上がるという根拠は確認できておらず、以前のSEO効果の説明は撤回したとしています。
Full (strict)を使うには、サーバー側に何が必要ですか?
記事では、公式のFull (strict)の条件に従い、オリジン側で期限内かつ対象ホスト名に合う証明書を用意します。公開認証局またはCloudflare Origin CAの証明書が対象です。条件が合わない場合は接続エラーになるため、切り替え前に確認します。
DNSを切り替える前に、何を準備しますか?
記事では、証明書の発行状態、プロキシの対象、オリジン側のHTTPS、DNSSECを含む切り替え条件を確認し、変更前へ戻す手順を用意します。サンプルのIPアドレスやMXをそのまま追加せず、契約中サービスの指定値を使います。DNSの反映時間を一律10分と見積もらず、旧環境を確認完了まで残してください。
切り替え後は、何を確認しますか?
記事では、トップ・個別記事・管理画面・フォームと、必要なメールの送受信を確認します。証明書のホスト名と期限、画像などの混在コンテンツ、HTTPからHTTPSへの転送も確認対象です。
リダイレクトが繰り返されるときは、どうしますか?
記事では、HTTP応答の転送経路とWordPress・サーバー・Cloudflareの設定を照合します。キャッシュ削除だけで解決すると決めつけません。なお、この記事ではDNS・証明書・アカウント設定の実変更は行っていません。



