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WordPressの「重大なエラー」を直す手順|リカバリーモード・ログ・復元の判断

WordPressに「このサイトで重大なエラーが発生しました」と表示されたら、まず発生日時、直前の変更、管理者への通知メールを確認します。

表示された文言だけでは、原因のプラグインやテーマまでは分かりません。

復旧では、エラーの発生箇所を調べる作業と、サイトを動かすための一時対応を分けます。

やみくもな削除や全体復元を避け、現在のデータを保全してから進めましょう。

目次

著者

WEB制作をしているデジタルノマド
WordPressのカスタマイズが好きで、色々と自作しています。

WordPressのカスタマイズに困ったらご相談ください!

最初に行う3つの確認

  1. 公開ページと管理画面のどちらでエラーが出るかを記録する。
  2. 直前に更新・追加・編集したものを時系列で整理する。
  3. サーバーの障害情報と、WordPressからの管理者向け通知を確認する。

直前の変更には、プラグイン更新、テーマ更新、PHPの切り替え、子テーマのコード編集などがあります。

複数をまとめて変更した場合は、変更前のバージョンと時刻も控えてください。

エラーが出てからも注文や投稿などのデータが増えている可能性があります。

復元へ進む前に、現在のファイルとデータベースを保存し、どの時点まで戻すかを決める必要があります。

バックアップの範囲はWordPressのバックアップ・復元方法で確認できます。

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実際の画面で確かめる(当方の検証)

当方の検証用WordPress(WordPress 7.1.4、PHP 8.3)で、存在しない関数を呼ぶプラグインを有効にして、重大なエラーを再現しました。

同じエラーでも、表側と管理画面では表示される文言が違います。

WordPressの表側に出た「このサイトで重大なエラーが発生しました」の画面
表側の表示。HTTPのステータスは500でした(2026年10月30日の表示)
WordPressの管理画面に出た重大なエラーの画面。管理者のメール受信箱を確認するよう案内している
管理画面の表示。管理者のメールを確認するよう案内が付きます(2026年10月30日の表示)

サーバーの設定によっては、エラーの中身まで表示される

検証したサーバーは、PHPの設定 display_errors が On になっていました。

この状態だと、重大なエラーの案内の上に、エラーの全文とサーバー上のフォルダーの場所がそのまま表示されました。

display_errorsがOnのとき、重大なエラーの画面にFatal errorの全文が表示された様子
display_errors が On のときの表示。フォルダーの場所は伏せ字にしています(2026年10月30日の表示)

原因の手がかりにはなりますが、訪問者にもサーバーの構成が見えてしまいます。

Offにすると、標準の1行だけの表示に戻りました。

エラーの中身は画面ではなくログで読むのが安全で、手順は<a href=”https://motoki-design.co.jp/wordpress/wordpress-debug-log-without-display/”>エラーログの場所と出力方法</a>にまとめています。

トップページだけ普段どおりに見えることがある

検証中、サイトが壊れている間もトップページだけは普段どおりに表示されました。

サーバーのキャッシュが、壊れる前のページを返していたためです。

同じ時刻に、記事のページやURLの末尾に「?p=1」などを付けたページは500になっていました。

トップが見えるから無事だと判断せず、記事のページと管理画面も開いて確かめてください。

リカバリーモードのメールが届いている場合

WordPressは、通常のページ読み込み時に致命的なPHPエラーを検出すると、管理者へ復旧用のリンクを通知する場合があります。

リカバリーモードは、問題のあるテーマやプラグインを管理者のセッションで一時停止し、調査するための機能です。

すべてのエラーやバックグラウンド処理で同じように使えるわけではありません。

WordPress公式:Recovery Mode

  1. 対象サイトからの通知であることを確かめ、メールのエラー概要を読む。
  2. 自分のサイトのドメインであることを確認して、復旧用リンクからログインする。
  3. 管理画面の通知で、問題として示されているプラグイン・テーマ・ファイルを確認する。
  4. 直前の変更と一致するかを調べ、修正または対象機能の一時停止を検討する。
  5. 対応後はリカバリーモードを終了し、通常アクセスでも確認する。

リカバリーモードで管理画面を開けたことと、一般の訪問者向けページが直ったことは別です。

ログアウトした状態や別ブラウザーでも、元の問題が起きたURLを確認してください。

検証で届いたメールとリカバリーモードの画面

検証では、管理者のメールアドレスに「[サイト名] サイトで技術的な問題が発生しています」という件名のメールが届きました。

本文には、原因のプラグイン名、ファイルと行番号、WordPressとPHPのバージョン、リカバリーモードのリンクが書かれていました。

リンクの有効期限は1日だとメールに書かれています。

リンクを開くと、まずログインを求められます。

リカバリーモードのリンクを開いた後のログイン画面。リカバリーモードを初期化しましたと表示されている
リンクを開いた直後の画面(2026年10月30日の表示)

ログインすると、管理画面の上部にリカバリーモード中であることが表示されます。

プラグイン一覧では、原因のプラグインが一時停止された状態で示されていました。

リカバリーモード中のプラグイン一覧。原因のプラグインに一時停止されましたと表示されている
上がリカバリーモードの通知、下が一時停止されたプラグインの行。間のほかのプラグインは省いています(2026年10月30日の表示)

一時停止はリカバリーモードに入った人の画面だけの扱いで、訪問者側のエラーはプラグインを無効化するまで続きます。

検証では、プラグインを無効化した時点で表側も元に戻りました。

通知メールが届かない場合は、サーバーログを確認する

メールが届かなくても、エラーが起きていないとは判断できません。

まず迷惑メールと登録アドレスを確認し、次にサーバーの管理画面でPHPのエラーログを探します。

画面の名称や保存先は契約サーバーによって異なります。

ログは発生時刻に近い記録から確認します。

何日も前の警告を見て、その場の障害原因と決めつけないでください。

PHPのFatal error、例外名、ファイルパス、行番号などを、発生した操作と組み合わせて読みます。

ログに出る情報読み取れること断定しないこと
プラグイン内のファイルパスその処理で停止した手掛かりそのプラグイン単独の欠陥とは限らない
メモリ不足を示すエラー処理中に利用可能なメモリを使い切った上限を増やせば必ず解決するとは限らない
関数やクラスが見つからない依存関係やファイル不足の調査が必要表示された行を削除すれば直るわけではない
構文エラーと行番号コード編集や互換性を調べる手掛かりその行だけで原因が完結するとは限らない

パスやエラー文には、サーバーの内部情報が含まれることがあります。

公開画面へ表示させず、必要な範囲をサポートへ共有します。

WordPressのデバッグログを使う場合

サーバーログだけで情報が足りなければ、検証環境でWordPressのデバッグ機能を利用できます。

公式にはWP_DEBUG、WP_DEBUG_LOG、WP_DEBUG_DISPLAYが案内されており、記録と画面表示を分けて扱います。

通常の本番運用で常時有効にしておくための設定ではありません。

WordPress公式:デバッグの設定

設定を編集する前に、現在のwp-config.phpを保存します。

同じ定数を重ねて定義せず、既存の記述と設置環境に合う方法を確認してください。

ログに書き出す場合も、保存先への外部アクセスや個人情報の記録に注意します。

具体的な設定と読み方は、エラーを画面に出さずにログで調べる方法を参照してください。

必要な記録を取得した後は、調査用の設定を元へ戻します。

プラグインを停止するか、コードを戻すかを判断する

停止する対象は、エラーの発生箇所と直前の変更を根拠に選びます。

たとえば、子テーマの編集直後にそのファイルの構文エラーが記録されているなら、変更前のコードとの差分が第一の確認先です。

プラグイン更新直後に止まった場合は、提供元の対応版・既知の問題・依存するプラグインの条件を調べます。

停止することで決済やフォームなどの機能も止まる場合があるため、どの業務に影響するかを把握してから行います。

管理画面を開けない場合、公式資料にはサーバー上で対象プラグインのフォルダー名を一時変更する方法もあります。

ただし、全プラグインを無差別に扱わず、対象・元の名前・戻し方を確認して実施します。

ファイルを削除することと、一時的に読み込ませないことは区別してください。

原因を絞るために1つ変更したら、同じURL・同じ操作で結果を確認します。

複数の設定を同時に変えると、復旧しても原因が分からず、後から元へ戻しにくくなります。

バックアップ復元が必要なケース

変更箇所が広い、ファイルやデータが壊れている、修正より確実な復旧手段があると判断した場合は、バックアップからの復元を検討します。

その際は次を確認します。

  • バックアップは障害発生より前のものか。
  • ファイルとデータベースの対象・日時が対応しているか。
  • 保存後に追加された注文、会員登録、問い合わせ、記事をどう保全するか。
  • 検証環境で復元できるか、必要なアカウントへアクセスできるか。
  • 復元後に同じ更新が再実行されないよう、原因を把握できているか。

画面が戻ることだけを優先して、更新後の業務データを上書きしてはいけません。

注文が発生するサイトでは、受付の扱いと差分の保全を決めてから、担当者と復元範囲を調整します。

復旧後は管理画面以外も確認する

元のエラーが消えたら、トップページ、記事、検索、画像、フォーム、ログイン、投稿保存を確認します。

通販や会員サイトなら、決済・会員向け機能・外部連携も対象です。

一時停止した機能を戻すときも1つずつ確認し、新しいエラーが出ていないかログを見ます。

使わなくなった調査用ファイルやログは、運用上必要な保存期間とアクセス権限を決めて扱ってください。

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よくある質問

「重大なエラー」はメモリ不足のことですか?

原因は1つに決まりません。

PHPの処理が停止した状況を、メールやログで確認します。

メモリ不足の記録がなければ、メモリ上限だけを変更しても調査が進まない可能性があります。

古いWordPressへ戻せば直りますか?

古い本体ファイルを上書きするだけでは、データベースやプラグインとの整合性が戻るとは限りません。

更新に関係する場合は、WordPress本体の更新失敗から復旧する手順で、修復・更新・復元の違いを確認してください。

原因が分からない場合は、エラー文と発生日時、直前の変更を揃えてWordPressの不具合対応サービスへご相談ください。

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WordPressのエラー・不具合対応

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