SEO(Search Engine Optimization)は検索エンジン最適化を指す言葉です。
さまざまなサイトが存在する中、Googleの検索順位で上位表示をするためにはSEO対策というものが重要になります。
そんなSEO対策ですが、大きくわけると内部施策(オンページSEO)と外部施策(オフページSEO)の2種類に分けられます。
SEO対策 | SEO対策の概要 | 代表的なSEO対策の施策 |
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内部施策(オンページSEO) | ウェブサイト内部で行う対策。 主にウェブサイト自体の構造やコンテンツを最適化を指します。 | ・コンテンツの質向上 ・サイト構造の改善 ・キーワードの選定・配置 ・メタタグの設定 ・ヘッダータグの最適化 ・URLの最適化 ・モバイルフレンドリー ・サイトマップの作成・登録 ・画像の最適化 ・内部リンクの整備 ・ブロックリソースの解消 ・404エラー・リダイレクトの解消 ・構造化データの実装 ・ページ速度の向上(高速化) |
外部施策(オフページSEO) | ウェブサイト外部で行う対策。 主に良質なバックリンクを獲得し、サイトへの信頼性や権威が向上させます。 | ・リンクビルディング(被リンク獲得) ・ソーシャルメディア ・インフルエンサーマーケティング ・ローカルSEO ・プレスリリース |
本記事では、ウェブサイトの内部施策についてまとめてみました。
内部施策は技術的な施策が多いので、お任せしたい!と思った方は是非お問い合わせください。
SEO対策のサービス
SEOコンサルの実績
サイト制作からSEO対策、コンテンツ作成まで担当。
SEO対策(内部施策)に関して具体的な施策と解決方法
SEO対策(内部施策)に関して具体的な施策と解決方法を紹介します。
下に行くにつれてより技術が必要な施策になっております。
キーワードの選定・配置
ウェブページに適切なキーワードを選び、適切な頻度で配置することです。
キーワードを意識して、サイトや記事を書かないとSEOの検索順位で、意図的に上位を狙うのは難しいです。
キーワード プランナーやKeyword Tool、Ahrefs等、さまざまな分析ツール等を駆使して、構築していきます。
また記事数が多すぎる場合は管理するキーワードが多すぎるので注意が必要です。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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キーワードの選定 | サイトの目的やユーザーの検索ニーズを分析。 そこから最適なキーワードの設定。 またそのキーワードを下支えするキーワードも抽出して、配置まで考えましょう。 |
サイトは常にメンテナンスすることが重要ですので、できれば50~100記事に収まるなかでキーワード設計することをおすすめします。
サイト構造の改善
ウェブサイト全体の構造を整理し、ユーザーが情報にアクセスしやすいようにすること、いわゆるサイト設計になります。
サイトは3クリック以内に目的の記事に到達することが望ましいとされています。
ですのでトップページ(第1階層)、ピラー(第2階層)、クラスタ(第3階層)と
トピッククラスター(※サイト内の記事を戦略的にグルーピングして、内部リンクで関連記事同士を繋ぐことで、記事群全体のSEO評価を高める戦略のこと)の階層構造を意識して、サイト構造を考えると良いです。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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サイト構造の設計 | 取りたいキーワードから逆算して、3階層のサイト設計を構築しましょう。 |
メタタグの設定
タイトルタグ、メタディスクリプション、メタキーワードなどのメタタグを適切に設定することです。
SEO SIMPLE PACK等で設定できます。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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タイトルタグ | 検索結果に表示されるタイトルです。 クリックされるように最適な文章を入力しましょう。 やり方によってはh1とは違う表記も可能なので、役割に応じて適切な文章、キーワードを盛り込みましょう。 |
メタディスクリプション | 検索結果に表示される文章です。 クリックされるように最適な文章を入力しましょう。 |
メタキーワード | 狙いたいキーワードを入力します。 |
コンテンツの質向上
高品質でユーザーに価値のあるコンテンツを作成し、更新することです。
低品質記事の定義は難しいのですが、月に1アクセスもない記事は消すか、別の記事に統合してしまった方がよいかもしれません。
できるだけ高品質のコンテンツだけになるように整理することをおすすめします。
もちろん低品質記事の削除だけでなく、リライトして記事のクオリティをあげることも重要です。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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低品質記事の調査 | アナリティクスで月でアクセスのない記事を洗い出します。 |
低品質記事の削除・統合 | 記事の目的として不必要であれば削除または、関連記事に統合します。 |
リライト | 質の高いSEOライティングを施す。 |
ヘッダータグの最適化
H1、H2、H3などのヘッダータグを適切に使用し、ページの構造を明確化することです。
構造はChromeの拡張機能のSEO META 1 COPYを使うと簡単に調べることができます。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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ヘッダータグの分析と調整 | きちんと階層構造になるようにヘッダータグを設定します。 |
余計なヘッダータグを修正する | テーマのブロックによってはh3,h4,h5を使われることがあるので、Div等に変換するカスタマイズがおすすめです。 |
URLの最適化
シンプルでわかりやすいURLを設定し、キーワードを含めることです。
パーマリンクには日本語を使うのはやめましょう。
長いパーマリンクも最適ではないとされています。
またできれば数字も使わない方が良いという検証結果も出ています。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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パーマリンクの最適化 | 設定は投稿名に。英語で端的に記載します。 |
パーマリンクは英語で端的に記載しましょう。
モバイルフレンドリー
モバイルデバイスに適したデザインや機能を提供し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることです。
まずアナリティクスから、どのくらいモバイルでサイトが閲覧されているのかが確認してみましょう。
ユーザー > モバイル >概要
モバイルフレンドリーかの状態はサーチコンソールのモバイル ユーザビリティから確認できます。
WordPressにおいては適切なテーマを選定していれば、問題ないはずです。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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モバイル比率の調査 | アナリティクスでサイトにアクセスするユーザーのモバイルの比率を調べます。 こちらによって重要度がどれくらい高いか把握。 |
モバイルフレンドリーかどうか? | サーチコンソールのモバイル ユーザビリティから確認。 指摘項目があれば、サイトを調整します。 |
もしエラーが検出されて、問題が解決できない場合は、ぜひお問い合わせくださいませ。
サイトマップの作成・登録
サイトマップには2種類あります。
①サイト全体の記事を把握できる見た目上のサイトマップ
②XMLデータを出力してGoogleに伝えるコード上のサイトマップ
②のXMLサイトマップが特に重要で、検索エンジンにただしく伝えることで、ウェブサイトのクロールを助けることができます。
こちらはWordPress自身でもXMLサイトマップが出力されますが、より詳細に設定する場合はGoogle XML Sitemaps等のプラグインを使うことをおすすめします。
出力したXMLサイトマップをGoogleのサーチコンソールに登録することも忘れずにしましょう。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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XMLサイトマップの作成 | Google XML Sitemaps等のプラグインで適切なXMLを出力します。 |
XMLサイトマップの登録 | サーチコンソールにXMLサイトマップの登録します。 |
もしXMLのサイトマップについて、よくわからない方は是非、お問い合わせください。
画像の最適化
画像のファイルサイズを縮小し、適切なファイル名やalt属性を設定します。
画像はサイズにもよりますが、トップページのメインビジュアルを除いては全て100KB以下に収まるように最適化しましょう。
こちらはShortPixelのプラグイン等で最適化できます。
また画像はメディアメニューからALT属性のテキスト(代替テキスト)を入れることも重要です。
Googleに画像の役割を伝えるだけでなく、画像検索にも掲載されやすくなります。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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画像の軽量化 | 100KB以下にする ShortPixelのプラグインがおすすめです。 |
ALT属性の設定 | 画像の役割を記述します。 カスタマイズでファイル名を自動的にALT属性にも記載することが可能です。 |
内部リンクの整備
ウェブサイト内の関連ページへのリンクを適切に設置し、サイトの構造を向上させることです。
リンクリンクジュース(Link Juice)を効果的に活用するために、サイト内の重要なページ(コンバージョンにつながるページや人気コンテンツなど)への内部リンクを増やし、他のページからのリンクジュースを集めるようにしましょう。
またリンクの分散を避けため、1つのページから大量の内部リンクを張らないように注意してください。
そしてアンカーテキスト(リンクに使用するテキスト)は適切なキーワードを含めましょう。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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リンクリンクジュースを意識 | サイト設計・階層に応じて、コンバージョンの高いリンクを設置する。 また1ページに貼るリンク数も増やし過ぎないようにする。 |
アンカーリンクを意識 | 日本だとブログカード型が人気だが、キーワードを含むアンカーリンクも効果が高いので、意図的にいれるのも〇 |
まとめると設計したサイト設計・階層に対して、最適な内部リンクを貼りましょう。
ブロックされたリソースの解消
robots.txtファイルやnoindexタグなど、検索エンジンにクロールやインデックスをブロックされている重要なページやリソースがないか確認し、適切に解消することになります。
クロールバジェットの観点から、noindexにする項目も多いと思いますので、すべて解消する必要はありませんが、状態を確認することをおすすめします。
具体的な対策方法としましては、以下になります。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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robots.txtファイル | 内部構造分析ツールを使って、リンクの状態を洗い出し。 手動でリンク修正 |
noindexタグ | 内部構造分析ツールを使って、リンクの状態を洗い出し。 手動でリンク修正 |
ブロックされたリソースの解消は以下のサービスで洗い出せます。
404エラーやリダイレクトの最適化
404エラーを解消し、必要に応じて301リダイレクトを設定することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させるとともに、検索エンジンのクロールをスムーズに行うことができます。
具体的な対策方法としましては、以下になります。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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404エラー等のエラーリンク | 内部構造分析ツールを使って、リンクの状態を洗い出し。 手動でリンク修正 |
リダイレクトの最適化 | 内部構造分析ツールを使って、リダイレクト洗い出し。 手動でリンク修正、または最適なリダイレクトを設定 |
404エラーやリダイレクトの最適化の詳細は以下の記事を参照ください。
構造化データの実装
スニペットやリッチリザルトを表示させるために、schema.orgやJSON-LD形式の構造化データをウェブページに適切に組み込むことです。
これにより、検索エンジンがウェブページの内容を正確に理解し、検索結果ページでより目立つ表示が可能になります。
検索結果で、さらに情報を足して表示するリッチリザルト。
そしてGoogleにサイトの情報を正しく伝えるスキーマ マークアップ
どちらも昨今のSEO対策で重要な要素になっています。
構造化データの確認方法
ただしく構造化データを入力できているかは下記のサービスで確認できます。
SEO対策の項目 | 解決方法 |
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リッチリザルト | FAQやメリット・デメリットなど、記事に最適な構造化データを入力しましょう。 |
スキーマ マークアップ | サイトの著者の権威性等を伝えるために重要です。 代表例: ・Article ・Breadcrumb ・Event ・FAQ Page ・How-to ・Job Posting ・Local Business ・Organizetion ・Person ・Product |
たとえば下記の記事ではSWELLというテーマで最適な構造化データ(スキーマ マークアップ)を入力する方法を紹介しています。
構造化データの相談・設定も承っておりますので、ぜひご相談ください。
ページ速度の向上(高速化)
ウェブページの読み込み速度を向上させるために、キャッシュ設定、CSSやJavaScriptの最適化などを行うことです。
高速化はサイトやプラグイン、サーバーの状態によって、対策が異なります。
最適化は非常に技術が必要なので、専門家に問い合わせすることをおすすめします。
その他のSEO内部施策例
これから紹介するのは、細かいSEOの内部施策例です。
是非参考にしてください。
まとめ
品質の高い記事を生産・メンテナンスすること、良質で自然な被リンクを獲得することがもっとも重要ですが、
ウェブサイトの内部を最適化することも、また重要です。
ほとんどはツールを使って分析・洗い出し、またはコードを書いて解決できますので、
技術的なSEOの内部施策をしたい方はぜひお問い合わせくださいませ。