以下の管理画面画像は2022年の導入記録です。2026年10月21日に公式仕様と本文を照合しましたが、現行管理画面の操作、DNS切り替え、メール送受信、表示速度は今回再検証していません。
CDN、正式名称Content Delivery Network(コンテンツデリバリーネットワーク)をご存知でしょうか?
画像やCSSなどを利用者に近い拠点から配信して、サイトの表示を高速化したりオリジンサーバーへの転送量や負荷を抑えたりできます。効果はキャッシュ状態や通信環境により異なります。
今回は標準では主に静的ファイルをキャッシュするCDNのCloudflare(クラウドフレア)をWordPressで使う検証をしてみましたので、その備忘録になります。
CloudflareのCDNの設定方法
この手順はネームサーバーをCloudflareへ変更する構成を扱います。Webサイトだけでなく、同じドメインのメールや外部サービスも使える状態を保つ必要があります。
- Cloudflareでサイトを登録。
- DNSレコードの移行、プロキシ設定、接続元サーバーのHTTPSを確認してからネームサーバーを変更します。
早速、画像付きで解説します。
Cloudflare側のアカウント登録
Cloudflareの公式サイトにアクセスして、サインアップからアカウントを作成しましょう。
Cloudflare側の設定
Cloudflareの管理画面が表示されるようになったら、サイトの設定をしていきます。
左メニューのWebサイトを選択。
CDNを適応したいサイトのドメイン(例:example.com)を入力して、サイトを追加ボタンを選択します。

サイトを登録後、料金プランが提示されます。
無料のFreeプランを選択しましょう。

DNS レコードを確認画面が表示されます。
現在のDNSレコードを保存し、A・AAAA・CNAME・MX・TXTなどを照合します。自動取得だけに頼らず、メール・検証用・サブドメイン等の欠落がないことを確認してください。

最後に2つのネームサーバーの情報が表示されます。
自分のゾーンに割り当てられた2つを正確に控えます。画像内の値を流用しないでください。

完了しましたボタンはネームサーバーの設定後に押します。
ネームサーバーの変更設定
ドメインを管理しているサービスにアクセスします。
現在のドメイン登録先でDNSSECの状態も確認します。通常の移行では、DNSSECが有効ならネームサーバー変更前に登録先で無効化し、Cloudflareでゾーンが有効になった後に再設定します。旧DSレコードを残したまま変更すると名前解決できなくなる可能性があります。公式の移行手順に従ってください。
以下の画像は当時のGoogleドメインでの操作記録であり、現在の管理画面とは異なります。
- 現在のドメイン登録先でネームサーバー変更画面を開く
- カスタムネームサーバーのタブを開いて、さきほどコピーした2つのネームサーバーに差し替えます。
これはネームサーバーの変更申請です。ゾーンの有効化とWeb・メールの動作確認が済むまでは、移行完了とは判断しません。

Cloudflare側の追加設定
Cloudflareのサイトに戻ります。
先ほどの設定画面から、完了しましたボタンを押しましょう。

クイックスタートガイドという画面が表示されます。
ここで最終設定をします。

HTTPSの接続条件と、対象ホストのプロキシ設定を確認します。
項目を一括で有効化せず、既存のHTTPS設定やリダイレクトと重複しないかを確認します。次の画像は旧設定の記録です。画像内のチェック状態をそのまま再現する手順ではありません。

プロキシ状態の公式説明に沿って、CDNを使うWeb用のA・AAAA・CNAMEがProxiedになっているか確認します。DNS onlyでは通常のHTTP/HTTPS通信はCloudflareを経由しません。MX・TXTはDNS onlyで、メールサーバー用のA等もHTTPプロキシへ通さない設定にします。
Cloudflareの確認画面
Cloudflareの管理画面から
左メニューのWebサイト>ドメインを選択すると、
登録したサイトごとに、ゾーンの状態や利用可能な分析項目を確認できます。

当時の検証では約10分後に状態が変わりましたが、同じ時間で反映される保証はありません。公式手順は登録先の更新に最大24時間待つよう案内しており、参照先のキャッシュでも見え方が変わります。以下は当時の記録です。
ネームサーバーの更新 → アクティブになりました。
Activeはゾーンの有効化を示すもので、各URLのキャッシュヒットを示すものではありません。
まとめ
本記事ではCDNサービスのCloudflareを設定してみました。
導入後は公開ページだけでなく、管理画面・フォーム・メールも確認します。
利用者の地域や画像サイズ、キャッシュの利用状況により効果が変わるため、同じ条件で導入前後を比べてください。
PVの増減をCloudflareの導入効果と判断できる比較データはありません。

計測期間と計測方法を揃えて、表示速度とキャッシュ応答を確認してください。
Cloudinaryは画像・動画の管理や変換を含む別のサービスです。この記事には両者の速度比較データがないため、一方が速いとは判断できません。必要な機能と利用量を分けて比較してください。

WordPressで先に確認すること
Cloudflareの通常キャッシュはHTMLを既定で保存しないため、ネームサーバーを変更するだけで記事全体がキャッシュされるわけではありません。
HTMLをキャッシュする場合は、ログイン、管理画面、カート、個人別表示を除外できる設計と検証が必要です。
通常のCDNキャッシュでは元ファイルをオリジンに保持するので、サーバーのディスク容量が自動的に減るわけではありません。
Full (strict)はオリジン側にも有効な証明書が必要です。
証明書の対象ホスト名と期限を確認し、設定後は公開ページ、管理画面、フォーム、メール送受信を確認してください。
キャッシュ状況は各応答のCF-Cache-Statusなどで確認し、Activeという表示だけで判断しません。
変更前のDNSレコード・ネームサーバー・DNSSEC・HTTPS設定を保存します。不具合時は原因を切り分け、旧構成に戻す場合もDSレコードと証明書の整合性を確認してください。DNSの変更は即時に全利用者へ反映されるとは限りません。
参照:既定のキャッシュ動作、Full (strict)の条件。
よくある質問:WordPressでCloudflare(CDN)を使うとき
CDNとは、何ですか?
記事では、CDN(Content Delivery Network)は、画像やCSSなどを利用者に近い拠点から配信して、サイトの表示を高速化したり、オリジンサーバーへの転送量や負荷を抑えたりできる仕組みです。Cloudflareは、標準では主に静的ファイルをキャッシュするCDNです。
ネームサーバーを変更する前に、何を確認しますか?
既存DNSレコードと設定を保存し、Web・メール・サブドメイン等を照合します。DNSSECが有効なら通常の移行では変更前に無効化し、移行後に再設定します。Proxied/DNS onlyの区別とオリジンのHTTPSも確認してください。
料金プランは、どれを選びますか?
記事では、サイトを登録後に料金プランが提示され、無料のFreeプランを選んでいます。プランや料金の最新は、公式で確認してください。
ネームサーバーを変えるだけで、記事全体がキャッシュされますか?
されません。記事では、Cloudflareの通常キャッシュはHTMLを既定で保存しないため、ネームサーバーを変更するだけで記事全体がキャッシュされるわけではありません。HTMLをキャッシュする場合は、ログイン、管理画面、カート、個人別表示を除外できる設計と検証が必要です。
サーバーのディスク容量は、減りますか?
自動的には減りません。記事では、通常のCDNキャッシュでは元ファイルをオリジンに保持するので、サーバーのディスク容量が自動的に減るわけではありません。
クイックスタートガイドの項目は、すべて有効にしてよいですか?
一括で有効化しません。記事では、項目を一括で有効化せず、既存のHTTPS設定やリダイレクトと重複しないかを確認します。Full (strict)はオリジン側にも有効な証明書が必要で、証明書の対象ホスト名と期限を確認し、設定後は公開ページ、管理画面、フォーム、メール送受信を確認します。
管理画面の「Active」と表示されれば、キャッシュも効いていますか?
効いているとは限りません。記事では、Activeはゾーンの有効化を示すもので、各URLのキャッシュヒットを示すものではありません。キャッシュ状況は、各応答のCF-Cache-Statusなどで確認し、Activeという表示だけで判断しません。
PVが増えたら、Cloudflareの効果だと言えますか?
言えません。記事では、PVの増減をCloudflareの導入効果と判断できる比較データはありません。計測期間と計測方法を揃えて、表示速度とキャッシュ応答を確認します。不具合時は、変更前のDNSレコードと設定を保存したうえで、変更した項目を一つずつ戻して原因を切り分けます。



