WordPressをインストールしたあと、公開前に済ませておくべき設定があります。
公開後に変更すると、対応が必要になる設定があります。特にパーマリンク構造を変える場合は、影響する公開済みURLを調べ、旧URLからの転送を準備します。
上から順に確認するチェックリストです。所要時間は構成や契約先によって変わります。2026年10月11日に公式資料と照合しましたが、今回の照合では設定変更・削除・送信の追加検証はしていません。テーマやプラグイン固有の設定は個別に確認してください。
この記事で分かること
- 公開前にやる15項目(優先度つき)
- 後回しにすると面倒になる設定
- 公開ボタンを押す前の最終確認
最優先|記事を書く前にやる3つ
1|パーマリンクを「投稿名」にする
設定 → パーマリンク
記事のURLの形式を決めます。「投稿名」を選んでください。
パーマリンク構造は記事を公開する前に決めます。公開後に変更すると、構造の影響を受ける投稿URLへのリンクが切れることがあります。変更が必要なら旧URLと新URLの対応を保存し、301リダイレクトと内部リンクの更新を準備してください。
あわせて、記事を書くときはURL部分(スラッグ)を英数字で入力する習慣をつけてください。日本語のままだと、コピーしたときに長い記号列になります。
2|ユーザー名を確認する
ユーザー → プロフィール
「admin」は推測されやすい名前ですが、ユーザー名だけで安全性は決まりません。強い固有のパスワード、2段階認証、ログイン試行の制限を組み合わせます。
標準プロフィール画面ではユーザー名を変更できません。ユーザー名だけに依存せず、固有の強いパスワードと2段階認証を優先します。ユーザーを移行する場合は、バックアップ、投稿の所有者、連携サービスへの影響、代替管理者でのログインを確認してから進めます。
あわせて「ブログ上の表示名」を、ユーザー名と別のものに設定してください。ただし著者URLやAPIなどから識別子が分かる場合もあり、表示名の変更だけでユーザー名を秘匿できるとは限りません。
3|SSLを有効にする
サーバー管理画面 →(無料SSL設定)/ 設定 → 一般
- サーバー側で無料SSLを設定する
- WordPressの「設定 → 一般」で、2つのURLを
https://に変更 - http でアクセスしたら https に転送されるようにする
先にHTTPSの証明書と接続を確認します。URLを変更する場合は、WordPressアドレスとサイトアドレスが異なる構成もあるため、それぞれのドメインとパスを保ってください。変更前の値と復旧方法を控え、本文中のHTTP画像や転送も確認します。
基本設定|7項目
| 場所 | やること | |
|---|---|---|
| 4 | 設定 → 一般 | サイトのタイトルを設定。検索結果に出る名前になる |
| 5 | 設定 → 一般 | キャッチフレーズを書き換えるか空にする(初期値のままにしない) |
| 6 | 設定 → 一般 | タイムゾーンを「東京」に。予約投稿の時刻がずれるのを防ぐ |
| 7 | 設定 → 一般 | 管理者メールアドレスを、受信できる共有アドレスに |
| 8 | 設定 → ディスカッション | コメントを閉じる(企業サイト・メディアの場合) |
| 9 | 設定 → メディア | 画像サイズの設定を確認。使わないサイズは0にすると容量を節約できる |
| 10 | 設定 → 投稿設定 | 既定のカテゴリーを「未分類」以外に変更 |
5番を忘れる人が多くいます。キャッチフレーズの初期値は「Just another WordPress site」です。これが残っていると、検索結果やSNSのシェアに表示され、作りかけの印象を与えます。
整理|3項目
| やること | 理由 | |
|---|---|---|
| 11 | サンプルの投稿・固定ページ・コメントを削除 | 公開時に残っていると恥ずかしい |
| 12 | 使わないテーマを削除 | 無効化ではなく削除。脆弱性の入口になり得る |
| 13 | 使わないプラグインを削除 | 同上。初期状態で不要なものが入っていることがある |
12・13が重要です。使っていないテーマやプラグインも、ファイルがサーバー上に残っている限り、そこに脆弱性があれば攻撃の対象になります。無効化では不十分で、削除が必要です。
子テーマを使用している場合は、子テーマと必要な親テーマの両方を残します。切り分け用の標準テーマも維持し、依存関係とバックアップを確認できた不要なテーマだけを整理します。
安全・記録|2項目
14|バックアップの方法を確認する
サーバーの自動バックアップがあるかを確認し、一度、復元の手順を実際に見ておいてください。
「バックアップはある」と思っていたら、復元が有料だった、申請制で数日かかった——というのは実際に起こります。困る前に確認しておくのが安全です。
15|ログイン情報を1か所にまとめる
WordPress・サーバー・ドメイン、3つの管理画面のIDとパスワードを記録してください。
個人でも数年経つと忘れます。会社なら、権限のある担当者だけが利用できるパスワード管理ツールなどに置いてください。台帳の形式は管理情報が分からないときの調査手順に用意しています。
公開ボタンを押す前の最終確認
ここまで済んだら、公開前に次を確認してください。
- 設定 → 表示設定 の「検索エンジンがインデックスしないようにする」のチェックを外したか
- 鍵マークが出るか(https で表示されるか)
- お問い合わせフォームから送信して、メールが届くか(迷惑メールフォルダも確認)
- スマートフォンの実機で全ページを見たか
- 会社名・住所・電話番号などの事実情報に誤りがないか
- プライバシーポリシーのページを作ったか
- 404ページが表示されるか(存在しないURLを開いてみる)
- Googleアナリティクスとサーチコンソールを設定したか
1つ目は最重要です。制作中にチェックを入れたまま公開してしまい、「何か月経っても検索に出ない」という相談は実際によくあります。
3つ目も必ず自分でやってください。フォームからのメールが届かないまま数か月、というのも珍しくありません。確認方法は問い合わせが来ない原因診断に詳しく書いています。
公開後すぐにやること
- サーチコンソールにサイトマップを送信する(認識が早くなる)
- Googleビジネスプロフィールがあれば、URLを登録する
- 名刺・パンフレット・SNSのプロフィールにURLを載せる
- 1か月以内に一度、自分で記事を投稿してみる
最後の項目をおすすめします。操作は3か月空けると忘れます。公開直後に一度やっておくと、その後の運用が定着しやすくなります。
よくある質問
Q. パーマリンクを変えてしまいました
記事数が少なくても公開済みURLへのリンクやブックマークは影響を受けます。変更前に旧URLと新URLの対応を保存し、必要な301リダイレクトを用意します。内部リンクも更新し、旧URLから目的の新URLへ到達できることを確認してください。
Q. ユーザー名が admin でした。どうすればよいですか?
ユーザー名だけを理由に削除を急がず、強い固有のパスワードと2段階認証を優先します。移行する場合はバックアップ、投稿の所有者、権限、連携サービスへの影響を調べ、代替管理者でログインできることを確認します。削除時はコンテンツの割当て先を選び、移行後も内容を確認してください。割当てだけでユーザーメタや全連携が保持されるとは限りません。
Q. コメントは開けておくべきですか?
企業サイトやメディアでは閉じるのが一般的です。スパムコメントの対応に手間がかかり、放置すると印象も悪くなります。読者との交流を重視する個人ブログなら、開けたうえでスパム対策を入れてください。
Q. 設定を変えたのに反映されません
キャッシュが原因のことが多いです。ブラウザのシークレットウィンドウで確認してみてください。それでも変わらない場合、サーバー側やプラグインのキャッシュを削除する必要があります。
まとめ
- 記事を書く前にやるのは3つ:パーマリンク・ユーザー名・SSL
- パーマリンク構造は公開前に決める。公開後の変更は、影響するURLと301リダイレクトを確認する
- キャッチフレーズの初期値を消す
- 不要なテーマ・プラグインは依存関係と復旧方法を確認して削除する。使用中の親テーマと保守中の予備テーマは残す
- 公開時に「インデックスしない」のチェックを外す
- 公開前にフォームのテスト送信を必ず行う
プラグインの選び方は入れるべきプラグイン/入れてはいけないプラグイン、全体の手順はWordPressの始め方をご覧ください。



