サーバーの管理画面やWordPressのログイン画面を、自分の回線からだけ開けるようにしたいことがあります。
そのためには、まず自分がインターネットに出ていくときのIPアドレス(グローバルIPアドレス)を知る必要があります。
パソコンの設定にはプライベートIPv4のほか、グローバルIPv6などが表示される場合もあります。制限先のサーバーが実際に認識する接続元を確認することが重要です。
この記事では、ページを開くだけでグローバルIPアドレスが分かるツールと、IP制限に使うときの注意を紹介します。
この記事で使うアクセス情報チェックは、当サイトと同じMOTOKI合同会社が作った「WEBツール箱」の1つです。
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最終確認日:2026年9月28日
この記事で分かること
- 自分のグローバルIPアドレスを確かめる手順
- パソコンの設定に出るIPアドレスと何が違うか
- WordPressの管理画面をIPアドレスで制限するときの注意
- ブラウザーの情報(User-Agent)の読み方

答え|ツールを開くだけで最上段に出る
- アクセス情報チェックを開く
- 最上段に出る値が、このツールへの接続で認識されたIPアドレス
入力もボタン操作も要りません。
開いたときにブラウザーがサーバーへ送った情報を、そのまま表示しています。

最上段にIPアドレス、その下にブラウザー・OS・端末の種類が並びます。
IPアドレスの下の小さな文字は、IPアドレスから逆にたどった名前(逆引きホスト名)です。
ここに契約しているプロバイダーの名前が入っていることが多いです。
画像ではIPアドレスと逆引きホスト名を伏せていますが、実際の画面では数字がそのまま出ます。
結果の下には、サーバーに送られている情報(言語設定・User-Agentなど)と、ブラウザーだけが知っている情報(画面の大きさ・タイムゾーンなど)の表が続きます。
画面を閉じることと、サーバーやCDNのアクセスログが残らないことは別です。保存の有無はサービスのプライバシー方針と運用設定で確認してください。
パソコンの設定に出るIPアドレスとの違い
| 種類 | 例 | 使う場面 |
|---|---|---|
| グローバルIPアドレス | ツールに出る番号 | インターネットへの接続元を確認する。制限先が認識するIPアドレスと一致するか照合する |
| プライベートIPアドレス | 192.168.〜、10.〜で始まる番号 | 家や会社の中の機器どうしで使う。外からは見えない |
Windowsの「ipconfig」やMacのネットワーク設定には、端末に割り当てられたアドレスが表示されます。プライベートIPv4だけでなくIPv6などもあるため、表示された値をそのまま外部サイトのIP制限へ登録しないでください。
IPv4では複数端末がNATで出口のアドレスを共有することがあります。IPv6やVPNなどでは別のアドレスを使う場合があり、同じ端末でも接続先によって見えるアドレスが変わることがあります。
IP制限に使うときの注意
もっとも多い使い道は、アクセス制限(IP制限)の設定です。
サーバーの管理画面やテスト用サイトを特定の接続元に限定するときに使います。ただし、このツールと制限先で通信経路が異なる場合があります。制限先のアクセスログや管理機能で認識された接続元と照合してから登録します。
ただし、登録する前に次の3つを確かめてください。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| IPアドレスが変わる回線かどうか | 多くの家庭用回線は、ルーターの再起動などでIPアドレスが変わる。変わると自分も締め出される |
| VPNや社内のネットワークを通していないか | 表示されるのは端末ではなく、出口のサーバーのIPアドレスになる |
| スマートフォンや外出先から開く予定があるか | 回線ごとにIPアドレスが違うので、登録した回線以外からは開けない |
同じ接続元を継続して使いたい場合は、固定IP付きの回線や固定した出口を使えるVPNなどを検討します。契約条件と、実際に制限先へ接続する経路を確認してください。
IPアドレスが変わる回線で制限をかけるなら、締め出されたときに解除する手順を先に確かめておいてください。
WordPressのログイン画面を制限する例
次の例はApache 2.4向けです。サーバーが.htaccessでの認可設定を許可している場合に、WordPressの設置フォルダーへ追記すると、wp-login.phpへのアクセスを指定した接続元IPに限定できます。既存の認可設定とプロキシの構成も確認してください。
<Files wp-login.php>
Require ip 203.0.113.10
</Files>「203.0.113.10」は説明用の番号です。制限先が認識する接続元IPアドレスを確認して置き換えます。ツールの値だけで確定しないでください。
変更前に.htaccessのバックアップを保存し、WordPressへログインできなくてもサーバーのファイルマネージャーやSFTPなどで復元できることを確認します。締め出された場合は今回の変更を戻し、ほかの設定まで削除しないでください。
レンタルサーバーによっては、管理画面にIP制限や海外からのアクセス制限の設定が用意されているので、先にそちらを確かめるのが手軽です。
エックスサーバーのように、いつもと違うIPアドレスからログインすると追加の認証を求めるサーバーもあります。
その設定を一時的に外す手順は「エックスサーバーの2段階認証を解除する方法」にまとめています。
このApache例はwp-login.phpだけが対象で、wp-admin全体やREST APIを保護する設定ではありません。CDNやリバースプロキシ経由では実IPの扱いも確認し、任意のX-Forwarded-Forをそのまま信用しないでください。変更前の.htaccessを保存し、許可する接続元と許可しない接続元の両方で検証します。
確認した範囲は掲載設定の静的な読取までです。Apacheへの適用、許可する回線・拒否する回線からのアクセス、IPv6やCDN経由の動作は未確認です。IP確認ツールの値だけで制限先の接続元を確定せず、変更前に復旧手段を用意してください。
設定の仕様はApache 2.4のmod_authz_host公式資料で確認できます。IP制限は接続元の制限であり、同じ出口を共有する人の識別にはなりません。WordPressのログイン認証も引き続き必要です。
ツールを使わずに確かめる方法
コマンドで確かめたいときは、IPアドレスを返すだけのWebサービスに問い合わせます。
Macのターミナルや、Windowsのコマンドプロンプトで次のように入力します。
curl https://api.ipify.org返るのは、この問い合わせ先から見た接続元IPv4アドレスです。IPv6で接続する制限先や、別のVPN経路を通る接続先でも同じとは限りません。
ルーターの管理画面の「WAN側IPアドレス」の欄にも、同じ番号が出ていることがあります。
User-Agentの読み方
User-Agentは、ブラウザーが自分の名前とバージョンをサーバーに伝える文字列です。
ChromeなのにSafariの名前が入っているなど、ややこしい形をしています。
昔のサイトが特定のブラウザーにだけ完全な画面を出していたため、各ブラウザーがほかのブラウザーの名前も名乗るようになった名残です。
対応ブラウザーでは「Sec-CH-UA」というヘッダーでもブラウザーのブランドと主要バージョンが送られます。すべてのブラウザーが送るものではなく、User-Agentが一律に置き換わったわけではありません。詳しくはMDNのSec-CH-UA解説を参照してください。
ツールではどちらも表示し、読み取ったブラウザー・OS・端末の種類を結果の上のほうに出しています。
よくある質問
Q. IPアドレスから住所は分かりますか?
正確な住所は分かりません。
分かるのは、おおよその地域と契約しているプロバイダーくらいです。
このページで紹介する表示結果は、正確な住所を特定するものではありません。ページ全体の外部通信やログ保存については、表示項目だけから判断しないでください。
Q. スクリーンショットを人に送っても大丈夫ですか?
IPアドレスが写る点に注意してください。
サポートへの問い合わせなどで送るときは、必要に応じてIPアドレスを伏せてから送ります。
結果の下にある「すべてコピー」を使うと、表の内容を文字でまとめてコピーできます。
Q. 自分のサイトの接続元も調べられますか?
このツールに出るのは、開いた人自身の情報だけです。
自分のサイトがどのサーバーで動いているかは、「サイトのレンタルサーバーを調べる方法」で調べられます。
まとめ
- 自分のグローバルIPアドレスはアクセス情報チェックを開くだけで分かる
- パソコンの設定に出る192.168.〜などの番号は、IP制限には使えない
- 多くの家庭用回線はIPアドレスが変わるので、制限をかける前に解除の手順を確かめる
- VPNや社内のネットワークを通していると、出口のサーバーのIPアドレスが出る
- 人に画面を送るときは、IPアドレスを伏せる

ほかの項目もまとめて点検するなら、「WordPressサイトを自分で点検する手順」で順番と使い分けを解説しています。
ツールの一覧はWEBツール箱にあります。



