GAS│スクリプトプロパティをHTML内で使う方法

Google Apps Script(GAS)では、APIトークンや外部リンクなどソースコード内に直接書きたくない情報を「スクリプトのプロパティ」に設定することができます。

しかし、スクリプト内で取得したプロパティをHTMLテンプレート内に反映させる方法が少しわかりづらかったので、備忘録としてまとめておきます。

目次

スクリプトのプロパティの設定

  1. メニューから「プロジェクトの設定」を開きます
  2. 「スクリプトプロパティ」タブを選択し、以下のように追加します:

gasコード

function doGet() {
  const app = HtmlService.createTemplateFromFile("index.html");
  return app.evaluate().setSandboxMode(HtmlService.SandboxMode.IFRAME);
}

.setSandboxMode(HtmlService.SandboxMode.IFRAME) はセキュリティ確保のために必要です。

index.html のコード

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <base target="_top">
</head>
<body>
  <iframe src="" id="ifr" width="256" height="256"></iframe>
  <script>
    // スクリプトレットでGASから値を取得
    var link = <?= PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('link'); ?>;
    document.getElementById("ifr").src = link;
  </script>
</body>
</html>

ここで使われているのが、スクリプトレット(<?= ... ?>という書き方です。

PHPで見慣れている方もいるかもしれません。

この書き方を使うことで、PropertiesService などのGASのAPIから値をHTML内のJavaScriptに渡すことができます。

補足:スクリプトレットタグとは?

GASではテンプレートエンジンとしてGoogle独自のスクリプトレット構文が使用できます。

  • <% ... %>:処理を実行する(表示なし)
  • <%= ... %>:結果を表示する
  • <?= ... ?><%= ... %>の短縮形(出力)

まとめ

  • トークンや外部リンクなどはスクリプトのプロパティに格納して安全に管理
  • .html でスクリプトレットを使うことでHTML内でも利用可能に

設定に慣れれば、安全性も保ちつつ柔軟にテンプレートを作成できます。
APIキーの管理にも応用できるので、ぜひ活用してみてください!

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