サイトマップの登録を調べると、フィードも送る、.gz も送る、プラグインを入れたほうがよい、という説明が出てきます。
検索に出したい正規URLをXMLサイトマップで網羅できていれば、フィードや圧縮版を追加することは必須ではありません。
まず、現在使っているサイトマップの中身を確認します。
ここでは、送るものを1本に絞ってよい理由と、それでも登録が増える場合を整理します。
仕様は2026年9月21日に公式資料を確認し、動きは手元の7つのサイトで実際に確かめました。
先に結論
- コアの索引が対象URLを網羅していれば、wp-sitemap.xmlを送信する
- XMLで必要なURLを網羅できていれば、フィードの追加送信は必須ではない
- .gz は任意。サーバーの負荷を下げたいときの選択肢
- コアの出力が掲載範囲の要件を満たすなら、追加プラグインは必須ではない
- 複数のサイトマップが必要な構成では、各索引やサイトマップを確認する
以下は、その根拠です。
コアのサイトマップで足りる
WordPressは5.5から、サイトマップを自分で出すようになりました。
公式の告知では、wp-sitemap.xml に索引を置き、そこから各サイトマップへリンクすると説明されています。
既定で入るのは、公開されている投稿タイプ、タクソノミー、著者アーカイブ、ホームページです。
ドメイン直下のWordPressの仮想robots.txtには、この索引への記述が加わります。
サーバー上の実ファイルやサブディレクトリ内の別WordPressでは、同じように自動で宣言されるとは限りません。
索引が公開されていることと、対象URLがそこに収録されていることを確認します。
robots.txtの宣言やSearch Consoleへの送信状況も、実際の設置場所で確かめてください。
更新日も入っています
以前は「コアのサイトマップには lastmod が入らない」と言われていました。
5.5の告知の時点では、たしかにそう書かれています。
その後、WordPress 6.5で個々の投稿に lastmod が入るようになりました。
手元のサイトで実際に数えたところ、次のようになっていました。
| ファイル | URLの数 | lastmod の数 |
|---|---|---|
| wp-sitemap.xml(索引) | 5 | 0 |
| wp-sitemap-posts-post-1.xml | 351 | 351 |
投稿の一覧には全件に入っていて、索引には入っていません。
この観測では、投稿一覧と索引でlastmodの出力が異なりました。
バージョンやプラグインによって変わるため、現在のXMLで確認してください。
lastmodは任意項目です。
値があっても正確であることが重要で、本文などの重要な更新を反映しているか確認します。
空欄を埋めるためだけに全URLを今日の日付へ変えないでください。
件数が増えると自動で分割される
| 決まっているもの | 値 |
|---|---|
| 1つのサイトマップのURL数 | 50,000件まで |
| 1つのサイトマップの大きさ | 圧縮しない状態で50MBまで |
| WordPressが1ファイルに入れる数 | 2,000件(フィルターで変更可) |
| 索引が持てるサイトマップの数 | 50,000本 |
WordPressは2,000件ずつ自動で分けて、索引からまとめて指します。
通常は手作業で分割する必要はありません。
ただし、独自のフィルターや拡張で出力を変えている場合は、子サイトマップの件数とサイズを確認します。
フィードは送らなくてよい
Googleの資料では、RSSやAtomのフィードもサイトマップの形式として挙げられています。
ですから、送ること自体は間違いではありません。
ただし、フィードに載るのは直近の分だけです。
手元のサイトで数えると、差はこうなりました。
| サイト | サイトマップ | フィード |
|---|---|---|
| A | 3,518件 | 101件 |
| B | 162件 | 116件 |
| C | 105件 | 5件 |
| D | 104件 | 13件 |
同じURLを網羅するサイトマップがある場合、この比較例ではフィードに追加URLはありませんでした。
フィードとXMLのどちらを使っても、通知の速さやインデックス登録は保証されません。
フィードをSearch Consoleの送信一覧から外す判断と、読者向けRSSの配信を停止する判断は別です。
XMLで収録範囲を満たすことを確認し、RSS配信自体はこの記事を理由に止めないでください。
.gz は必須ではありません
サイトマップの仕様には、gzip形式に圧縮できると書かれています。
ただし、その目的は「サーバーの負荷を軽減できる」ことだと説明されています。
検索エンジンに読ませるための条件ではありません。
上限の50MBは圧縮しない状態で数えるため、圧縮しても入る件数は増えません。
WordPressのコアは .gz を出さないので、わざわざ用意する必要はありません。
プラグインは必須ではありません
サイトマップを出すプラグインには、コアの出力を止めて独自の索引へ置き換えるものがあります。
併存するかどうかは実装と設定によるため、実際に返るXMLを確認します。
画像や動画の情報を足したい、出す範囲を細かく決めたい、という目的があるなら選ぶ価値があります。
そうでなければ、コアのままで足ります。
複数のサイトマップがあること自体は問題ではありません。
同じURLが重複している場合や掲載範囲が異なる場合は、管理する索引を整理し、検索に出したい正規URLを網羅しているか確認します。
プラグインがコアを止めた場合、wp-sitemap.xmlの応答は404、別の索引への転送など実装によって異なります。
URL名だけで選ばず、HTTP応答とXMLの中身を確認してください。
プラグインからコアへ戻すときの順番
- 現在の索引URL・掲載範囲・除外設定を控える。SEO全般を扱うプラグインなら、タイトルやnoindexなど他の機能への影響を確認してから、サイトマップ機能の切り替えを行う
- wp-sitemap.xml をブラウザーで開いて、中身が入っているか確かめる
- サーチコンソールで wp-sitemap.xml を送信する
- 新しい索引の取得成功と必要なURLの収録を確認してから、不要になった旧送信を整理する。送信一覧からの削除は、記事の検索結果からの削除ではない
2番目を飛ばすと、存在しないURLや意図しない索引を送信するおそれがあります。
順番を逆にしないでください。
リダイレクトするURLを登録しない
古い送信先が転送されている場合は、現在のXMLのURLを確認します。
転送の存在だけで取得失敗とは判断しません。
プラグインを入れていた名残で、次のようなURLが登録されたままになっていることがあります。
| 登録されているURL | 実際の動き |
|---|---|
| /sitemap.xml | /wp-sitemap.xml へ301 |
| /sitemap.xml/ | /wp-sitemap.xml へ301 |
| /sitemap.xml.gz | /wp-sitemap.xml へ301 |
| /feed | /feed/ へ301 |
ブラウザーで転送先を開けても、Googleが取得できた証拠にはなりません。
転送先が取得できる場合もありますが、実際の取得状況はSearch Consoleの詳細で確認します。
最終的にXMLを返すURLを送信し、次回の読み取り結果を確認します。
別のWordPressがある場合の例
サブディレクトリに別のWordPressを入れている場合は、話が変わります。
ここでいうのは、マルチサイトではなく、それぞれ独立したWordPressを置いている構成です。
手元のサイトで、ルートのサイトマップに何件入っているかを数えました。
| サイトマップ | 載っているURL |
|---|---|
| ルートの wp-sitemap.xml | 1件 |
| /3dcg/ の wp-sitemap.xml | 71件 |
| /vr/ の wp-sitemap.xml | 55件 |
| /ai/ の wp-sitemap.xml | 78件 |
ルートのサイトマップに入っていたのは、トップページの1件だけでした。
別のWordPressなので、ルート側は下の区画の記事を知らないためです。
この例では各WordPressの索引を送信対象にします。
ただし、統合索引や複数の用途別サイトマップがある構成では本数が変わるため、区画数ではなく収録範囲で判断します。
ドメインプロパティでもまとまりません
サーチコンソールのドメインプロパティは、同じドメインのデータをまとめて見るためのものです。
サイトマップを自動でつなげる機能ではありません。
またGoogleの資料には、サイトマップが伝えられるのは、そのサイトマップの親ディレクトリから下の階層だけだと書かれています。
サーチコンソールで送信した場合はこの制限を受けませんが、それは範囲の話であって、中身が増えるわけではありません。
ルートのサイトマップに載っていないURLは、登録しても伝わりません。
そもそも要らない場合もあります
Googleの資料には、サイトマップが不要な場合も挙げられています。
- ページ数が約500ページ以下の小規模なサイト
- すべてのページが内部リンクでたどれる状態になっている
- 検索結果に出したいメディアファイルやニュースが無い
小規模でも公開サイトマップを用意できます。
ただし、検索に出したいURLと出力内容が一致していることを確認してください。
ただ、送ったから登録されるわけではありません。
同じ資料に、サイトマップ内のすべての項目がクロールされてインデックスに登録される保証はない、と明記されています。
サイトマップの取得や掲載が正常でも、インデックスに登録されるとは限りません。
未登録URLは、Search Consoleの理由とページ側の設定・内容を確認して切り分けます。
Search Consoleで送信する手順
対象サイトを含むプロパティを選び、「サイトマップ」を開きます。
URLプレフィックスのプロパティでは、https・ホスト名・サブディレクトリの範囲が対象と合っているかを確認してください。
「新しいサイトマップの追加」で、確認済みの索引URLを入力して送信します。
入力欄にURLの先頭部分が表示されている場合は、その部分を二重に入力しないようにします。
たとえば /wordpress/ のプロパティなら、そこに設置した wp-sitemap.xml が対象です。
送信後は一覧の対象行を開き、取得状態と最終読み取りを確認します。
画面上の送信完了だけで、全記事の取得やインデックス登録まで完了したとは判断しません。
手順と権限はGoogleのサイトマップレポートの説明を参照してください。
「取得できませんでした」などの表示が出たら、詳細にある原因を確認します。
URLの誤入力、ログインが必要な応答、403・404・サーバーエラー、XMLの解析エラーなどを切り分け、原因を直してから取得状況を確認してください。
未解決のままURLを何度も登録し直すことは避けます。
登録したあとに確かめること
- サーチコンソールのサイトマップの画面で、状態が「成功しました」になっているか
- 「検出されたURL」の件数を、子サイトマップに掲載されたURL数と比較する。投稿数だけで比較せず、固定ページや分類ページなどの収録範囲も確認する
- 最終読み取り日と、更新後の取得状態を確認する。即時の再取得を前提にせず、エラー表示の内容も読む
- 別WordPressも含め、検索に出したい範囲を送信した索引で網羅しているか
件数が少ない場合は、索引だけでなく子サイトマップも開き、代表記事が収録されているか確認します。
除外設定や取得エラー、処理のタイミングによる差も切り分けます。
「検出されたURL」はインデックス登録済みの件数ではありません。
個別記事が検索に登録されたかは、URL検査やページのインデックス登録レポートで別途確認します。
WAZAの索引で確認する例
| 確認するもの | 確認・修正する場所 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 索引のURL | https://motoki-design.co.jp/wordpress/wp-sitemap.xml | 2026年10月2日取得のXMLでは4本の子サイトマップを指す |
| 投稿・固定ページ | 投稿400 URL、固定ページ6 URL | 本稿やSEO診断・インデックス未登録の記事URLは投稿の一覧に収録されていた |
| 分類 | カテゴリー13 URL、タグ1 URL | 合計420 URLは掲載数。検索登録数やnoindex検査の合格数ではない |
| ドメイン直下の索引 | /wp-sitemap.xml と /wordpress/wp-sitemap.xml を区別する | 直下の診断71 URLにWAZAの420 URLは含まれない。別WordPressの索引を確認する |
| 送信後 | WAZAを含むSearch Consoleのプロパティで確認 | 送信したURL、最終読み込み、取得エラー、検出URLを確認。今回の作業では送信状態は未確認 |
この例は取得済みのXMLを照合したものです。
今回、Search Consoleの登録操作は行っていません。
対象プロパティで索引を送信する前に、HTTPでXMLが取得できることと、代表記事が収録されていることを確認してください。
robots.txt診断の実画面と対象範囲、noindexのURLを除外する方法で、それぞれの確認手順を扱います。
サイトマップの掲載と検索結果への登録は分けて判断します。
まとめ
- コアの索引を利用する構成では、その索引を確認して送信する
- WordPress 6.5以降は、個々の投稿に lastmod が入る
- フィードは直近のURLが中心。XMLで網羅できていれば追加送信は必須ではない
- .gz はサーバーの負荷を下げたいときの選択肢で、必須ではない
- プラグインは目的があるときだけ。戻すときは中身を確かめてから登録する
- 転送がある場合は最終的なXMLのURLと取得結果を確認する
- 独立したWordPressや複数のサイトマップがある構成では、網羅する索引を確認する
登録手順と取得後の確認事項は2026年10月20日に公式資料を再確認しました。
掲載した件数の表は、各表に記載した過去の観測値です。
件数は手元のサイトで数えたもので、環境によって変わります。
サイトマップの作り方と上限はGoogle検索セントラルのサイトマップを作成して送信するにあります。
要否と保証についてはサイトマップの概要に書かれています。
圧縮と置き場所の決まりはsitemaps.org のプロトコルが元になっています。
コアの仕様はWordPress 5.5のXMLサイトマップの告知にまとまっています。
登録されない理由の切り分けはサーチコンソールのインデックス未登録|直す3つと、放置してよい6つに書いています。



