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WordPress│AIと接続する方法まとめ|アプリケーションパスワード・MCP・SSHの違い

WordPressをAIから操作する方法は、いまいくつもあります。

どれを選ぶかで触れる範囲がまったく違います

記事は書き換えられるのにプラグインは更新できない、ファイルは置けるのに記事は作れない、といったことが起きます。

この記事では、WordPressとAIをつなぐ手段を一通り並べて、手段ごとにいじれる範囲を表で比べます

最後に、用途から選べる早見表も付けています。

目次

著者

WEB制作をしているデジタルノマド
WordPressのカスタマイズが好きで、色々と自作しています。

WordPressのカスタマイズに困ったらご相談ください!

接続手段でいじれる範囲の比較

先に結論の表です。

スクロールできます
接続手段記事・固定ページメディアサイト設定プラグインの導入・有効化テーマ/プラグインのファイルデータベースサーバー
アプリケーションパスワード+REST API×××
MCP(MCP Adapter /コネクタ)××××
SSH+WP-CLI
SFTP・FTP××××
サイト内のAIプラグイン×××××
○ できる/△ 条件つき/× できない(2026年9月10日時点)

△ の中身は、手段ごとに事情が違います。

  • REST APIのサイト設定/wp/v2/settings にある項目だけ。サイト名・キャッチフレーズ・表示設定・タイムゾーンなど
  • MCPability として公開された操作だけ。用意されていない操作はできない
  • SSHのサーバー設定:契約と権限による。共用サーバーでは触れない範囲が多い
  • SFTPのメディア:ファイルは置けるが、メディアライブラリには登録されない
  • SFTPのプラグイン:ファイルを置けば導入はできるが、有効化は管理画面かWP-CLIが要る
  • AIプラグインのメディア:画像生成に対応したものだけ

以下、それぞれを順に見ていきます。

アプリケーションパスワード+REST API

いちばん手堅く、最初に試すべき方法です。

WordPress 5.6から標準で入っている機能で、プラグインは要りません。

管理画面のユーザー編集画面で発行し、REST APIにBasic認証で渡します。

WORDPRESS_URL=https://example.com
WORDPRESS_USERNAME=your-name
WORDPRESS_APP_PASSWORD=xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx

この方法の性格

  • 既定ではHTTPSが必須。HTTPのサイトでは発行欄が出ない(フィルターで強制はできる)
  • 管理画面へのログインには使えない。プログラムからの接続専用
  • 用途ごとに発行して、個別に失効できる
  • 権限はそのユーザーの権限がそのまま乗る

最後の点が大事です。

管理者アカウントで発行すると、AIにも管理者と同じことができる状態になります。

AIに渡す用のユーザーを別に作り、必要な権限だけ与えるのが安全です。

触れるもの・触れないもの

REST APIの標準エンドポイントで扱えるのは次の範囲です。

対象できること
投稿・固定ページ取得・作成・更新・削除
メディアアップロード・差し替え
カテゴリ・タグ取得・作成・更新
カスタムフィールドshow_in_rest を有効にしたものだけ
サイト設定/wp/v2/settings にある項目だけ
プラグイン一覧・導入・有効化・無効化(権限とファイル書き込みの可否による)
テーマ△ 一覧の取得のみ。切り替えはできない
テーマやプラグインのファイル×
データベース×

ファイルとデータベースには一切触れません。

裏を返すと、事故ってもファイルは壊れないということでもあります。

発行手順と、つまずきやすいところは別の記事にまとめています。

メタディスクリプションやカスタムフィールドを扱う場合は、こちらもあわせてご覧ください。

MCP(コネクタとしてつなぐ)

いま動きがいちばん速いのがここです。

MCPは、AIツールが外部の機能を呼び出すための共通の決まりごとです。

WordPress側は、次の2つの部品でこれに対応しています。

部品役割状況
Abilities APIプラグインやテーマが「できること」を機械が読める形で登録する仕組みWordPress 6.9からコアに入っている
MCP Adapter登録された ability を、MCPのツールとして外に出す橋渡しWordPress公式のパッケージとして開発中

プラグインが wp_register_ability() で機能を登録し、MCP Adapterがそれをそのままツールとして公開する、という流れです。

AI側は、コネクタの設定にそのMCPサーバーを登録すればつながります。

HTTPとSTDIOのどちらのつなぎ方にも対応しています。

REST APIと何が違うか

REST APIはデータの入れ物を触ります。

MCPは操作そのものを渡します。

違いが出るのは、次のようなところです。

  • AIが自分で「何ができるか」を読み取れる。エンドポイントの仕様を教え込まなくてよい
  • 操作の単位で権限を絞れる。削除系を最初から渡さない、といったことができる
  • プラグインが独自の機能を ability として出していれば、そのプラグイン固有の操作もAIから呼べる
  • 逆に、ability が用意されていない操作はできない

最後の点が、いまのMCPのいちばんの制約です。

なんでも触れるわけではなく、公開されているものだけが使える形です。

情報が古くなりやすい領域です

この分野は名前も置き場所もよく変わります。

以前よく紹介されていた Automattic の「WordPress MCP」はすでにアーカイブされており、WordPress公式の mcp-adapter に引き継がれています。

導入するときは、記事の日付ではなくリポジトリの更新日を見てください。

SSH+WP-CLI

できることがいちばん広い方法です。

サーバーにSSHで入り、WP-CLIというコマンドでWordPressを操作します。

AIにシェルを使わせられる環境なら、そのまま実行させることもできます。

wp post list --post_type=post --format=csv
wp post update 123 --post_status=draft
wp plugin update --all
wp search-replace 'http://example.com' 'https://example.com' --dry-run
wp db export backup.sql

REST APIでは届かないところに手が入ります。

  • プラグインとテーマの更新
  • WordPress本体の更新
  • データベースの一括置換(サイト移転のURL置換など)
  • データベースのバックアップ
  • テーマやプラグインのファイルの直接編集

強い代わりに、事故も大きい

戻せない操作がそのまま通ります。

REST APIならエラーで止まるところが、シェルでは実行されてしまいます。

AIに任せる場合は、次のように区切っておくのが現実的です。

  • まず --dry-run の付くコマンドで確認するsearch-replace など)
  • 実行前に wp db export でバックアップを取る
  • 本番ではなく、ステージング環境で先に試す
  • 削除系のコマンドは、人が見てから実行する

レンタルサーバーによってはSSHが使えません。

使えるかどうかは、契約しているサーバーの仕様をご確認ください。

SFTP・FTP

ファイルだけを扱う方法です。

テーマの functions.php やスタイルシートを直したいときに使います。

できることとできないことがはっきり分かれます。

対象扱えるか
テーマ・プラグインのファイル
アップロードフォルダのファイル
記事・固定ページ× データベースの中にあるため
サイト設定× 同上
プラグインの有効化× ファイルは置けるが有効化は別

記事に関わる作業には向きません。

ファイルを直すときだけの手段と考えてください。

SSHが使えるなら、SFTPでできることはSSHでもできます。

サイト内のAIプラグイン(向きが逆の方法)

ここまでは外のAIからWordPressを操作する方法でした。

これは逆で、WordPressの中からAIのAPIを呼ぶ方法です。

管理画面の中で記事の下書きを作ったり、サイトにチャットボットを置いたりできます。

  • 編集画面から本文の下書きを作る
  • 見出しや要約を作る
  • サイトにチャットボットを置く
  • 対応しているものは画像も生成できる

代表的なものに AI Engine があります(10万サイト以上で有効・2026年9月8日更新)。

外からの一括処理には向きません。

記事を100本まとめて直したい、といった用途ならREST APIかWP-CLIを使ってください。

編集を助けてほしいのか、まとめて処理したいのかで選び分けます。

XML-RPCという古い方法もあります

アプリケーションパスワードが入る前は、xmlrpc.php を使うのが一般的でした。

いまも本体には残っています。

ただしこれから選ぶ理由はありません

  • 総当たり攻撃の入口になりやすく、セキュリティプラグインで塞がれていることが多い
  • REST APIのほうが扱える範囲が広い
  • アプリケーションパスワードのように、用途ごとに失効させられない

古い記事の手順がXML-RPCだった場合は、REST APIに置き換えられないか先に検討してください。

用途からどれを選ぶか

やりたいこと向いている手段
記事をまとめて作る・直すアプリケーションパスワード+REST API
メタ情報やカスタムフィールドを一括で入れるアプリケーションパスワード+REST API
AIと会話しながらサイトを操作するMCP
プラグイン固有の機能をAIから呼ぶMCP(abilityが用意されていれば)
プラグインや本体をまとめて更新するSSH+WP-CLI
サイト移転でURLを一括置換するSSH+WP-CLI
テーマのファイルを直すSSH または SFTP
編集画面で下書きを作るサイト内のAIプラグイン
決まった処理を定期実行するREST API+スクリプト

定期実行の作り方は、Google Apps Scriptを使った例を別記事にまとめています。

AIにつなぐ前に決めておくこと

どの手段を選んでも、共通で効く決めごとがあります。

権限を絞る

  • AI用のユーザーを別に作る。管理者アカウントをそのまま渡さない
  • 投稿だけ触らせたいなら投稿者権限で足りることが多い
  • 用途ごとにアプリケーションパスワードを分けて発行する。問題が起きたらその1本だけ止められる

アプリケーションパスワードは管理画面のログインとは別の経路を通ります。

2段階認証を設定していても、この経路では求められません。

そのぶん、発行したパスワードの管理が効いてきます。

認証情報を書き込まない

  • .env に入れて、.gitignore.env を追加する
  • スクリプトやプロンプトに直接書かない
  • 使わなくなったらその場で失効させる

戻せるようにしておく

  • まとめて処理する前にバックアップを取る
  • 書き込む前に、変更内容を出力するだけの下見を挟む
  • 本番の前にステージング環境で試す
  • 削除系の操作は最初から渡さない

「下見してから書き込む」を型にしておくと、事故がほぼ起きなくなります。

なお、REST APIでの接続がセキュリティプラグインに止められることがあります。

401エラーが出た場合の見方は、別記事にまとめています。

まとめ

  • 記事まわりを触るなら、アプリケーションパスワード+REST API。ファイルとDBには届かないぶん安全
  • AIと会話しながら操作するならMCP。Abilities APIがWordPress 6.9でコアに入り、MCP Adapterが橋渡しする
  • MCPで使えるのは、abilityとして公開された操作だけ
  • プラグイン更新やDB操作はSSH+WP-CLI。できることが広い代わりに戻せない
  • SFTPはファイル専用。記事には触れない
  • サイト内のAIプラグインは向きが逆。編集を助けるもので、一括処理には向かない
  • XML-RPCはこれから選ぶ理由がない

どの手段でも、AI用のユーザーを分けて権限を絞るところから始めてください。

この記事の内容は2026年9月10日時点で確認したものです。

MCPまわりは動きが速いので、導入前に公式リポジトリの更新状況もあわせてご覧ください。

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