Figmaには、UI設計を効率的に進めるための「素材の再利用・一元管理機能」が多数用意されています。
これらを使いこなすことで、作業のスピードアップ・品質の安定・チーム連携の向上が実現できます。
この記事では、コンポーネント・スタイル・バリアント・バリアブル・ライブラリなど、再利用を前提としたFigmaの主要機能を一気に解説します。

目次
再利用・一元管理に関するFigma機能一覧
機能名 | 概要 | 主な用途・使いどころ |
---|---|---|
コンポーネント(Component) | 再利用可能なUIパーツの基本単位。 | ボタン、ナビ、カードなど共通パーツ |
バリアント(Variants) | コンポーネントの状態管理(通常・ホバーなど)。 | ラジオボタン、トグルスイッチなど |
インスタンス(Instance) | コンポーネントを使い回した個別の複製。 | UIの展開・複数表示など |
スタイル(Styles) | 色・文字・エフェクト・レイアウトの再利用設定。 | カラーガイド、フォントルールなど |
アセットパネル(Assets) | 再利用可能なコンポーネントを一覧で管理・検索。 | 既存UIパーツの挿入や整理 |
チームライブラリ(Team Library) | 他ファイル・他メンバーとスタイルやパーツを共有。 | デザインシステム、チーム制作 |
バリアブル(Variables) | 値(色・数値・文字)を変数として定義・再利用。 | ダークモード対応、間隔の一元管理など |
ネストされたコンポーネント | コンポーネント内に別のコンポーネントを含める機能。 | カード内のボタンやラベル構成など |
各機能の関係性
Styles(色・文字など)
↓参照
Component ─→ Variants ─→ Properties
└→ Nesting(入れ子構造)
↓再利用
Instance(編集可)
↓挿入
Assetsパネル
↓共有
Team Library
↓管理の柔軟性UP
Variables(値の一元化)

よく使う再利用機能まとめ
優先度 | 機能 | 理由・用途 |
---|---|---|
★★★ | コンポーネント | 再利用の基本。全ての基盤になる |
★★★ | スタイル | ブランド一貫性の維持に必須 |
★★★ | ライブラリ | チームでの共有・標準化に不可欠 |
★★☆ | バリアント | 状態管理がスマートになる |
★★☆ | バリアブル | 値の共通化。テーマ設計にも◎ |
★☆☆ | アセットパネル | 挿入・管理の操作性を高める |
まとめ
Figmaでの設計を「一度作って、何度も使う」スタイルに切り替えることで、作業の質と速度は劇的に上がります。
特に次の3つは、再利用と保守性の中心となるので、最優先でマスターしましょう。
- コンポーネント(再利用単位の基本)
- スタイル(見た目のルールを共通化)
- ライブラリ(チーム間で統一運用)
これらを軸に、「変化に強いデザイン」と「チームで回せる制作体制」を構築していきましょう。